有川浩 – 塩の街


再び有川さん。先日読んだ「クジラの彼」がとても面白かったので、その元になっている話を読みたかった。この本はデビュー作。文庫版ということで本編の後日のストーリーを加筆したもの。

ある日宇宙から謎の物体~巨大な塩の柱~が降って来る、というかやってくる。因果関係は不明だが時を同じくして人間が塩になってしまうという塩害が発生し、社会システムは混乱し、人口はみるみる減ってしまい、この世の終わりの様相を呈する。そんな中、生き延びようとする秋葉と真奈。偶然彼らと出会う人間たちを通して世界のありようを理解していく。あるとき秋庭の昔の仲間が現れて言う「世界とか、救ってみたくない?」

いやー、面白い。設定がいきなりなところから始まるし、話が進むにしたがってこの世界がはっきり見えてきて、いったいどうなるのか?と思いながらぐいぐい引き込まれてしまう。こんな感じの突飛なでも今の時空間と地続き的なエピソードのSFは大好き。塩になってしまう、という意味のわかんない、けれどありそうな感じがいいなあ。そして後半になるとやっぱり出てくるメカメカした要素など、ほんと女性が書いてるの?と思ってしまう。

でもやはりメインはラブコメであるところは外してない。主人公が女子高生なのもあってその辺りの描写がすごく女の子女の子してるのも楽しいし、それがどちらかといえばシリアスな設定の話に明るいアクセントを置いてると思う。追記している後日のエピソードもすこしほんのり心温かくなったり、ニヤとしたりするもので、本全体がうまくまるくなってるなーと感心。

有川さんはこの作品を称して「あまりにも拙い」とあとがきでおっしゃっているが、いやいや勢いスピードがあってすごくいいし、この話はこの感じ以外ないように思えるなー。

角川文庫 2010

伊坂幸太郎 – ゴールデンスランバー


同名の映画が公開されるというCMを見たときから気になっていた。だってThe Beatlesが大好きだから。いろいろ寂しいエピソードの多い彼らの(本当の意味での)ラストアルバム「Abbey Road」のB面(今となっては死語か?)のメドレーの真ん中ぐらいで出てくるこの曲は、いつ聴いてもポールの歌声が突き刺さってくる。「かつてそこには家路へと向かう道があった・・・」と万感の思いを、すべての思い出を込めて歌われるこの歌を聴くたび、子供心にさえ人生への後悔とか哀愁を感じずにはいられなかった。しかも、今でもその感覚は変わらない。

あるふとしたタイミングで本屋さんに寄ったときこの本が目に付いた。めったに新刊なんて買わないのだが、気になっていたので手にとった。そして読み始めたら・・・もう止まらない。

仙台で催された首相のパレード。大観衆が見守るなか事件は起こる。爆破によって首相が暗殺されるのだ。そしてその犯人と目されたのが配送の仕事をしている青柳。その動機・目的は?手段は?読者もまるでテレビの視聴者のような視点で話が始まっていく。そしていろんな人物の視点から事件を眺め、やがて青柳の視点でも語られる。しかし彼は言う「俺は犯人じゃない」。ではいったい誰が?どういう目的で?謎が謎を呼ぶ展開に息をつく暇もない。

物語の章立ても時系列じゃないところがうまいなと思う。うまく核心をはずしながら遠くからじりじりと事件の真相を追わせ、しかもそれが退屈しないいいスピードで、しかもストーリーは複雑ですごく面白い。ガチガチに書き込まれてるわけでもなく、だらけた描写があるわけでもなく、すごくスピーディーに進むわけでもないのだが、緩急あっていいバランスだなあと読みながら感心。ふとしたタイミングで繰り返し口ずさまれる「ゴールデンスランバー」が自分の何かとシンクロしてしまう。

もちろんフィクションだけれど、こんな大掛かりでなかったとしてももしかしたら実際に起こりうる事象なのかもしれないし、奇しくもこの3月に起こった震災と原発の報道を見ている限り、メディアというものはある側面しか映し出さない(しかも無意識的にか、はたまた意識的にか)ものであるということが実感されたし、ましてや警察や同様の組織、個人の力の及ばない大きな力というものの前に、いかに個人は非力で否定されやすいものであり、いつでもそんな脅威が隣にあるのだ、という恐怖を感じさせる作品だった。でも本当にこんなことが起こるとは思えないけれど、小さな規模で同じようなことは起こってるのだろうな、と思わせる/気づかせるものだったように思う。

だからといって全く救いがないわけでもないかわりに、明確な答えがあるわけでもない。でも納得できることはある、というぐらいの中途半端な感じっていうのが、現実なんだろうな。実際なんでもそういうものなのかも。割り切れることは、珍しいことだ。

