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浅田次郎 – プリズンホテル【3】冬

プリズンホテル第3巻。冬になるとここ奥湯元あじさい温泉 – 通称プリズンホテル – は雪に閉ざされる世界となる。深い雪のせいでだれも来ないこのホテルに気分転換にと来た看護婦長の阿部(またの名を血まみれのマリア)。そして天才登山家、安楽死が問題とされた医者、などなどまたいろんな人が集まり、それぞれのドラマが交錯する。

この巻のテーマはたぶん命、生と死。そんな大げさな感じでは描いてはいないけれど。救急でとにかく失いかけた命を救い続けることを使命とする看護婦長。苦しい延命治療の果てに患者に死という権利を与えた医師。矛盾しているけれど2人とも見ているものは同じなのかもしれない。しかし不器用にもその自分のできることを信じて止まない。そして死と隣り合うところにこそ生を感じることができるという登山家。本人にはすごく大きなことだが客観的にみるとほんと些細なことで死を選ぼうとする男の子。冬山の厳しさを通して生きるていることの素敵さ不思議さ厳しさを伝えようとする男とその不思議な魅力に気づく少年。これら2組の人物の間でかわされる言葉によって、生きていることの素晴らしさ、命への愛を描く浅田さん。この巻では、ホテルの人たちはあまり活躍せずになりをひそめている分(というわけでもないけれど大暴れしたりはしない)、このテーマがくっきりと浮き彫りになってるように読めて、感触が違うのだけれど、やはりなにか気持ちが安らぐ、そんなお話だった。

しかし今まで粋でかっこいい感じできてた仲蔵親分のうろたえぶりったらw カッコ悪ーw かといって自分がその立場になったら、、、、同じことになりそうな気がするけれど。ぼくもお医者さん苦手だし。

集英社文庫 2001

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