辻仁成 – 二十八光年の希望

もともとは「今この瞬間 愛しているということ」という題で発売されていた、フランスの二つ星レストランの総料理長とシェフの間の愛の話。いままでよんだ辻氏の中の本では一番ぐぐっとくる感じだった。すごく悲しい愛の物語だけれど、何かすべてが昇華されていって幸せすら感じるほど。後半すごいスピードで読んでしまったけれど、ゆっくり読んでたら泣いちゃうだろな。彼の作品にしては破滅的でなくて好き。

またレストラン、パリが舞台となってることから、物語にすごくうまく料理が出入りしてきて、それだけでもうれしくなってしまう。ほんとのフランス料理なんて食べる事ないけれど、和や中華とちがってまた全然知らない深いものがあるんだろな。しかしミシュランの星ってのはそんなにすごい、命かけるようなものなのか。料理人がそこまで求める感じってのがどれほどのものなのか、想像もできない。

知らなかったけど、いま辻氏ってフランスに住んでるのね。

集英社

辻仁成 - 二十八光年の希望
辻仁成 – 二十八光年の希望

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