ウエストゲートパークシリーズ2作目。今回も池袋の路上からさまざまな事件がおこり、トラブルシューターの真島誠が立ち上がる。
今回 は、ネットの覗き部屋に住む女の子、LD(ラーニング・ディスアビリティ)の少年、新鋭銀細工デザイナー、非合法の売春宿・・・・、今どれも実際にある (いる)ものたち。石田さんはこれらの素材をごまかしなく徹底した視点と描写で見事に描き、それが主人公真島の視点と口から、「~ぽい」感じじゃなくて、 まさにそのまんま20代前半の青年の語り口で語られる。だからもしかすると少し読みにくいのかも。実際少し時間かかるし。でも、一度この語り口になれる と、もう読み手さえそのストリートの住人であるかのような錯覚さえ覚えてしまう。自分の視線の先の出来事のような。
しかし、一体、どんなフィールドワークしてるんやろ。面白すぎる。