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2011-08

松田一志Recording

8月ももう終わりという28日と30日、SoulFeverやら最近では西田まこと(Gt)とのトリオとかでよくご一緒している松田一志氏のレコーディングがありました。このところ年に数度SOUL、FUNKセッションなどでご機嫌なギターを聞かせてくれる安達隆之氏のプロデュース。当日スタジオに入るまで結局なんの曲をやるのかも知らない(決めてない)ままでのスタートでしたが、これがすごく楽しかったのでした。

今回はこういうセッティングで。MD421とU87の組み合わせ

28日はその松田、西田両氏とのトリオの録り。普通ならこういう音楽(SOUL、R&BやらAORやら言われたりするけれど)なんてとくに今の時代の場合、パラで録る(別々のブースなんかで同時録音、もしくはダビングしていく)のが通常だけれど、このトリオはとにかくライブで鍛えて(?)いるので絶対一発録りでその雰囲気を伝えたほうがいいというコンセプトで(実際、そのほうが生き生きする、当たり前)録音しました。普通ならバンドでやるような感じの曲たちなのですが、ライブで散々やってるので”トリオでの音”というものが出来上がっていて、単にバンドでやってるのをちょっとアコースティックでやりました的な感じではなく、3人での音が出来上がっており、録音してみるとやはりそんな感じが思いっきりでててすごくよかったです。試しにやって、細かなアレンジを確認して(といいつつちょっとゆるいほうが自由度あってガチガチにならずによい)、それでもう一度か二度やったらOK、みたいな流れで。

結局3曲録りましたが、残念ながらぼくがタイムアップになってしまい、一曲だけぼくはダビングになってしまいましたが・・・・(:_;)

そして、30日はセクションを。相棒堂地誠人(Sax)とのSax2管という、まことに男前なセクションでした。いや、顔がというわけじゃなくて、普通なら金管楽器も入れたくなるような音楽なのにそこをSaxだけにしてある意味渋く、ある意味いい感じに頭悪い感じで(これほめ言葉です)やってみました。堂地氏とはもう長く一緒にやってるので、どういう感じがカッコいいか、いい感じか、とか、曲によってどういうニュアンスが適当か、というようなセンスが共有しやすいので、一緒にやるのが非常に楽なのです。

マコちゃんと向かい合わせで

アレンジやアイデアは彼に任せて3曲セクションをやりましたが、最初にベーシックトラックを聞きながらマコちゃん(堂地氏)のアイデアを聞き、一度何も考えずに録ってみてから改めて相談して、方向性がまとまってからちゃんと録る、という進め方(ま、普通ですな)でやりましたが、どれも非常にスムーズでした。ま、Sax2管なのでそんな複雑なことできないし、どちらかといえばグルーブ重視で音を抜いたアレンジ(あんまり吹かない)だったので、逆に適度なきちんとさとゆるさ、そして徹底的に良いグルーブでやらないとすごくいまいちになるシロモノだったのですが、いやー、彼とのセクションはほんといい感じになります。何度かトライしているうちに、「ああここか」という位置が決まって、あとはそれを着実にやれればいいので、ブースの中で(結局同じブースの中で顔見合わせながら録った)ノリながら楽しくレコーディングできました。やっぱり部分録りよりも一曲まるまる通してのほうが格段にいいですね。いやー、楽しかった。

これらの録音はシングルとアルバムという形で世に出るはずなのですが、まだどんな形になるのかはお楽しみということで。僕も出来上がりが楽しみです。

やっぱりレコーディング楽しいです。どなたでもなんでもいいから誘ってくださいね!

このスタジオ、物凄い機材が溢れてます。MOOGのタンス!初めて見た!