新潮文庫 2010

3652日

この2011年4月で、仕事を辞めて音楽でやっていこうと思ってから10年が経ちました。

若かったのか、無鉄砲だったのか、
最初はほとんど何の考えもなしに見切り発車してしまった、
というのが本当のところだったのですが、
どんなときにも周りの仲間や、友人たち、お客さんたちに助けられ救われて、
なんとかここまでたどり着くことができました。本当に感謝の気持ちで一杯です。
言葉では表現できないです。

結構のんびりやってきたようにも思っていますが、
振り返ると、それなりにばたばた忙しくもし、
あれやこれやと追われてあっという間の10年間だった、
というのが実感です。

でも、悔しいことにこの10年、10年もあったのに、
なすべきこと、やっておきたかったこと、
10年前に「せめてこの辺までは行っておきたいな」
と漠然と考えていた目標には程遠く、
何事も成し得なかった自分が不甲斐なく、
情けなさで心一杯になってしまっている自分がいます。
応援してくれたり支えてくれたみなさんにもほんと申し訳ないな、
という気分です。

また、先へ進むことばかり考えて周りのことを疎かにし、
いったいどれくらいの物事を打ち捨て、それらを見ないようにしてきたのだろうかと、
内心不安と葛藤と済まなさで押しつぶされてしまいそうです。
情けない話ですが。

今から先、
いったい自分に何ができるのか、
どうして行ったらいいのか/行くべきなのか、
迷うばかりです。でもそれは誰でも思うこと。
散らかすばかりだったものたちも、
ひとつひとつ拾って丁寧にまとめていかなければならない時なのかな、とも思います。

—-

とくにこの春は東北・関東での大震災があり、
暖かくうららかな春を迎える気分はどこかへ飛び去り、
奇しくも16年前の阪神大震災のときと同じような雰囲気になってしまっています。
被災地のことを考えると、以前のことが徐々に思い出され、
薄らいでいっていた記憶が蘇り、
精神まで蝕んでいくようです。
遠く離れたこんな場所の人間がこんなことを感じているのに、
ましてや現地の人々はどんなに不安定な気分でいるのでしょうか。
想像を絶してしまいます。

そして原発の問題とそれに伴う社会の混乱。
いままで磐石だと思っていた現実が崩れ去り、
露呈してしまった社会の溝、脆弱性、
先の見えない不安、見えない恐怖、
巻き起こる不信の数々、
何を信じれば良いのかわからない今。

混乱がどう収束していくのかまったくわかりません。
被災地の復興、原発のゆくすえ、
5年10年では終わりえない事態でしょう。
様々な議論、挑戦、運動、抑圧、軋轢がこの国や世界を覆い、
ぼくたちは迷い、不安におののき、何かを憎み、
何かをあきらめ、何かを受け入れていかねばならない、
そんな日々が続くのでしょう。

それでもぼくは明日を信じたいです。
みんなの中にある何かを信じたいです。
自分を信じたいです。
人はそれを甘い考えだと笑うかもしれないけれど。

—-

被災者の皆さん、現地でさまざまな活動に従事する皆さん、
そしてそれを心配し見守る皆さん、
すべての人の上に安息がありますよう。

ぼくも祈っています。
そしてもう一度出発点に戻り、
再び立ち上がることから始められたら、と願っています。

 

音楽を愛する徒として。

武井努
2011/4/8

夜桜

すっかり4月ですね。震災の影響もあって花見の自粛要請なんて馬鹿な話もでているようですが、そんな人間たちの騒ぎはどこ吹く風と桜たちは見事に咲き誇っています。関西圏では今日明日から週末にかけてが見頃なんじゃないでしょうか。

今日は祇園に来ています。祇園のなかを流れる白川沿いも見事な桜が。何かささくれ立った心を癒やしてくれるようです。

祇園の夜桜

(旧)2011.4月の日記

2011/4/30
足柄SAで仮眠をしたが、まぁちょと眠れたぐらい。
お風呂入れたのはよかったが、その後暑くて、んでから冷えたみたいで、ちょっと体調悪し。
でもまた車に乗って移動。割と近いので楽だな。
GW中なのに道すいてるし。東名降りたらちょっと混んだぐらい。

そのままスタジオについてPandemikのリハ。
なんかえらいええ感じのスタジオでメンバー集まるのも久しぶりだし演奏も久しぶりだし、
って感じでどうかなーと思っていたが、すごく建設的なリハになって、
明日のライブがすごくよく見えた。こういうリハやってるとバンドになるよねえ。

終えて電車にのって東京の西へ。
思えば23区以外ほとんど知らないし行ったことないのだが
(福生というところが市であることも知らなかった)、
1時間ほど電車に揺られると、ずいぶん東京ぽくない景色になってすごく不思議な感じがした。

駅近くにあるカレーやさんが今日のライブの場所。
たどり着いたとき同時ぐらいにK藤くんK山くんもやってきた、久しぶりー!

