村上由佳 – 僕らの夏

古本屋さんでふと手にした本。前にも村上さんはたしか読んでて(忘れた。そのためにこうやって備忘録のめにブログ書いてるのに・・・)、そのときの印象がよかったので。

読み出してからわかったけれど、これは「おいしいコーヒーのいれ方」と題したシリーズの2作目。でも読み出しちゃったし、甘酸っぱい青春(ほんとに甘酸っぱい!)を思い出してしまったので、そのまま気にせずに一気読み。なんか男の子が通る10代後半のころの、あの、懐かしい感じがよみがえる。

ひょんなことからいとこ同士3人で暮らすことになった勝利。同居人は5歳年上のかれんとその弟である丈。勝利は美しいかれんに恋焦がれる。なんとかキスまではたどりついたものの、そこから先にすすめずもやもや・・・・

読んでいて、ほんとそうよねーと思う。10代後半の男の子って大胆なようでとくに対女性となるとすごく弱気。奥手というわけじゃなくて、どうしたらいいのかわからないのよね、嫌われたくないし。タイトルもそうだけれど、この時期の男の子って初夏のような気分、一年中。なんでも今から、っていうところ。そんな様子をささっと描いた物語、読んでて気持ちいい。

 

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