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2012-01

2012.2月のスケジュール

■■ リーダーライブ ■■

2/15(Wed) 武井努5
大阪 梅田 ニューサントリー5 06-6312-8912
Live Time 19:50~20:30/21:00~21:40/22:10~22:50 1,800
[メ]武井努(Sax)、箕作元総(Gt)、宮上啓仁(B)、橋本元輝(Ds)、矢萩典代(Vo)
※今回はボーカルに大先輩の矢萩さんをお招きしての素敵なステージです。

■■? たけタケ ■■

2/1(Wed) たけタケ
神戸 三宮 Big Apple 078-251-7049
20:00~ 前2,300 / 当2,500
[メ]清水武志(p)、武井努(Sax)

2/9(Thu) たけタケともみ
大阪 谷町五丁目 グラバー邸 06-6768-5963
20:00~2,000
[メ]清水武志(Pf)、武井努(Sax)、東ともみ(B)

2/17(Fri) たけタケ
神戸 三宮 Y’s Road 078-241-8803
20:00~ 1,000
[メ]清水武志(p)、武井努(Sax)

■■ その他のライブ ■■

2/4(Sat) しのMINT
■しのMINT Vol.10「気づけばみんな、ほのぼの笑顔。」
大阪 芦原橋 studio & cafe MAKE 06-6562-3294
19:00~ 前2,300/当2,800
[メ]大倉詩乃美(Vo)、清水武志(Pf)、武井努(Sax)、折笠誠(Perc、Cello)、林美奈子(B)

2/6(Mon) 生島、武井DUO
高石 Re楽xs 072-266-8839
19:30~
[メ]生島大輔(Pf)、武井努(Sax)

2/8(Wed) 荒崎英一郎BigBand
神戸 三宮 Big Apple 078-251-7049
20:00~ 前2,000 / 当2,300
[メ]荒崎英一郎(Ts)、武井努(Ts)、浅井良将(As)、落合智子(Bs)、ジェームズ・バレット、横尾昌二郎(Tp)、幸明男、太田健介(Tb)、藤山龍一(Gt)、金丸精志(Pf)、中嶋明彦(B)、岡野正典(Ds)

2/19(Sun) Joe Guy’s Band 2012 feat.清水興/菊田俊介
神戸 三宮 Chicken George 078-332-0146
18:30 Open / 19:30 Start 前3,500/当4,000
[メ]Massie(Vo)、林達郎(G)、佐野隆士(Dr)、井山あきのり(Key)、西野欣哉(Per)、清水亮(B)、Kay(RAP&MC)、武井努(Sax)、堂地誠人(Sax)、横尾昌二郎(Tp)、feat.清水興(B)、菊田俊介(G)、 BIG APPLE Cho(Nacomi,Yammy,Sakachie)
Guest:AMI☆TAME(三松亜美Vo/庄司厚人Gt)

2/20(Mon) 武井~馬田DUO
寝屋川 萱島 OTO屋 080-6126-1529
20:00~ 2,000
[メ]武井努(Sax)、馬田諭(Gt)

2/24(Fri) 岩宮美和(Vo)
大阪 関目 BROWNIE 06-6786-3333
20:00~ 2,500
[メ]岩宮美和(Vo)、大友孝彰(Pf)、西川サトシ(B)、竹田達彦(Ds)、武井努(Sax)

2/26(Sun) 武井~箕作DUO
寝屋川 萱島 OTO屋 080-6126-1529
20:00~ 2,500
[メ]武井努(Sax)、箕作元総(Gt)

テナーサミット+大野俊三

26日は名古屋Jazz In Lovelyで小濱さんとの”テナーサミット”でした。小濱さんとたまにやるこのライブはいつも楽しいです。しかも今回は直前になってNYから一時帰国中のトランペッターの大野俊三氏(アート・ブレイキー、ギル・エバンス・オーケストラ、ウェイン・ショーターらと共演している世界的トランペッター。2度のグラミー賞に輝く)が参加することになり、3管編成でのライブとなりました。初めてお会いする大野さんに緊張しながらお店で待っていたのですが、すごく気さくな方でいろいろお話して下さり、リハも終始和やかでした。いつもは兄貴分としてドンとしている小濱さんが子供のようにはしゃぐのも見てて楽しかったです(小濱さんは大野さんをギル・エバンスのツアーで見て、NYに行ったそう)。