武井努4@福生カレーごん

素敵なママとおいしそうな(この時点ではまだ食べてないので分からない)カレーと、
これまた素敵な内装のお店。挨拶して早速セッティング。
タイコのK藤Sくんが遅れていたので先にちょっとリハ。
その間にもお客さんが出入りしたり。なんかいい感じ。

タイコのK藤Yくんがやってきたのでセッティングしたら、もうあとはライブ待ちな感じ。
近所のなじみの方やらメンバーの知り合いなんかがやってきてくれて満席に。すごい。

はじめてのお店はいつも緊張するのでスタンダードから初めて、
K山くんや僕のオリジナルなんかを混ぜながらの2ステージ。
バンドもお店もすごくやりやすいし、お客さんにもすごくちゃんと聞いてもらえてうれしかった。
いいお店はこういう感じするのよなぁ。いいなぁ。

終わってからカレーを頂いた。めちゃめちゃうまい。
ついでにきんぴらのホットサンドも、サラダもどれも美味しい、
ちゃんと自然の味がした。こういうもの食べさせてもらったらすごく元気でる。

今日は甘えて宿はK藤くんち。憧れの(?)東村山!!わーお!いっちょめいっちょめ!わーお!
行く途中で横田基地をぐるっと回ったり、
基地近くには必ずあるような猥雑な地区を見物したりして深夜到着。
ねこが出迎えてくれてすごくテンション上がる。

K藤くんK山くんとちょっとしゃべったり、ネット見たりしてうだうだした。
いい夜だな。

2011/4/29
たけタケともみ@俊徳道Crossroad

リハもなーーんもせずにうだうだ、これでいいのだ。
GW初日なのに(だからか?)たくさんの知り合いが来てくれて感謝。
うだうだ気分のままゆるーくライブ。今日もしゃべりがいい感じにのんびり。

僕とS水さんのオリジナルたちを。
やっぱりS水さんの曲ってほんと好きやわぁ。

終わってから大阪駅へ。2月にもあったのと同じパターン。
PP氏と待ち合わせして、Tくちゃんに迎えに来てもらって、そのまま東京へ。
GWに入っているがぜんぜん混んでない。というか平日以下?な感じ。
今日もスムーズにひたはしる。しゃべってるとあっという間だなぁ。

前回のようにめちゃ急ぐ必要もなかったので、
明るくなってきたころに到着した足柄SAで仮眠することにする。

2011/4/28
今日も昼からレッスン。うまく伝えるのはほんと難しい。
けれど一方的に出なく、話をしながら道を探ると伝わる方法ってのはあるもんだなーと今日は実感した。
納得してもらえてうれしかった。子供たちが相変わらず可愛い。手紙を3通ももらった。

そのまま大阪方面へ移動するが43号線がアホみたいに混んでいた
(そうか明日からGWか)ので、途中で電車に乗ってなんばへ。

E.D.F.@なんば845

フルメンバーの予定であったがT中君風邪で寝込んでるそうでカルテット。
かくいう僕も昼間えらく暖かかったので上着着ずに出てきてしまい、
夕方からえらく寒くなって体が冷えてしまった。熱っぽい。

ライブはGW前だからかすごく寂しい感じだったが、
こういうときに限ってめちゃくちゃ面白いのよねぇ。MCも演奏も。
数年ぶりにやる曲なんかもあったりして、すこぶる楽しかった。

帰ってからやっぱり発熱。ダウン。明日夜駆けなのに、だいじょぶかなぁ。

2011/4/27
昼からレッスン。いろいろ長時間しゃべって楽しかった。
うまく伝えるためには自分もちゃんと分かってないといけないので、
自分の考えを整理するいいチャンスにもなるし、
分かってないところが分かるので、ああ自分でも勉強しなきゃな、と思う。
まだまだ知らねばならないこと、知っておきたいこと、
試してみたいことなんかがたくさんある。
別の楽器吹くってのも参考になるなぁ。吹きやすかったなぁ。。。

松田順司4@西成難波屋

先月に引き続き。雨だったけれどそれは関係なくたくさんのお客さんが。
今日はピアノにK藤氏。相変わらずパワフル&アグレッシブ。好きだなぁ。
なので、いつものノンビリした感じではなく、
激しい演奏が繰り広げられた。やっぱ分かりやすいのかウケもいいなぁ。

