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越谷オサム – 陽だまりの彼女

hidamari

かまたまがいなくなった折、「これまさにいま読んでよー」と手渡された本。題は聞いたことあったけれど、越谷さんは知らないし、女子が男子に読んで欲しい恋愛小説No.1という帯がついているので、これは女子力が試されるのか?とか思って読み始めた。

幼馴染と10年ぶりにすごい偶然で再開した浩介と真緒。中学で信じられないくらいのアホだった真緒はいまは仕事がバリバリできる大人のひと。いじめられっこだった真緒は、なぜか真緒はやたらと浩介にだけ懐いていた。自然と交際するようになった二人。でも真緒には実は秘密があった。。。

最初は甘々の、しかもちょっと文字の多い感じの最近の小説だなあとか思いながら読んでいたけれど(しかし甘々^^;)、表題の彼女である真緒ちゃんがちょっと不思議な感じがしたり、ちょっとミステリー要素あったりするので、ただの恋愛小説という感じじゃないなあと。そして後半になるとすこしずつ差し込まれる何かの予感、、、真緒のちょっと不思議な行動の数々、、、そしてラストは、、

単純にちょっとSF(?)の入った恋愛小説としても読めるけれど、いやいや、見事に伏線をいくつも張ってあって、それがすこしずつ結実していくのが見事だなあと。しかもそれが自分が好きでたまらないものである、というのが、ほんとにねえ。ああ、あれはあれのああいいうところか!なんて感心したり。越谷さんよく観察してるというか、よく知ってるなあ。

ジン、と心に沁みて、泣けちゃう感じもあるんだけれど、今の僕は泣いちゃうというより寂しさが増す感じか。でもそれは決して嫌な感じじゃない。いつかきっと(まあ今もだけど)笑って思い出すようにはなれるだろうけどね。なんなんだろうな、あいつらって。

もし本当に九生あって、まだ8回目だったなら、また現れてくれないかな。男の子だろうけど、いい友達になれたらいいな。会いたい。

2011 新潮文庫

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