 

2011.9月のスケジュール

■■■ リーダーライブ ■■■

9/23(Fri) 武井努3
豊中 我巣灯 06-6848-3608 20:00~
17:00~ 2,500
[メ]武井努(Sax)、宮上啓仁(B)、小前賢吾(Ds)

9/24(Sat) 武井努3
大阪 谷町五丁目 グラバー邸 06-6768-5963
20:00~ 2,000
[メ]武井努(Sax)、宮上啓仁(B)、小前賢吾(Ds)

9/27(Tue) 武井努3
寝屋川 萱島 OTO屋 080-6126-1529
20:00~ 2,000
[メ]武井努(Sax)、萬恭隆(B)、小前賢吾(Ds)

■■■ その他のライブ ■■■

9/1(Thu) E.D.F.
東大阪 俊徳道 Crossroad 06-6736-8870
20:00~ 2,200
[メ]清水武志(p)、西川サトシ(b)、武井努(Sax)、田中洋一(Tp)、光田臣(Ds)

9/2(Fri) 武井・福呂DUO
大阪 北浜 RUMBA 06-6222-6700
20:00~ カンパ制
[メ]武井努(Sax)、福呂和也(B)

9/3(Sat) 廣田昌世4
東大阪 八戸ノ里 Green Note 06-6724-88114
19:30~
[メ]廣田昌世(B)、橋本裕(Gt)、高坂照雄(Ds)、武井努(Sax)

9/6(Tue) 武井3
大阪 北浜 RUMBA 06-6222-6700
20:00~ カンパ制
[メ]武井努(Sax)、野江直樹(Gt)、畠山令(B)

9/8(Thu) 武井3
大阪 北浜 RUMBA 06-6222-6700
20:00~ カンパ制
[メ]武井努(Sax)、福呂和也(B)、森本太郎(Ds)

9/9(Fri) 山内詩子(Vo)
大阪 天満 じゃず家 06-6377-1130
20:00~ 2,500 (1food, 1drink付)
[メ]山内詩子(Vo)、牧知恵子(Pf)、武井努(Sax)

9/10(Sat) 小濱安浩・武井努
■岐阜県妙法寺第14回チャリティーコンサート
岐阜 恵那市 妙法寺 0573-43-2275
[出演]小濱安浩(Sax)、武井努(Sax)、藤山ET英一郎(Ds)、奥村和彦(Pf)、徳田智史(B)、大窪玄栄(As)、マユミロウ(Vo)、The Sax Jazz Orchestra他

9/11(Sun) 小濱安浩・武井努
■テナーサミット2011
四日市 フルハウス 059-352-4977
20:00~ 前 3000 当 3500
[メ]小濱安浩(Sax)、武井努(Sax)、藤山ET英一郎(Ds)、奥村和彦(Pf)、島田剛(B)

9/12(Mon) 小濱安浩・武井努
■テナーサミット2011
名古屋 STAR☆EYES 052-763-2636
19:30~2,000
[メ]小濱安浩(Sax)、武井努(Sax)、藤山ET英一郎(Ds)、奥村和彦(Pf)、島田剛(B)

9/13(Tue) 武井3
大阪 北浜 RUMBA 06-6222-6700
20:00~ カンパ制
[メ]武井努(Sax)、箕作元総(Gt)、福呂和也(B)

9/15(Thu) Words Of Forest
神戸 三宮 Big Apple 078-251-7049
19:30~ 前1,800/当2,000
[メ]森本太郎(Ds)、清野拓巳(Gt)、三原脩(B)、武井努(Sax)

9/16(Fri) Joe-Guy’s Band
■OSAKA SUMMIT!!
大阪 梅田 AKASO 06-7897-2450
前売 3,500yen/当日 4,000yen(自由席・1Drink&1Food代別)
[出]Joe-Guy’s BAND 2011 / KAJA&JAMMIN /SUMMIT Special BAND fet.Yammy [Sassy Tomo(Key&Vo)、Gutti 谷口(G)、堀尾哲二(Dr)、有福珍(B)、Yammy(Vo)]

9/17(Sat) 森村献スーパー・ラテン・セッション
京都 四条 スパニッシュ・ハーレム・ラテン・クラブ 050-1016-0099
20:00~ 前3,000 当3,500
[メ]山田祥央(B)、森村献(Pf)、美座良彦(Perc)、安藤弘(Tim)、武井努(Sax)

9/18(Sun) 小阪ジャズストリート
小阪ジャズストリート
14:00- 食事処まねき [メ]藤井美穂(Vo, Pf)、武井努(Sax)

9/18(Sun) 森村献スーパー・ラテン・セッション
大阪 京町堀 CHOVE CHUVA 06-6225-3003
Open 16:30 Start 17:00? 3,000
[メ]山田祥央(B)、森村献(Pf)、美座良彦(Perc)、安藤弘(Tim)、武井努(Sax)