終わってからだらだらとK藤氏、H田さんとしゃべる。楽しいな。

2011/4/26
荒崎英一郎BigBand@三宮BigApple

今日はラッパにFさんとJさんが遊びに来てくれて
(しかもJさんは自分でアレンジした譜面も持ってきた)
えらい賑やかに。やっぱりラッパ4人になるとえらく派手ねー。

なんとか普通の演奏(ではないけどね)を避けて、
毎回面白い演奏にしようしようとするけれど、
うまくいったりいかなかったりだけれど、今日はなんかそんな刺激があったからか、
いつもとは違う展開がたくさんあって楽しかった。
しかし相変わらずA井くん、S野さんはすばらしいな。ひたすら感心。

2011/4/25
朝ものすごい雨で目が覚めた。雨というより雷の音。
そういえばこんな雷の音を聞くのも久しぶりのような。春雷か。
桜の季節は過ぎたのにまだまだ朝晩は寒いなあ。季節感が希薄になっていく。

午後から来月あるメイクのバンドの練習。
今回は前回よりもっとがっつりとホーンアレンジされたものをやりたいので、
メッセンジャーズ特集みたいになってしまいそう。
どれも楽しいのだけれど、難しいなぁ。何度か細かな点を修正しながら練習。
アンサンブルはやっぱり楽しいな。

2011/4/24
昨年秋にもあった葉巻愛好者たちのパーティー。
同じ会場の心斎橋のホテル1Fのレストランで。
すこぶる天気がよく、解放された状態でリハとかしていると、
道行く人たちが覗いていくのが楽しい。
街と時間と音楽が溶け合ってる感じ。どうも日本て閉じ込めちゃう感じがあるけれど、
こうやってオープンにしたら、すべてがおおらかになる気分がする。

Y.Y’s Especial@心斎橋トラスティ

今日のテーマカラーはピンクだそうなので、
バンドもなにがしピンクのワンポイントをつけているが、
お客さんはみなさんおしゃれ。見事やなぁ。こういう大人の遊びはいいもんだ。
今日は結構難しい曲もたくさんあったが、いろいろミスもしながらも、
それはミスにはならないうまいカバーの仕方(まぁみんな当然慣れてるから)して、
2回のステージともえらく盛り上がった。
ダンスのレッスンも功を奏してるなぁ。

終わってから、前回もそうだったけれど近所のMUSZEでMITCHのライブがあったので、
そこに遊びに行く。彼も来週からニューオリンズにしばらく旅行にいくし。
2回目のセットの途中から参加。K澤さんめちゃいい感じ。
数日前に言ってたうわさの(笑)靴履いてるし。かわいい。
やっぱMUSZEはいい店だなー。店もお客さんも音楽もどれも素敵。

2011/4/23
昼過ぎからスイスホテルへ。何度かトラで来てるこのロビーの演奏だけれど、
めちゃしんどいけれど結構訓練になるので面白さしんどさ半分コのような感じ。
次回から違う楽器持ってきてみよっと。

いったん家にもどってくてっとしてから西北へ。
あるのは知ってて飲みにいったこともあったような気がするが、
演奏するのは初めてのカプリシカ。
Y本くん、H田くんとのトリオ。

パブなのでチャージも安く何もかもが気楽な感じ。
40分ほどのセットを2回ぐらい。前半はスタンダードに。
後半はちょっと凝った曲&K美ちゃんゲストで。楽しく演奏できた。

終わってから近所のCPのセッションにちょっと顔をだす。
単身赴任から戻ってきたというM子柴さんがバリサク吹いててびっくり。
いいなぁ、Bb管。

2011/4/22
宮川・武井DUO@岡本Born Free

初めてのお店なので緊張。
というか昨年ブッキングあったのだが、スカタンしてしまいいけなかったので。
ちょっと早めについたけれど、すぐにM川さんもママもやってきてお店に入れた。
今日は2人のオリジナルばっかりやろう、ということで、
早速リハ。僕の曲もやったことないやつもやってもらったり。
M川さんの曲、いい曲やら面白い曲ばかりで、楽しいなぁ。

2回のステージとも楽しく演奏。
M川さんのピアノ元気なので、すごくエネルギーもらえるし、
僕の曲たちも違う面見えて楽しかった。
またやりたいなぁ。

2011/4/21
昼過ぎからレッスン。普段感覚でやっていることを伝えるってのはほんと難しい。
自分の発想が何から来ているのか?どうやってるのか?というのを自分で発見して、
それを理解しやすそうな言葉や方法論で口にするというのは慣れなければ大変な作業なのかも。
うまく人に教えられるということは、自分のことをよく分かっているということだと思う。
いかに普段あやふやな感じなのか、ということを教えながら教えられるのよね。

