ゲド戦記

劇場公開で見に行きたかったけれど、結局いかなかった作品。

原作者といろいろ揉めたとか聞いてるけれど、結局原作はまったく読まずにこの作品だけ見てみた。こういう世界観は大好きだし、話の発端からその物語が進んでいく様はわくわくする。

けれど、途中から物語はどんどん細かい方向にいってしまい、もともとの大きな話の流れはどっかいってしまって、この世界の成り立ちやルール、憂慮されているこの世界の行く末なんてことはさておき、主人公の内面、生き方、悩み、そんなことばかりがクローズアップされて、それはそれで面白いのだけれど、肝心の話はどこにいっちゃったんだろー?という感想になってしまう。壮大な物語のプロローグだけ見た、って感じか。

物語のなかでは、今の現実の世界への憂慮や、人間のエゴ、今を生きる人たちへの細かなメッセージなんかが織り込まれていて、それらはそれらでいいんだけれど、じゃぁ、「ゲド戦記」ってなんなの?というと、なんなのかまったく分からない。エピソードが小さすぎるのかな?というか、やはりそもそも2時間ぐらいの映像の枠に収めるのが難しすぎたのかもな。最近の映画はそういう傾向が大きいような気がする。だから続き作ってほしい。

でもジブリ作品ぽいところは、評価できるなー。

あと、もうちょい声優さんは声優さんに慣れた人にやってほしいなぁ。ちょっとぎこちない気がするなー。絵と声がずれている気がする。というかちゃんとした声をもつ声優さんがあまりにもいない、ということなのか。

とにかく、原作を読んでみよう。

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