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2014-06

2014.7月のスケジュール

<table border="0" width="100%">
<tbody>
<tr>
<td>&lt; <a href="http://tsutomutakei.jp/schedule/2014-6/">2014.6</a></td>
<td id="" dir="" lang="" scope="" align="right" valign=""><a href="http://tsutomutakei.jp/schedule/2014-8/">2014.8</a> &gt;</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<a href="http://tsutomutakei.jp/wp-content/uploads/201407.jpg"><img src="http://tsutomutakei.jp/wp-content/uploads/201407.jpg" alt="201407" width="500" height="335" class="aligncenter wp-image-5927" /></a>

※先の予定は随時変更されることがあります。

<img src="http://tsutomutakei.jp/wp-content/uploads/line.jpg" alt="line" width="550" height="1" />
7/3(Thu) Make Jazz Sextet
■ 岸圭佑祭!
大阪 芦原橋 <a href="http://www5f.biglobe.ne.jp/~make/" target="_blank">studio &amp; cafe MAKE</a> 06-6562-3294
19:30〜 \2,000(1drink付)
[メ] 塩之谷浩司(Tp)、古御門幹人(Tb)、藤川幸恵(Pf)、手島甫(B)、岸圭佑(Ds)、武井努(Sax)
<img src="http://tsutomutakei.jp/wp-content/uploads/line.jpg" alt="line" width="550" height="1" />
7/4(Fri) E.D.F.
大阪 梅田 <a href="http://azul-umeda.com/">Azul</a> 06-6373-0220
予約\1,500 / 19:00-
[メ]清水武志(p)、武井努(Sax)、田中洋一(Tp)、光田臣(Ds)、西川サトシ(B)
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7/5(Sat) satoko
名古屋 <a href="http://valentinedrive.com/" target="_blank">Valentine Drive</a> 052-733-3365
19:30〜 前\2,700/当\3,000
[メ] satoko(Vo)、清水武志(p)、出宮寛之(b)、則武諒(ds)、武井努(Sax)

