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小路幸也 – シー・ラブズ・ユー(東京バンドワゴン)


小路さんの東京バンドワゴンシリーズの2冊目。今回も懐かしいホームドラマの匂いがぷんぷん。

東京のどこかの下町にある古書店「東京バンドワゴン」。そこは大所帯家族・堀田家がやっている。三代目の勘一、その息子で伝説のロッカーだという我南人、その息子たち、その嫁たち、そして孫たち、、、いつも食卓は賑やかで、読んでいるこっちも微笑んでしまう。いまは失われつつあるのか、それともどこかにまだまだあるのか、日本的懐かしい長屋家庭の風景。ご近所さんも賑やかでいつも書店と併設されているカフェには人がいて、世間話に花が咲く。そしてときどき街や人の周りでおこるトラブルや不思議なことが持ち込まれる。。。。

今回も冬からはじまって、春夏秋と4つのお話が。前作では家族のそれぞれに焦点が当たるような感じだったけれど、今回はこれから増えるであろう家族のことやら、恋の話やら。前作と同じ設定で亡くなった勘一の奥さんサチが見えない姿で家族を見守る、俯瞰するテレビカメラのよう。彼女の説明で話は進んでいく。ほんとテレビドラマを想定したような物語と脚本の間のような感じ。

どのお話も少しずつミステリーぽくて楽しいけれど、信頼おける人のつながりでしか生まれない逸話「恋の沙汰も神頼み」と、どうしようもなくやるせない気分にさせられる表題作「SHE LOVES YOU」がいいなぁ。勘一の黙って動く感じ(昔の親父って感じ)もいいし、ときどきに我南人がいう「LOVEだねぇ」が効いている。簡単な言葉だけれど、たしかにそれですべて表せてしまうのもたしか。さすが伝説のロッカー、というか、音楽ってそういうところある。ぼくにはまだまだだけど(できたらいいけど)。

なんせ今回も楽しかった。ほっこり。

集英社文庫 2009

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