こずえ@アメリカ村BANCO

久しぶりにイベントTakagi。
相変わらずBANCOはええ感じのお店。コーヒーうまい。
今日はこずえと高木まひこ氏のツーマンだったのだが、
まひこ氏がめちゃくちゃかっこよく、歌声もいいし、何より歌詞がぶっ飛んでてめちゃ面白く、
ギターもよくて、いやーええもん見聞きしたなぁ。得した♪

ちょっと前に彼のシェケナベイベーズとの絡みある予定だったのだが、地震とかで流れてしまったのが非常に悔やまれる。
ロケンロールいいなぁ!

2011/4/20
なんかこのところよく眠れない。
こういう職種の割には早くに寝て、(割と(笑))早く起きるほうなのだが、
早く寝ても、ぐずぐずしてしまい、明け方まで眠れないときも。うーん。
なので、朝がスキッとせず、すなわち昼もスキッとせず、夕方になってしまう。あかんやん(笑)。

MITCH@梅田ニューサントリー5

2,3月はちょっとさびし目な感じだったのだが、
今日はいつものようにたくさんのお客さんが。さすがやねぇ。
加えて今日はベースにK澤さんが。ベースも人柄も好きだなぁ。
あった瞬間から一段階雰囲気というか空気感というか、いい感じがUPするような気がする。
相変わらず話も面白いし。

今日は最初からえらいペースで飛ばすライブで、盛り上がってめちゃ楽しかった。
それでも最後にアップアップにならないあたりもすばらしい。
3回ともいろんな景色でよかったなぁ。

2011/4/19
天気いまいち。しかも気温がどんどん下がっていく。
朝からずっと譜面書き。来月またメイクのセクステットをやるのだけれど、それ向けに準備しなければ。
今回はメッセンジャーズものが多くなるやも。でもリハやってみないと分からないけれどなー。

武井箕作DUO@萱島おとや

いつもの持ちよりライブ。
彼の教え子が3人来て、入れ替わり立ち代りのセッションになって面白かった。
持ちよりも、これでもかーってぐらいの量で、食べきれないぐらいだった。しかし全部ウマい。
困った困った(笑)

今日読みおえた本:有川浩「塩の街」

“Beginning” is the end……?

この2011年4月で、仕事を辞めて音楽でやっていこうと思ってから10年が経ちました。

若かったのか、無鉄砲だったのか、
最初はほとんど何の考えもなしに見切り発車してしまった、
というのが本当のところだったのですが、
どんなときにも周りの仲間や、友人たち、
お客さんたちに助けられ救われて、なんとかここまでたどり着くことができました。
本当に感謝の気持ちで一杯です。言葉では表現できないです。

結構のんびりやってきたようにも思っていますが、
振り返ると、それなりにばたばた忙しくもし、
あれやこれやと追われてあっという間の10年間だった、
というのが実感です。

でも、悔しいことにこの10年、10年もあったのに、
なすべきこと、やっておきたかったこと、
10年前に「せめてこの辺までは行っておきたいな」
と漠然と考えていた目標には程遠く、
何事も成し得なかった自分が不甲斐なく、
情けなさで心一杯になってしまっている自分がいます。
応援してくれたり支えてくれたみなさんにもほんと申し訳ないな、
という気分です。

また、先へ進むことばかり考えて周りのことを疎かにし、
いったいどれくらいの物事を打ち捨て、それらを見ないようにしてきたのだろうかと、
内心不安と葛藤と済まなさで押しつぶされてしまいそうです。
情けない話ですが。

今から先、
いったい自分に何ができるのか、
どうして行ったらいいのか/行くべきなのか、
迷うばかりです。でもそれは誰でも思うこと。
散らかすばかりだったものたちも、
ひとつひとつ拾って丁寧にまとめていかなければならない時なのかな、とも思います。

—-

とくにこの春は東北・関東での大震災があり、
暖かくうららかな春を迎える気分はどこかへ飛び去り、
奇しくも16年前の阪神大震災のときと同じような雰囲気になってしまっています。
被災地のことを考えると、以前のことが徐々に思い出され、
薄らいでいっていた記憶が蘇り、
精神まで蝕んでいくようです。
遠く離れたこんな場所の人間がこんなことを感じているのに、
ましてや現地の人々はどんなに不安定な気分でいるのでしょうか。
想像を絶してしまいます。

そして原発の問題とそれに伴う社会の混乱。
いままで磐石だと思っていた現実が崩れ去り、
露呈してしまった社会の溝、脆弱性、
先の見えない不安、見えない恐怖、
巻き起こる不信の数々、
何を信じれば良いのかわからない今。