<a href="http://tsutomutakei.jp/wp-content/uploads/10453468_10203530631737918_7305648482720737423_n.jpg"><img src="http://tsutomutakei.jp/wp-content/uploads/10453468_10203530631737918_7305648482720737423_n-300×211.jpg" alt="20140705-6" width="300" height="211" class="alignnone size-medium wp-image-5932" /></a>
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7/6(Sun) satoko + たけタケ
愛知 西尾市 <a href="http://www.jazz-intelsat.com/" target="_blank">Jazz club intelsat</a> 0563-35-0972
20:00〜 前\2,500/当\3,000
[メ] satoko(Vo)、清水武志(p)、武井努(Sax)
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7/7(Mon) 松田一志
■七夕にフレンチ de 星を見て Live
– 25組限定のプレミアム ディナーショー –
京都 比叡山 <a href="http://www.hotel-hiei.jp/index.php" target="_blank">ロテル・ド・比叡</a> 075-701-0201
要予約 77,000円/2名
(宿泊/フレンチコース/朝食/ウエルカムドリンク/シスレーgoods…等 付)
[出] 松田一志(vo)、武井努(sax)、城野淳(G&amp;cho)、花田えみ(key)、Myah(vo&amp;cho)
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7/10(Thu) 中島教秀・武井DUO
尼崎 <a href="http://jammer-jazz.com/" target="_blank">JAMMER</a> 06-7177-7501
20:00〜 カンパ制
[メ]中島教秀(B)、武井努(Sax)
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7/12(Sat) THE MICETEETH
■ <a href="http://www.rokkosun-music.com" target="_blank">ROKKO SUN MUSIC 2014</a>
神戸 <a href="http://www.rokkosan.com/country/" target="_blank">六甲カンツリーハウス</a>内 特設会場
Open 11:00 / Start 12:00
前売 大人\5,500(入園料込)/子供\3,500(小学生・入園料込)
当日 大人\6,500(入園料込)/子供\4,000(小学生・入園料込)
[出演] ハンバート ハンバート / FRONTIER BACKYARD / NONA REEVES / the chef cooks me / THE MICETEETH / YOUR SONG IS GOOD
[問]GREENS 06-6882-1224
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7/14(Mon) 武井・馬田DUO
西宮 <a href="http://www.three-codes.com/" target="_blank">Three Codes</a> 0798-55-5184
19:30~ \1,000 (つけだし\500)
[メ]武井努(Sax)、馬田諭(Gt)
<img src="http://tsutomutakei.jp/wp-content/uploads/line.jpg" alt="line" width="550" height="1" />
7/16(Wed) MITCH
大阪 梅田 <a href="http://www.newsuntory5.com/" target="_blank">ニューサントリー5</a> 06-6312-8912
Start 19:30 \1,800
[メ]MITCH(Tp,Vo)、武井努(Sax)、時安吉宏(B)、TAKU(Gt)、TAROW-ONE(Ds)、
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7/17(Thu) 清水勇博3
岡本 <a href="http://bornfree-kobe.com/" target="_blank">Born Free</a> 078-441-7890
19:30~ 2,500
[メ]清水勇博(Ds)、萬恭隆(B)、武井努(Sax)
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7/19(Sat) 中島・武井Duo
豊中 <a href="http://ameblo.jp/gastou-live/" target="_blank">我巣灯</a> 06-6848-3608
19:00- 2,000
[メ]中島教秀(B)、武井努(Sax)
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7/22(Tue) 松田一志
■居酒屋のお座敷 de Funky Birthday Live!
大阪 千日前 呑み処 四八 06-6648-1148 (ミス大阪の斜め前)
[メ]松田一志(vo)、武井努(sax)、城野淳(G) …他
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7/23(Wed) 中島教秀・武井DUOツアー + α
広島 中区<a href="http://www.lushlife-jazz.com" target="_blank"> Lush Life </a>082-241-7740
730-0027 広島県広島市中区薬研堀10-9 薬研堀ビル2 4F
20:00〜 前3,000円 / 当3,500円(ドリンク別料 500円)
[メ]中島教秀(B)、武井努(Sax)
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7/24(Thu) 中島教秀・武井DUOツアー + α
山口 防府市 <a href="http://tabelog.com/yamaguchi/A3501/A350102/35004562/" target="_blank">JAZZ屋</a> 0835-22-9230
747-0026 山口県防府市緑町1-1-25 六本木ビル2F
[メ]中島教秀(B)、武井努(Sax)、山下正(g)
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7/25(Fri) 中島教秀・武井DUOツアー + α
熊本 <a href="http://esquina.jp/kumamoto.htm" target="_blank">エスキーナ・コパ</a> 096-351-5855
熊本市城東町2-12 ライオンパーキングビル2F
[メ]中島教秀(B)、武井努(Sax)、細川正彦(Pf)、香月宏文(Ds)
<img src="http://tsutomutakei.jp/wp-content/uploads/line.jpg" alt="line" width="550" height="1" />
7/26(Sat) 中島教秀・武井DUOツアー + α
■ <a href="http://artplex.jp" target="_blank">Street Art-Plex</a>
熊本市中心街
※詳細はわかり次第UPします。
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7/27(Sun) 中島教秀・武井DUOツアー + α
熊本 <a href="http://www17.plala.or.jp/okura/" target="_blank">おくら</a>
20:00〜 3,000円(学生2,500円)
熊本市中央区坪井1-12
[メ]中島教秀(B)、武井努(Sax)、細川正彦(Pf)、香月宏文(Ds)
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7/28(Mon) 中島教秀・武井DUOツアー + α
久留米 Vinotheque(ヴィノテーク)
久留米市日吉町12-63 予約 090-6894-1866(中瀬亨)
[メ]中島教秀(B)、武井努(Sax)、園田智子(Pf)
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7/29(Tue) 武井・馬田DUO
寝屋川 萱島 OTO屋 080-6126-1529
20:00~ 2,500
[メ]武井努(Sax)、馬田諭(Gt)
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7/30(Wed) 仁川ファイト倶楽部セッション#3
宝塚 仁川駅前 <a href="http://salala.kul-site.com" target="_blank">さらら仁川</a> 北館3F 音楽スタジオ
14:00〜20:00 参加費\500
※どなたでも参加できるジャムセッションです。特定のホストバンドはありません。ですので積極的に自由に演奏に参加してもらえる場になればと思います。ぜひぜひ奮ってご参加を。
<img src="http://tsutomutakei.jp/wp-content/uploads/line.jpg" alt="line" width="550" height="1" />

