「美神曲」「残像」「世界樹」の3篇からなる短編漫画。金星と月、そして火星についての舞台。「美神曲」はダンテの神曲とこれまたうまくシンクロさせてるあたりが、「2001夜物語」の魔王星と失楽園のつながりみたいな感じで面白い。
どの作品もSFものは時代時代で前のもののどこかを反映させたりアイデアが同じだったりするのがあるけれど、どれもどういう順番に読んでも新鮮味があるのがさすが。
しかしこの集英社の古い単行本の表紙裏、ふつう著者近影とかが書かれる部分がそうではなくて、たぶん当時のちょっとしたグラビアアイドルとかの写真とひとことになってんねんけれど、誰も知らんぞ!ちなみのこの本は「杉浦玲」という女性。だれだろ?(笑)
集英社