混乱がどう収束していくのかまったくわかりません。
被災地の復興、原発のゆくすえ、
5年10年では終わりえない事態でしょう。
様々な議論、挑戦、運動、抑圧、軋轢がこの国や世界を覆い、
ぼくたちは迷い、不安におののき、何かを憎み、
何かをあきらめ、何かを受け入れていかねばならない、
そんな日々が続くのでしょう。

それでもぼくは明日を信じたいです。
みんなの中にある何かを信じたいです。
自分を信じたいです。
人はそれを甘い考えだと笑うかもしれないけれど。

—-

被災者の皆さん、現地でさまざまな活動に従事する皆さん、
そしてそれを心配し見守る皆さん、
すべての人の上に安息がありますよう。

ぼくも祈っています。
そしてもう一度出発点に戻り、
再び立ち上がることから始められたら、と願っています。

音楽を愛する徒として。

武井努
2011/4/8

2011/4/18
日記、書くのもしんどくなってきたし、どうしようかなーと悩んだけれど、やっぱり再開します。
こちらのホームページはどちらか言うと個人的な感じにシフトしていこうかなと思ってます。
ま、毎日書きたいけれど、あんまし無茶しないようにしたいと思います。なので不定期になっても怒らないでね(笑)。

ミュージシャン的な感じのものは、武井努weblog のほうをメインにしようかなと考えています。
そちらも見てね!

雨。なのに花粉か黄砂かはたまた風邪か、鼻水がとまらない。
昼からスタジオ。あわただしくばたばた。
その後心斎橋に移動して、こずえのリハ。よく考えたら結構久しぶり。
インドから無事に帰ってきた彼女の話がどれも面白い。
でも、何度聞いても興味はあるが、いってみたいかというと・・・悩むなぁ(^^ゞ。

2011.4月のスケジュール

■■■ リーダーライブ ■■■

4/30(Sat) 武井努4
東京 福生 カレーごん 042-551-0290
19:30~
[メ]武井努(Sax)、小山道之(Gt)、工藤精(B)、工藤悠(Ds)

■■■ 震災チャリティーライブ ■■■

4/12(Tue) 東日本大震災チャリティ(木畑晴哉企画)
神戸 元町 JUST IN TIME 078-333-1858
19:30~ 3,000
[メ] 溝口恵美子、池田杏理、木原鮎子、末元紀子(Vo)、武井努(Sax)、塩本彰(Gt)、木畑晴哉(Pf)、時安吉宏(Bs)、ラリーマーシャル(Ds)
※いただいたチャージ料金は全額赤十字に寄付します。

■■■ その他のライブ ■■■

4/5(Tue) 見原洋子
大阪 京町堀 CHOVE CHUVA 06-6225-3003
Open19:00 Start19:30 前2,000/当2,300
[メ]見原洋子(Vo)、川辺ぺっぺい(B)、山田裕(Gt)、とくじろう(Perc)、武井努(Sax、Fl)

4/6(Wed) 石田博嗣(Ds)4
京都 CANDY 075-531-2148
20:00~ 1,700
[メ]石田博嗣(Ds)、武井努(Sax)、安原将生(Pf)、畠山令(B) ゲスト hikari(Vo)

4/7(Thu) 武井~箕作DUO
東大阪 俊徳道 Crossroad 06-6736-8870
20:00~ 2,000
[メ]武井努(Sax)、箕作元総(Gt)

4/8(Fri) 見原洋子
■桜の咲くころに ~ ワンマンライブ
京都 Live Spot RAG 075-241-0446
Open 18:00 Start 19:30
前 1,840(ゴールド) 2,000(会員/一般) / 当 2,300
[メ]見原洋子(Vo)、川辺ぺっぺい(B)、山田裕(Gt)、とくじろう(Perc)、武井努(Sax、Fl)

4/9(Sat) MITCH(Tp,Vo)
宝塚 SALAH’S COUNT 0797-81-5070 (花のセルカ1番館・2F)
19:30~
[メ]MITCH(Tp,Vo)、武井努(Sax)、永田充康(Ds)、祖田修(Pf)

4/10(Sun) Words Of Forest
神戸 三宮 Big Apple 078-251-7049
19:30~ 前1,800/当2,000
[メ]森本太郎(Ds)、清野拓巳(Gt)、三原脩(B)、武井努(Sax)

4/16(Sat) 松田順司3
大阪 西成 Lazy Angel 06-7501-4841
チップ制 19:00ぐらいから
[メ]松田順司(Ds)、廣田昌世(B)、武井努(Sax)