badguy sunset

思い起こしてみると、僕は20代最初のころ、とてもラッキーだった。今ではそんなことなかなかないだろうけれど、ただの学生でロクに演奏もできなかった僕なのに、大人たちからいろんなバンドに誘ってもらった。そしてそれらが今の僕の土台を築いたといっても言い過ぎじゃない。モダンチョキチョキズやE.D.F.、Wooden Pipeなどなど。

中林憲昭が率いていたWooden Pipeは、前身のPipe、そしてそれがもっと進化したElectric Pipeという80年代から話題になっていたロックバンドを、一転アコースティックなサウンドに変化させたバンドだった。でも単にロックの曲をアコースティックな楽器でやりました的なものではなく、当時はまだ誰もやってなかったような音で、ジャズやクラシック、様々な民族音楽を吸収/融合させて、自由奔放ですごく尖っていて、でも間違いなくこれはロックだ、というようなバンドだった。当時在籍していた塩谷さん(僕が尊敬してやまないsax奏者)から「武井くん、やってみない」といわれてバトンタッチすることになったのだが、ロックバンドなんかでやったことすらなかったけど、生意気だったあの頃は大人の仲間入りできたようでうれしかったし、芳垣さん(perc)や島田さん(Key)、教秀さん(Bass)がいて顔見知りだったのもあってちょっと心安かったのもあった。他は国次さん(Gt)、梅本さん(Dr)、たぶんコーラスには修造さんも来てたはずだし、PAはヒカリン(沢村さん)で、いまもずーっとつながりのある一世代上の人たちがメンバーだった。

作詞作曲とボーカルの中林さんはとにかくめちゃくちゃ格好良かった。大人だった。ロッカーだった。その音楽も、狂気さも、怖さも、すべてが圧倒的で、自分とは違う世界に住む憧れの人という感じだった。今では少し見え方が変わったので、印象が違ってるけれど、でも当時のあのインパクトはまだ記憶に染み付いている。初めて見た江坂ブーミンホールでのライブは強烈だった。

その後リハやらライブやらいろいろやったはずなのだけれど、なぜかバンドのことは全然憶えていない。そのころのことでひとつ思い出すのは、中林さんの紹介で、彼とずっと親交のある写真家のハービー山口氏がアメ村のBIG CAT(当時はコークステップホールという名前だったか)で開いた個展に出演させてもらったことだ。「NYの街角で吹いているsax奏者のように、たまにふらっとやってきて吹いてほしい」といわれ、個展の間、その写真に囲まれてひとりで佇んで演奏した。きっとかなり拙い演奏だし、もしかしたら間が抜けているような姿だったはずなのに、ハービーさんが撮ってくれた写真はすごく格好良く撮れている。それが掲載された雑誌は今でも大事に取ってある。

****

就職をきっかけにWooden Pipeも含めほとんどのバンドは辞めてしまったのだけれど、だいぶ経ってまたミュージシャンとなって戻ってきた僕にある日中林さんは連絡をくれ、「レコーディング手伝ってくれへんか」と言われて行って録ったのが、彼の2作目のアルバム「I was here」の中の曲だった。懐かしい感じがした。僕を憶えてくれていて(そのときもまだロクに吹けないのに)すごく嬉しかった。そしてそこからまた中林さんとはライブをしたり、呑みに連れて行ってもらったり、遊びにいったり、東京でのライブに来てくれたり、密ではないけど濃い付き合いが始まった。なんかよく可愛がってくれた、だいぶ年下の弟って感じだったんかな。

そして3作目の「無用 – no need -」のレコーディングをして、そのレコ発を東京と大阪でやるということになり、さあいよいよリハーサルに入ろうかというとき、彼は倒れた。2008年のことだった。なんとか一命は取り留めたれど、彼は歌うことができなくなってしまった。何が何かわからなかった。大酒呑んでひっくり返ろうが、むちゃくちゃな喧嘩しようが、いつも次になったら「おう」とかいって、ちょっと悪いことして叱られた子供のようにはにかんで姿を見せるはずなのに、今回はそんなふうにはならなかった。あのときメンバーに郵送するはずだった譜面は封筒に入ってそのままになってる。どうしたらいい?

