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小川洋子 – 博士の愛した数式

映画になって、そのタイトルから気になっていたおはなし。映画見るよりやっぱり原作が読みたくて。

記憶が80分しか保持できない、過去に不幸な事故にあってしまって数学者と、その世話をするため派遣された家政婦母子、そして数学者の兄の家内であった老婦人。この4人の、微妙な、哀しささえ感じさせる美しい情愛をかわす姿が描かれた、とても心温まるおはなし。

数々 のいいシーンはあるけれど、やはりそれよりも、理系出身だからか、数字、数式などにぐっと惹かれてしまう。もう長い間わすれていた数字たちの美しさ。数学 者たちが編み出した美しすぎる公式たち。知れば知るほど不可思議な数字の世界。そこには人智をこえた神の智慧を感じずにはいられない。

そ ういった数字・数学の美しさを愛するように、かつて愛した恋人、そして新たに現れた家政婦たちを、その短い時間でしか知り合えない、そんなハンデを持ちな がらも、素直に心をかわす、そんな老数学者の姿に、いま自分たちが見落としてしまっている、手のひらにそっと包んでいなければならないような人の息吹、感 情、生き方を感じずにはいられない。

新潮社 2005

博士の愛した数式

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