モーツァルトとクジラ

アスペルガー症候群や自閉症をもつカップルを描いた映画。個人的にはこういうたぐいのものは不得意で、えてして見ないようにしてしまったり(実際の生活でもそうだ)意識の外においだしてしまったりしてるのが事実。でもこれは本当はだめなことだとわかっているのだが。偏見などを生む温床になってしまう。でもなかなか理解しがたい世界。

もしこの映画が単純に社会的なことばかりを描く映画だったらきっと見続けられなかっただろうけれど、この映画の場合、あるカップルの恋愛模様を中心に描くことで、こういう人々がどういうふうに感じてどういう風に行動したりするのか?という一面をやわらかくわかりやすく見せてくれる。しかも、あーよかったね!的な恋愛映画でなく、そういう性質のために苦悩したりうまく言えなかったり、紆余曲折してしまい、うまく恋愛できない。その姿を通して、彼らがどういう人間たちなのか、というのを見せてくれる。実際あたいたちと何も変わらない。

この映画がきっかけとなって、自分のなかにある隠れている偏見たちが減らすことができたら、と思う。

コメントを残す