まだ入院してすぐの頃は顔を出してたのだけれど、重篤な状態は去り、リハビリとかするようになってからは、体の自由が利かなくなって、障害までをも負ってしまった彼に会いに行くのがつらくて、なかなか行けなかった。こういうときどんな顔したらいいのかいつも分からなくなる。でも、会いに行くと、誇らしげにリハビリの様子を語ってくれることもあれば、ひどく落ち込んで自分を皮肉るときもあった。そして僕は内心、リハビリがまあまあうまく行ったとしても、もう二度とあの輝く姿を、しびれる歌声を聴くことは叶わないんだろうな、と思っていた。

けれど、長期間にわたる地味で驚異的な中林さんの努力(と、ふっこさんの超人的な献身)によって、動かなかった手が動き、杖を使いながらも立って歩き、出なかった声がでるようになって、昨年彼はステージに復帰することになり、ある日そのためのリハーサルを小さなスタジオでやった。多少かすれているとはいえ懐かしい大好きなあの声と、気品ある英語を聴いたとき、涙が出た。「ああ、帰ってきた。ほんまよかった」。この人とまた一緒にできることを、こんなに待っていたという自分に驚いた。20年くらい前の気持ちが蘇ってきた。どうあろうと、中林憲昭は中林憲昭であった、と。

****

その夏のコンサートのあともクリスマス時期にライブをやって、また今年2014年も夏にコンサートをやろうという話だったのだけれど、結局それは叶わないことになってしまった。今年に入ってそんな調子はよくないものの電話ではよくしゃべってたし、メールも頻繁にきてたので、そう心配してなかったのだけれど、5月前ぐらいから心配な状態になってきて。。。。先週電話でいろいろしゃべったとこなのに。前の晩なんか夢にでてきて「中林さんに会いに行かんと」と思って会いに行った6/21の深夜に還らぬ人となってしまった。間に合ったけど、、、、間に合った、って?

あまりのタイミングの良さ(悪さ?)に涙もでない。声も出ない。ただ手にすがって点滅する0の数字を眺めていただけ。家に帰って、アルバム聴きながら中林さんと乾杯して、ちょっと泣いた。

中林さんがいなくなった、とは、これを書いてるいまも実感がない。お通夜やお葬式(音楽葬もみんなでできてよかった。中林さん約束守ったから!)で棺桶に収まる彼をみても、それは彼の姿ではない気がした。彼は消えてしまった。でも彼の音楽を聴くと、眼に心に存在としての彼を感じることができる。肉体の枷をはずされて、より自由になってぼくらの心や周りに宿っている、そんな気がする。

****

音楽が素晴らしいものであるということ。自分を貫き通すためには自分を曝け出すことを厭わぬということ。カッコつけるのではなく格好よくありつづけるのだということ。気高い精神と脆い心、音楽への尽きることのない情熱と才能、大人の狂気と子供のような無邪気さ、呑気な陽気さとその影にちらつく大きく深い哀しみ。簡単にいえばメチャクチャだったけれど、中林さんは僕にとって最初に現れた本物のロッカーでスターで憧れの大人で、だめな兄貴のような人だった。僕は中林さんが大好きだった。

とりあえずしばらくは会えないけれど、そっちにいる奴らとまたバンドでもやっていて欲しい。またそのうち会いに行けるから。

 

中林さん、ほんとありがとう。おつかれさま。よく休んでくださいな。

 

badguy-nn

*****

P.S.
中林さんが遺した音楽をより多くの人に知ってもらいたいです。エンジニアの沢村さんが貴重な音源をいくつかUPしてくれてるので、シェアします。まだほかにもありますし、これからも増えて行くと思います。

