DUNK! Reunion

今週DUNK!のレコーディングがありました。DUNK!はそれこそ20年以上前にキーボーディストの大間さんとサックスの藤野さんまわりで組まれたインストファンクバンドで、僕は後から参加(レコーディングがきっかけだったか?もう覚えてない)させてもらって、ライブしたりしてたのだけれど、藤野さんが東京に移住したりなんだで活動を休止してました。

そこからだいぶ時間が経って、大間さんから連絡があって再始動するにあたってまずは音源作りをしたい、という話があり、彼とトロンボーン大島くんで曲を書いたりアレンジし直ししたりしてレコーディングに臨みました。当時はバンドだったんだけれど、現在はベースとドラムが音楽に携わってないので、トラックは打ち込みで。そういえば当時知る人ぞ知る?USH(UNITED SOUL HORNZ)ていうユニットもやってて、そっちもトラックは全部打ち込みで音源作りしてたの思い出したり。

今回の2日間のレコーディングはホーンのみ。初日はセクションものを全部、2日目に各人のテーマやソロパートを録るという段取りで。結構時間がタイトだなーと思ってたので、必要以上に急かせて(笑)。時間が決まってるスタジオって後の方になって、時間がない!とかなって適当にやってしまうのが嫌なのもありますしねえ。セクションものって結局のところ全部吹いてしまったほうがトータルの時間は短く済む場合が多いのだけれど、今回はもう編集ありきで進めることにしていたので、必要な箇所をどんどんやっていくという感じで。なので、予定より少し巻き気味に進められて、気持ちは楽チンでした。

ソロの録りもジャズのようにせーのドンじゃないし、今回は曲のアレンジが結構きっちりしてるので、短めできっちりまとまってたり次の展開につながるようなソロを。煮詰まると時間がかかるので、録る前にイメージも作っておいて、一気にやっちゃう感じで。みんな段取りよくポンポンいったので(煮詰まったらパスしたりも^^;)この日も余裕持って進められてよかったです。

3人で並んで吹いてたりすると、ちょっとずつ昔の感じが思い出されて来たりして懐かしい感じに。若かったなーというのが大半だけれど。今は無き長堀橋のスタジオ・パワーサウンドスクエアで溜まってたなーとかw 一旦やめててもこうやって再度集まったらまた同じ感じのサウンドが出るのが面白いねえ。各人それぞれあちこちで経験積んできたのがプラスされて。

ミックス等の作業がこれからなので完成は秋以降らしいです。どんなアルバムに仕上がるのかはまだわからないですが、打ち上げで曲名とか考えてる時もめっちゃ大阪風/関西風ことばっかり言ってたので、きっとコテコテファンクな感じになるんじゃないかと思いますが、そういう曲からおしゃれーなものまで幅広くなってるので、楽しんでもらえるアルバムになるかと思いますよ。お楽しみに!!

清水行人レコーディング

先週2日間にわたってギタリスト清水行人くんのアルバムのレコーディングがありました。清水くんの素敵な曲たちが素晴らしい音で録音できたんじゃないかなと思っています。とても楽しくクリエイティブな時間でした。

このところはライブをやりながら曲に慣れたり、細かな点を詰めながらやってきていたので、レコーディングはとてもスムーズに。初めて訪れた名古屋郊外のスタジオ(初めての場所に割と僕は弱かったりする)だったのだけれど、とても居心地がよく、音も良く、またブースを与えてもらったこともあって、リラックスして臨むことができました。

もともとは2年前くらいに録音する予定だったのですが、コロナの影響でメンバーが揃わない(当初は今回と違うメンバーでの予定だった)ということもあり延期に。清水くんいろいろ悩んだりしたかなと思うけれど、メンバーを変えて、曲も作り、ライブを重ねてようやくここにきたという感じで、このレコーディングへの熱意も相当なものだったと思います。それに僕が十分に応えることが出来ていたら嬉しいですが。でも間違いなくこのアルバムは清水くんのテイストが詰まった素晴らしい作品になると思います。ミックスなどの作業はこれからですが、出来上がりが本当に楽しみです。

実はこのところ自分の演奏に自信がない(どうやって楽器吹いてたのかわからなくなったり、全くクリエイティブな感じにならなかったりと)状態だったのです。で、これはまずいと、レコーディングの日までいろいろジタバタしてなんとか「こういう感じかな、もう少しかな」というところまで来てたのですが、このスタジオの環境や音の感じで掴み直せたかもしれません。客観的な自分の音と主観的な自分の体の使い方が一致したというか。ほんと楽しく演奏できてよかったです。

アルバムの発売は10月下旬を予定しているようですが、その前に10/10に名古屋市内のホールで先行発売ライブが予定されています(お昼間のコンサートの予定です)。ぜひご予定くださいね!

太陽と星の狭間で

少し時間が経ってしまいましたが、今年の6月に新潟発アイドルグループNegiccoのメンバーであるMeguさんのシングルにMICETEETHが編曲と演奏で参加しました。慌ただしい日程でのレコーディングだったので世に出回っているのをすっかり失念していて今頃の報告になって申し訳ないです。

Meguさんの透明感ある歌声が素敵です。それを支えるラヴァーズロックアレンジがまさにマイスティースって感じです。のホーンの魔HがNegiccoのサポートをしている(はず)こともあっての流れだったと想像するのですが、ホーンアレンジも彼の渾身のもので、かっこよくて、吹いてても楽しかったです(テナー、アルト、フルート吹いた)。これを機会に全然足を踏み入れたことのない新潟にいけたら嬉しいなーとかコッソリ思ったりもしますが^^;

