5冊目、今回もスピード感リアル感があって読みやすくて読み応えあって面白い。でもまぁちょっと話の度に新しいキャラがでてくる(そりゃ話のネタだから当然なのだが)ってパターン(とくに新登場かつえらく派手なやつ、みたいな)には、すこし飽きてきたかも。
4 編あるうち、若くてかわいくて人なつっこい風俗のスカウトマンの話「スカウトマンズ・ブルース」と日本やそのほか先進資本主義諸国のしょうもない大量消費 のために陰で労働力の提供ばかりさせられ、しかも劣悪な環境のために姉が死んでしまう「死に至る玩具」が好き。身近にこういう中国人がいないから、北京オ リンピックが終わった今もあまり中国に対するイメージがかわらない(昔のまま)。アメリカ人とかもそうだけれど、国とか全体にするとへんこりんでも、個人 個人はいいやつ、みたいなこともあるはずだし。
表題の「反自殺クラブ」。昨今は睡眠薬や練炭よりも、洗剤等の混合化学ガスによる自殺がおおいけれど、これらも発端はネット。2004年に書かれたみたいだけれど、石田さんてほんといろんな流行の先読んでるよな。すばらしい。