4/17(Sun) 松田一志
■Kazushi ‘funky’ Matsuda Live Show
大阪 東心斎橋 SOMA 06-6212-2253
Open 18:00 Start18:30 前3,000/当3,500
[出] 松田一志(vo)安達隆之(G)、寺田正彦(key)、西田まこと(Gt)、武井努(Sax)、堂地誠人(Sax)、神吉信一(Ds)、城野淳(Gt)、土本浩司(Ba)、Kana,Myah (vo/cho) …他

4/19(Tue) 箕作~武井DUO
寝屋川 萱島 OTO屋 080-6126-1529
20:00~ ¥2,500
[メ]武井努(Sax)、箕作元総(Gt)

4/20(Wed) MITCH(Tp,Vo)
大阪 梅田 ニューサントリー5 06-6312-8912
Live Time 19:50~20:30/21:00~21:40/22:10~22:50 1,800
[メ]MITCH(Tp,Vo)、武井努(Sax)、永田充康(Ds)、TAKU(Gt)、金澤英明(B)

4/21(Thu) こずえ
大阪 アメリカ村 BANCO 080-6113-2504
21:00~
[メ]こずえ(Vo)、足立知謙(Key)、ミッチー(Gt)、田中宏昭(Ds)、吉見イサヲ(B)、武井努(Sax)

4/22(Fri) 宮川~武井DUO
岡本 Born Free 078-441-7890
19:30~ 2,000
[メ]宮川真由美(Pf)、武井努(Sax)

4/23(Sat) 山本久生3
西宮北口 CAPALL UISCE(カプリシカ) 0798-66-5399
21:00~ 300
[メ]山本久生(B)、引田裕路(Ds)、武井努(Sax)

4/24(Sun) Y.Y’s Especial
大阪 心斎橋 トラスティ心斎橋 Bruno del Vino(1Fカフェ) 06-6244-9711
詳細未定
[メ]山田祥央(B)、武井努(Sax)他

4/26(Tue) 荒崎英一郎BigBand
神戸 三宮 BigApple 078-251-7049
19:30~ 前2,000/当2,300
[メ]荒崎英一郎(Ts)、武井努(Ts)、浅井良将(As)、落合智子(Bs)、山田友和(Tp)、横尾昌二郎(Tp)、幸明男(Tb)、太田健介(Tb)、清野拓巳(Gt)、金丸精志(pf)、中嶋明彦(B)、岡野正典(Ds)

4/27(Wed) 松田順司
大阪 西成 立飲屋 難波屋
19時~2stage チャージカンパ制
[メ]松田順司(Ds)、武井努(Sax) 他

4/28(Thu) E.D.F.
大阪 なんば Jazz Spot 845 06-6633-6288
20:00~ 1,800
[メ]清水武志(p)、西川サトシ(b)、田中洋一(Tp)、武井努(Sax)、光田臣(Ds)

4/29(Fri) たけタケともみ
東大阪 俊徳道 Crossroad 06-6736-8870
20:00~ 2,000
[メ]清水武志(Pf)、東ともみ(B)、武井努(Sax)

栗本薫 – グイン・サーガ外伝22 ヒプノスの回廊

昨年亡くなってしまった栗本さん。悲しかった、寂しかった。長年読み続けていたグイン・サーガシリーズが未完のままもう読めない、ということがすごく残念だった。

ところがうれしいことに、限定発表された「前夜」(アニメのDVDに収録された)やハンドブックに掲載されただけの小作品が外伝シリーズの22巻としてまとめられ、ついで(といっては何だが)このグイン・サーガ・シリーズの契機となった古い作品「氷惑星の戦士」など全6編からなる本となって発売されていた!うわーんなんてうれしい。ハヤカワさんありがとう。

収録されている作品たちが書かれた時代が結構はなれているので、話ごとに微妙にテイストが違うのだけれど、やっぱりグインはグインであり、少し読むだけであの広大な世界が目の前によみがえってくる。面白いのは「前夜」というこのサーガが始まる前のエピソード(まさに事件の前夜のこと)と、本編130巻や外伝21巻で描かれたことよりさらに先のエピソードも含まれていて、この広大な物語の裾がまた垣間見えたこと。130巻の先はどんなふうになっていってたのか、いったい栗本さんなにを見ていたのかがちょっとわかってうれしい。それに英雄グインとしての活躍があんまり最近描かれてなかったけれど、今回たっぷりでてくるのもうれしい「ヒプノスの回廊」。

ああ、でもこれがほんとうにラスト。だれかに先を書いてほしいとなんてまったく思わないけれど、寂しさはつのる。もっと読みたかった。こんなに夢中になって、本当にこの物語の世界がすぐ横にあるような感覚にまでなる作品にもう出会うことなんてないかもな。

