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江國香織 – 号泣する準備はできていた


久しぶり(でもないか?)に江國さん。直木賞を受賞した短編集だそう。この短編集はちょっとほかとは違う感じ。

というのも、いつもは、 こう、つつーっとか、ほわわん、とかそう流れていく日常の時間の陰でもわもわっと立ち上がる不安とか、非日常のことごととか、不安定な恋とか、そういう、 すこしうすいベールをかぶった向こうにあるような、でもすぐ隣で起こってるような、そんなトーンの物語やら話口が多いと(勝手に)思ってるのだけれど、こ の短編集に出てくる女の人たちは、それぞれに何かを実際に失ってしまっていく、そんな過程が実に淡々と、でも生々しく描かれている。そう、いままで読んで きた物語と違って、失ってしまう、っていう部分がクローズアップされている気がするのだ。だから、読んでいるとすごくしんどく、切なくなってしまう。

「こまつま」が好き。「住宅地」はよくわかる。「熱帯夜」は想像だけれど、ちょっとわかる気がする。「どこでもない場所」はいい話。「手」は悲しい。「号泣する準備はできていた」はさみしい。ほかの短編も好き。

でも、「そこなう」、これがよくわからない。しっくりはいってこない。分かりたいのにわからないから、くやしい。

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