9/20(Tue) 7 sonora
■秋のお騒がせツアー
大阪 千日前 B-ROXY 06-6633-8205
19:30~ 2,500
[メ]奈奈(Vo)、山田や~そ裕(Gt)、とくじろう(Perc) ゲスト:武井努(Sax,Fl)、KIKI(Dance)

9/21(Wed) MITCH(Tp,Vo)5
大阪 梅田 ニューサントリー5 06-6312-8912
Live Time 19:50~20:30/21:00~21:40/22:10~22:50 1,800
[メ]MITCH(Tp,Vo)、永田充康(Ds,Vo)、武井努(Sax)、杉山悟史(Pf)、宮上裕仁(B)

9/22(Thu) たけタケ
神戸 三宮 Y’s Road 078-241-8803
20:00~ 1,000
[メ]清水武志(p)、武井努(Sax)

9/26(Mon) 松田一志(Vo)
兵庫 三田市 ももたろう 079-564-5888
19:00~
[メ]松田一志(Vo)、城野淳(Gt)、武井努(Sax) ほか

9/29(Thu) 小濱安浩・武井努
名古屋 栄 jazz inn LOVELY 052-951-6085
19:30~ 2,200
[メ]小濱安浩(Sax)、武井努(Sax)、牧知恵子(Pf)、徳田智史(B)、倉田大輔(Ds)

9/30(Fri) 神田秀雄(Ds)4
名古屋 栄 jazz inn LOVELY 052-951-6085
19:30~ 2,000
[メ]神田秀雄(Ds)、武井努(Sax)、太田邦夫(Pf)、加藤雅史(B)

小川洋子 – 猫を抱いて象と泳ぐ

まずタイトルがすごく素敵。「猫を抱いて」という部分だけでもうっとりしてしまう(猫好きです)のに、さらに「象と泳ぐ」。いったいなんのことか?と思ってしまうほどメルヘンなタイトルだけれど、ちゃんと意味があって(当たり前か)、チェスと少年のお話。

チェスというものの駒の動かし方や遊び方を知っていても、その世界にこれほど深遠な、宇宙的な世界、文化があったとは知らなかった。将棋や碁などももちろんそうなのだろうけれど、これらがもっと自己探求的、禅的なイメージを感じるのに対して、チェスはもっと音楽的な耽美的な退廃的なイメージを感じる。これはヨーロッパのものだからだろうか?物語のなかで対局を描くシーンで詩的な、音楽的な描写が見られるからそういうイメージを抱いてしまったのかもしれないけれど、たしかにそんな風なのではないかとイメージしてしまう。

「美しい棋譜」。ああ、いったいそれはどういうものなのか!考えるだけでわくわくしてしまう。そしてチェスの対局は決して争いではなく、美しい音楽と同じように相手の駒の動き・考えと呼応して生み出すハーモニー、旋律である、と。勝つか負けるかではなく、どのような棋譜を残すのか(過程)が大事である、というところは、書かれた楽譜をいかに演奏するか – 作曲者の意図そのままだけではなく演奏者たちの気配りとそれぞれ少しの自己主張、聴衆と演奏者の期待と主張のバランス、その場限りでしか存在しないものへの挑戦 – に似ていると思う。

この物語のおかげで非常にチェスとその文化、人々に興味をもってしまった。

象というのが少年(物語では大人になっていくけど)にとってのかわいそうな、そしてある哲学(大きくなることは恐ろしいこと)の対象として登場するけれど、この象というのはチェスでいうところのビショップ(僧正)のもともとの姿だとか。そして猫を抱くというのは実在した「盤上の詩人」と呼ばれたアレクサンドル・アリョーヒン(アレヒン)の姿だそう。

アレクサンドル・アリョーヒン

アレクサンドル・アリョーヒン

文集文庫 2011

伊坂幸太郎 – ラッシュライフ

結構厚い本で断片的かつ同時進行、しかしまったく関係ない物語が進んでいくので一体何がなんだったか?誰がどれだったか?こんがらなりながら読みすすんでいくうちに、物語がひとつふたつと重なっていき、やがて全体像が見えてくるという、これまた見事な構成美というか複雑さをもった作品。いやー、すごいなぁ。話自体のおもしろさよりもこの見事さのほうに感心してしまう。