栗本さん、ほんとうにありがとう。

ハヤカワ文庫 2011

よしもとばなな – 王国(その3) ひみつの花園

ついに3巻。あれほど静かに仲良く惹かれあっていた雫石と真一郎。真一郎の離婚が成立し、2人で暮らし始めようということになって家を探したりするのだが、なにか心の奥に引っかかりを覚える雫石。それがなにかとは考えないようにしていた。ある日、真一郎の親友でありあこがれの人物であった同級生の高橋くん(彼の影響で真一郎は植物の道へ進んだ)が作ったという庭園を見に行く。言葉に出来ないその見事さ。自然と人工の完璧なまでの調和。そしてそれを守る高橋くんの母・・・彼女は真一郎がかつてあこがれた人だった・・・。

生きていくのにはあることを満たすためにいろいろ我慢したり、調和をとるために目を瞑ったり、そんなこともたくさんある。そうして生きていく人が大半かもしれない。でも雫石はそうではなく、ぶつかったり、泣いたり、大切なものをなくしてしまってさえ、まっすぐおのれが信じる生き方をすることも、また生き方なのだということを発見(経験)し、それを読者に伝える。不器用で世間からはずれていることが、客観的におかしく見えたとしても、そうせずにいられないひともいるし、そんな生き方は、憧れすら憶える。

雫石の場合、そんな生き方を支えてくれるのは、おばあちゃんであり、彼女から学んだたくさんのことであり、山を降りて見つけた、同様にでこぼこした、世間からはずれてしまった人たち。いったい現実に我々はそんなものを持ちえるのか?持っているけれど気づかないのか、気づけないのか、見ないようにしているのか。まっすぐ生きていくためには、現実社会のたくさんのこととぶつかることが最初から分かっているから、ある程度目を伏せて、障害を避けながら暮らしていくのが普通だろう。でもこのお話を読んで、少しは気づくことがあるはず、何か自分を曲げていること、もっとまっすぐに生きたいのに周りの都合に合わせている自分、我慢していること、まぁこれぐらいならいいかと妥協しているさまざまなこと。それらをまったく気にしない/無視していると、きっと支障をきたしてしまう、それが今の世の中の病巣のひとつ。ストレスになるかもしれないけれど、それらを見つめ考えるのが第一歩なのかもしれない。

誰にでもきっと何もかも忘れてほっとすること/瞬間があるとおもう。世間のすべてのつながりから解き放たれ、自分よりもはるか昔から存在する自然と対峙したときに、大いなるものに包まれたときに、まっすぐ正直につくられたものにであったときに。そのときに大事に思えるものこそ大事にしたい。内なる自分のちいさな声が訴えることに耳をすませば、それは何かわかる。それで世の中とぶつかることがあるかもしれない。でもその大事なことを曲げて暮らすのは、どうだろうか、苦しくないだろうか。

このお話のようにかけがえのない人たちと出会い、かけがえのないことに気づき、守られ、世間というおおきなシステムのなかで、自分の形を変えずに泳いでいくということをできるひとなんて、ほんの一部だと思う。けれど、そうしたいと思うこと、それについて考え悩むことも大事なんだ、てことを教えてくれた気がする。3冊つづけて、物語は進むけれど、最初からよしもとさんが訴えたかったことは変わらず、深く、横たわっているようにおもう。

新潮文庫 2010

分かち合おう

こんなポスターです

東北・関東大震災から数日たって、だいぶ様子が見えてきましたが、混乱はひどく、関東や東北での計画停電もあって、各地で(驚くことに遠い関西でも)一部の人間による買い占めが起こっているようです。Twitter上でもこれが話題になり、「買い占めやめよう」運動が広がりつつあります。

そんな中でデザイナーのTakamasa Matsumoto氏が上記のポスターを制作されました。物資不足のいま、なるべく被災地にモノを届けなければなりません。被災地外のひとたちが何気なく使う日用品ですが、それがどのくらいの人に有用かをわかりやすくデザインしていると思います。

ぼくもこの運動に賛同します。「買い占めはやめよう」

オリジナルの画像?http://ow.ly/i/9cxt/original |印刷用PDFはこちらhttp://ow.ly/4fqKO

ライブキャンセルのお知らせ

本日3/15に予定しておりました萱島おとやでのライブは都合によりキャンセルとさせていただきます。楽しみにお待ちいただいていました皆様、直前の報告になり申し訳ありません。また機会を設けてやりたいと思います。

なおこのキャンセルは東北関東大震災に対しての配慮からのキャンセルではありません。あくまでぼくたちの都合です。まったくもって申し訳ないです・・・・