わりとオカルトチックな短編集。13のいろんなお話が描かれているが、どうもほかの本のことを思い出してみると、ランディ氏本人の体験に基づいた物事から ひろいおこしてみたお話の(つまり体験談+脚色)のよーな気もするけれど、こんな体験ばっかりしてたら、まいってしまいそう。怖くはなく、どちらかという とあったかな、ありがたい気持ちになる物語ばかり。
「シェルター」の中で描かれる遊びはやってみると楽しい(辛らつかも)。「生け贄」の中で描かれる中国の不思議な村にいってみたい。「繭のシールド」着物、なるほど、なるほど。
このひとの本を読んでいると、その向こうに存在する、まだ知らない世界に気づかされ、すごく興味が湧く。エネルギーをもらえる本だ。
文藝春秋 2007
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