神のごとく予言をする男、生きている死体、金ですべてが手に入ると信じている男、巻き込まれ青年、達観した空き巣・・・・さまざまな人間がばらばらに存在しながら交錯していく。ミステリアスな部分だけを取り出してもとてもおもしろいし、各人物像がくっきりしていておもしろい(これほど個性的な、というかくっきりしたというか、カラーが違う人間たち)し、物語のばらばらさ加減もいい。そしてそれが見事に繋がり収束する感じ。まるでとんでもない音からすごく遠回りしていたのにあれよあれよという間に見事に(しかも憎くなるほど洒落た音に)着地するドミナント進行のよう。

あまりにも複雑で時系列もこんがらがるのでネットには時系列を整理してくれる人がいるほど。なのであわてて読むとほんとよくわからない。一体どうやって書いたのだろう?と考えたけれど、もしかしてまともに書いてからちぎってばらばらに(でもすばらしくうまい手順で)並べたのかもなーと思ってしまうぐらいばらばらだ(決してそんな面倒なことはしないだろうけれど)。現代音楽、ミニマム音楽のよう。まぁちょっとつぎはぎがすごくて全体がわからなくなってしまうので、そのつぎはぎぐあいに圧倒されて物語の本筋の面白さが隠れてしまいそうになるのが難点だけれど、おもしろいことには違いない。でも強烈な印象はないかも。

印象に残るのは登場人物の黒澤さん。彼の吐く台詞がいちいち面白い(彼は他の作品にもでてきた!)。プロの泥棒である彼が言う。「誰だって人生のアマチュアだ」。その通り!

タイトルをカタカナにして英語をいろいろ充てるというアイデアもいい。音楽好きなのであろう伊坂さんを想像させる。やはり「Lush Life」を一番に想像してしまう。好きな曲。カバー表紙の絵も素敵。人生は交差することにこそある、のかも。または分かれ道の連続、ということなのかも。

新潮文庫 2005

『TAKETAKE』好評発売中

ぼーっとしている間に数日経ってしまいましたが、先月予告していたとおり先週18日から武井努・清水武志DUOアルバム『TAKETAKE』(たけタケ)発売しはじめました。といってもいつものごとく、ライブ会場での手売りと、郵送での販売のみになってしまっていますが。(購入やお問い合わせはこちらへメールを edfmailto@gmail.com

どさっと来ました♪ 売るほどあります(笑)

購入いただいたみなさまにはすごく好評でうれしい限りです。自分たちでつくっておいて言うのもなんですが、すごくいいと思います。まず音がいいですし(これ実はすごく大事)、何度も作り直したジャケットもすごく気に入ってますし(また、手触りがいいんですよ。すべすべしていて)、やっぱり演奏がなんだかすごくいい感じなのです。さっと聞くとなんでもないデュオアルバムなのですが、何度か聴いているうちにどんどん味が湧いてきて、何度でもしがんじゃうスルメのようなアルバムに仕上がってます(笑)

僕や清水さんに出会わないとなかなか入手できないシロモノかもしれませんが、なんとか頑張って販路拡大したいと思います。たくさんの人に聞いてもらいたいですから。いつくかの時代を越えてさえ聴かれ「いいねぇ」といわれるアルバムになってほしいです。ぜひ!

アルバムのイメージPVです。

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武井努(Sax) & 清水武志(pf) Duo Album 『TAKETAKE』 (たけタケ)

1. 独り言
2. ねこさんポ
3. 春のきざし
4. But For You, I Couldn’t Live Any Longer
5. こもれび
6. interlude
7. Baby Scrapper
8. 星空
9. Hey Doctor
10. フィルム
11. Para Cha

Follow Club Record FC-003 2,000
2011年2月録音

清水武志(Pf) http://followfukano.com/
武井努(Ten & Sop Sax) http://tsutomutakei.wordpress.com/
E.D.F. http://www.kh.rim.or.jp/~takei/

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P.S.
近いうちに収録されている曲たちの解説を書きたいと思います(清水さんとの連動企画になります、きっと)。それもお楽しみに!

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