中林憲昭Woodin PIPE スタジオ録音

塩谷さんのソプラノ、いいなぁ。

中林憲昭ThinkPink 1st アルバム colurs of my dreams より。2014年ミックス

大好きな曲。これもソプラノ塩谷さん、素晴らしいなぁ。

中林憲昭ThinkPink 2nd アルバム I Was Here より。2014年リマスター

京都カフェ「Table &sofa」で収録されたセッションから。大好きな曲、Tiff

同じ収録から。Elegy

 

発売されているアルバム

colours of my dream / think pink!
colours of my dream
think pink!
I Was Here / Think Pink Syndicate
I Was Here
Think Pink Syndicate
NO NEED 無用 / think pink syndicate
NO NEED 無用
Think Pink Syndicate

小川洋子 – 偶然の祝福

一瞬小川さん自身のエッセイか?と思ってしまうような、連作短編小説。

息子と愛犬アポロと暮らす主人公の私。私の周りでは不思議なことがいろいろ起こる。伯母がびっくりするくらい”きちん”と失踪してみせたり、お手伝いさんをしているキリコさんが実になくしものを取り戻す名人であったり、作家である私の熱烈なファンであるへんな男につきまとわれたり、病気になった愛犬をふと助けてくれる獣医が現れたり。

なにかがなくなったり、欠けたりするとなにかが訪れる。それは幸せというもの、なのだろうか。

形あるようで実体のない、でも嫌な感じではなくて、雲のように軽やかだけど、霧のように冷たい空気がまとわりついてくる、そんな感じがする小説。しっかり景色が目に浮かんで、断片的な物語がまぶたに焼き付くのに、読み終わってみると、それらは軽やかにどこかにいってしまい、きれいに忘れ去られ、すこし甘くて苦いような、でもさわやかな感触だけが残ってる。実に不思議。

解説が川上弘美さんてのも面白いな。

角川文庫 2004

有川浩 – フリーター家を買う。


またまた有川さん。この作品もまた面白いタイトル。”フリーター”と”家を買う”っていう言葉、ある意味(リアルな世界においては)真逆なものに感じられる昨今、いったいどんな物語なのかなーとベージをめくると、今まで読んだ有川さんと全然違うトーンの物語が始まる。

折角就職した会社をたった3ヶ月で「自分にあわない社風だ」と思ってやめてしまい、フリーターをしている息子。そんな中、実は彼の知らないうちに長い年月ストレスをためていた母親が鬱になってしまう。自分がかわいくて自分のため以外には何もしようとしない父と衝突する病院に嫁いだ姉。殺伐とする家庭内。とにかくいざという時のために金を貯めねばと肉体労働のバイトに精を出しはじめた主人公にひょんなことから再就職のチャンスがやってくる。

後半はどんどん展開が明るくなっていくあたり、やっぱり有川さんらしいなとおもったけれど、前半の胸が痛くなるような感じははじめて。甘さのかけらもない物語の展開は読んでいて苦しくなってしまった。決して誰もがこんな状況には陥らないとは思うけれど、でも、誰しもがこの可能性がないとはいえないし、特に息子の立場である自分のことを考えてみても、こういうことや似たようなことになる可能性はなきにしもあらずなので、すごく怖かった。

そして後半は生活を安定させたり、地位を得る、という以上に、働くってのはとてもいいことよね、と思わせてくれる内容だった。何かを成し遂げることも楽しいけど、人とのつながりとか、そこで生まれてくる物事とか、そういうことに触れたり、出会ったりできるのは非常に楽しいことだと思う。

主人公の悩みや逃避、気づきや成長を通して、じぶんを眺めてみて(比較する?)一体自分はどうなんだろうと考えたり。自身のためには何かできているかもしれないけれど、少なくなってしまった家族やその周りの人、仲間たち、というような人間関係に与えたもの、そして生み出してきているはずのもの、そんなものがちゃんとあるのかな、と。毎日を消費してしまって(いるように感じる)このところに何か一石を投じられた気がする。停滞して悩んでいるばかりではだめよね。

重松清氏の解説もまたいい。

幻冬舎文庫 2012

[猫日和]2014.6.7 かま&P

武田寛夫さんの個展「猫の絵展」を見に行って、そこにあったたくさんの原画のなかに、かまとPちゃんにそっくりなのがあったので、譲ってもらいました。で、記念撮影。

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耳の立て方なんてそっくりw

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