■Negiccoオフィシャルサイト http://negicco.net/
■Megu オフィシャルTwitter https://twitter.com/megu_negicco
■Megu オフィシャルInstagram https://www.instagram.com/megu_negicco/

MVも流れているのでぜひ聞いてくださいね。

MITCH’s Lil Brats Brass Band レコーディング

先日、2日間に亘ってMITCH率いるLil Brats Brass Bandのレコーディングがありました。

もともとそろそろレコーディングとかしたいよねえという話を少し前にしていたのですが、このコロナ禍のために僕たちに時間ができたのでリハーサルを定期的にやって、今回のレコーディングを迎えたのでした。

久しぶりにきた三和スタジオはやっぱり快適で、実はこのレコーディングに入るまでどういう風になるだろうー?といろいろ心配していたのですが、メンバーも士気も上がって、やるほどにいい演奏になっていったり、ゲストの方々やケータリングの富やん(美味かった!)にすごい力をもらったりして、無事レコーディングを終えることができました。

1日目は夕方スタートだったのでスタジオ閉まるギリギリまでやってたのですが、2日目は昼からでだいぶ余裕だなーって感じだったのですが、声だの小物だのいろいろやってるうちにやはりギリギリになったりして、結局ヘトヘトになりましたが、楽しい時間だったし、いい録音ができたと思います。

今月中には何かアナウンスできるようになるかなーって感じですが、たぶんまずはデジタルでリリース、そのあとCD盤のリリースがされるんじゃないかと思います。いい作品になると思うので、ぜひみなさんに聞いてもらいたいです。

改めて三和スタジオのみなさん、ゲストのMCサッコンとコウくん、ケータリング富やん、メンバー、お疲れ様でしたー!

Ensemble Shippolly レコーディング

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今週頭7/3,4と2年前から活動しているEnsamble Shippollyの初レコーディングがありました。まだそれほど密にはライブやリハーサルを行ってきてはいないのですが、それでもこの2年で培ってきた、ピアニストでリーダーの西島芳さんと目指す「息のかさなり」というテーマ、そしてそれを表現する曲や演奏にある方向がみえてきて、それらをひとつの形にしたいという話になったのでした。最初はプロモーション用になんて軽く考えていましたが、結局はすごくしっかりとしたレコーディングをして、きっと素晴らしい作品が出来上がるとこの時点で確信しています。

今回はエンジニアを勤めてくれた五島さんの薦めで、加東市にあるコスミックホールというホールを借りて、そこに一切合切持ち込んでの録音でした。すごくのんびりした所にあるホールですが、その美しい残響感にまず驚き(実際こういうホールでのこんな録音は初めてでした)、ピアノの音の素晴らしさに感激し(スタインウェイのフルコンでした、状態もとてもいい)、そしてなにより木管楽器がよく響いて(もちろんどの楽器もそうだったのですが)すごく心地よくなりました。いつまででも吹いていたくなる、いいホールです。

そして五島さんといえば。金田式の録音方法、無指向性マイクロホンを2本を使用したステレオA-B方式の高音質録音で、これまた初体験だったのですが、あまりの音のリアルさに本当に驚きました。今回はその無指向性のマイクと、補助にピアノや音の小さめの管楽器に数本マイクを立てて録るやり方だったのですが、ヘッドホンをしてテイクバックを聞いていると、ヘッドホンから聞こえているのか、それとも今まさにその音がそこで鳴ってるのか全く区別がつかないという凄いものでした。なので、今回の録音は多少音をたす部分もあるかと思いますが、この無指向性マイクの驚きの音場再現を聞くことができる作品になるんじゃないかと思っています。やっぱりある程度デッドな空間で割と近くで音を録るのと、たっぷりしていて残響も長い空間で無指向で録るというのは、ぜんぜん違って、後者は楽器や体から鳴っているすべての音を拾ってくれるので、ほんと自分の音が自分の音だ、と思える録り音になっています。

このホールで演奏していると、いつものライブとはぜんぜん違う響きというか、同じ曲が違う風にも聴こえたりして、より一層いろんな音を出して楽しみたくなるし、響きがいいと、無駄にたくさん音を並べなくても、音の響きそのものや、消えゆく様を感じているだけで、もうなんでも音楽になってしまうようなマジックが感じられました。シッポリィの曲はそう複雑怪奇なものはないのですが、集中していたのもあったのか、気持ちは昂ったままでしたが、実は2日ともすごく疲れました。でもそれ以上に本当に楽しい時間でした。

ベースや打楽器がいなくて、管楽器とピアノだけ、場合によってはピアノも使わない、そんな楽器や声のアンサンブルと、それらをたっぷり聞かせる様々な曲、偶然や熱意が生み出す絶妙だったり微妙だったり不可思議だったりする音と息のかさなりを封じ込めた作品、乞うご期待です。演奏はもちろんですが、僕が書き下ろしたの曲も一曲含まれています。秋までにはできるかなー?楽しみです。

ホールのみなさん、エンジニアの五島さん、調律の鈴木さん、そしてメンバー、お疲れ様でした。打ち上げで食べたしいたけ美味しかった!

瞬間のイメージ

20170403rec

昨日は奈良でレコーディング。歌手の芝山真知子さんの新譜。jazzフォーマットだけど素晴らしく和で、景色がある。

レコーディングは前もってきっちり準備するのが必要なものもあるけど、今回は瞬間のイメージを摑まえることが大事だと思った。なので一回聴いただけでそのまま録った。

瞬間のイメージを摑まえることができるかどうかは普段の鍛錬の積み重ねである、ということと、最初に感じたものが最も大事だ、ということを改めて思ったレコーディングだった。当たり前といえば当たり前だけれど。そして平常心。音楽への感動の感情と平常心での演奏のバランスをとるのは難しい。