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乃南アサ – 風の墓碑銘

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だいぶ前に読んだので備忘録的に。

貸家だった家を取り壊したら軒下から白骨死体が出てきた。事情を聞こうと貸し主今川に聞こうとするが、彼は認知症でいまひとつはっきりしない。徘徊癖もある彼がある日殺されてしまい、白骨死体は迷宮入りしそうになる。しかも白骨死体は親子の可能性がでてた。これらの事件に関連性はあるのか? 「凍える牙」で名コンビだった、女性刑事音道と何かと相性の悪い滝沢はこの謎に挑む。細い糸をたぐっていくと、それはやがて失踪した女性につながっていく。地道に捜査をつづける二人、相性悪いと思っているお互いの気持ちもやがて少しずつ変化して行く。

乃南さんの作品は、なんだろう、サスペンスでも事件の鮮やかさとか犯罪の巧妙さやトリックというところより、人間の愛憎であるとかもっとドロドロした部分が、明るみにでもなく根底にしっかり流れていて、それがすごくリアルさというか人間臭さを醸し出している気がする。だから事件が解決したとか物語が終わったという感じよりも、人間て哀しいなあ、というような感想をいつももつ。それが最大の魅力な気がする。音道と滝沢、いい組み合わせだと思うけどな。相手にツンケンしていたり、勝手に拗ねてたりするけど、最終的にいろいろ気遣う関係になるあたりが、この全体にくらい物語に少しだけ軽さを与えてて、それもいい。

新潮文庫 2009

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