3管編成ということで、テナーサミットというタイトルついてるのに、今日はアルトも吹きました。なんだか今年はアルトを吹く年なんでしょうかね(笑)。大野さんとのアンサンブルはとてもやりやすく(普通ラッパとアルトのユニゾンとかやりにくい)、どの曲もめちゃ美しかったです。いつものテナーサミットなら吹きちぎり大会になったりする(笑)のですが、今日は山あり谷あり動静あって聞き応えのあるステージだったのではないでしょうか。

大野さんの演奏から学ぶことがたくさんありました。当たり前でわかっているつもりのことでも、目の前でそれを示されるといかに自分が適当かということを思い知らされます。音色、音の選び方、間のとり方、歌い方、すべてが完璧に意思のもとでコントロールされているというのはこういう感じなのだ、ということがよくわかりました。雰囲気や指が回るからという理由でいかに無駄に音を吹いているかとか、もっと大局的に演奏を俯瞰するべきとか、アイデアの生み出し方、音楽の流れの読み方/作りだす方法など、本当に優秀な演奏者は言葉で示さなくとも、おのずと演奏で示せるものなのだということを思い知りました。自分の演奏をまた根本から見直さなければならないです。

レコードやCDで演奏を聴くよりも、ライブで聴くほうがもっと演奏者のことはわかったり感じられたりしますが、やはり一緒に横に並んで演奏するとさらによく感じることができます。自分は最近全然外に出ずに同じ井戸の中にいたんだなと思いました。もっと飛び出ていろんな人に会わないといけませんね。今年もまた出会ってない人とたくさん演奏したいです。

こんな機会を与えてくれた大野さん、ほとんど全部の段取りやなんやらをやってくれた小濱さん、一緒に演奏したメンバー、そしてLovely、河合さん、来てくださったみなさんに感謝します。いい夜、いい経験できました。ありがとう。また機会があったらぜひやりたいです。

大野俊三氏と

大野俊三氏と

大野俊三 http://www.shunzoohno.com/jp/
小濱安浩 http://kohamajazz.com/
牧知恵子
萬恭隆 http://music.geocities.jp/yasutaka_yorozu/
倉田大輔 http://kuratajazz.com/

井上夢人 – あわせ鏡に飛び込んで

初めましての井上さん。実は岡嶋二人の片方だったのか、知らなかった。人間味あふれるじわっとくるホラー10編。どれもいい感じに怖い。

最初の「あなたをはなさない」を読んだときからもう夢中。怖い話は得意ではないのだけれど、オカルトものではなく(そういうのも入ってるけど)人間がやることの怖さ、の怖さ、がとても面白く、ずんずん読んでしまった。特に気に入ったのは「あなたをはなさない」、「書かれなかった手紙」かな。表題「あわせ鏡に飛び込んで」はちょっと推理モノっぽくなっているのだけれど、情景描写が読み取りにくくてもったいないなあと思ってしまった(じっくり読んでないからか?)。

この短編集は書き下ろしってわけではなく、井上さんがいろんな時期にいろんな理由で(それは各短編の冒頭ページにどういう理由でこの短編が書かれたか、という説明があり、これもおもしろい)書いたものを集めたもので、どれも面白いのだけれど、時期が違っているからというのもあってか話のパターンが似ているものがいくつかあるので、最初読んだインパクトのまま連続して読み進んでいくと、別の話のときに先がちょっと読めそうになったりしたのが残念かな。もしかしたらちょっとずつ間を開けて、忘れたころに読むのがいいかも。

17年経って

95年の阪神大震災からもう17年も経ちました。自分自身の感覚としてはそんな前のことではないのだけれど、テレビ画面に映る三宮の東遊園地には若い人も少なくなく、あのとき生まれていなかった人もいるんだよなあと思ったとき、長い年月が経ったんだなと今更ながら思いました。だって自分にとってはまるで昨日のことのように思い出せることだから。

あの地震の前後で生きているということに対する考え方が確実に変わりました。普通に生きているということのすごさ、不安定さ、今という瞬間の先には何があるか誰も分からないのだという当たり前のこと。何もなければ確実に意識しなかった事柄が目に見える現実としてそびえ立ったからです。

僕自身は部屋がめちゃくちゃになったぐらいで特になにか被害を受けたわけではなかったですが、電気もガスも水も来ず電話さえ通じないので数ヶ月間あちこちを転々とする暮らしをしましたし、地震後しばらくしてから塞ぎ込むようになり、土日は一食も食べずにずっと布団の中から出ないような状態にもなったりしていました(でも会社は行っていたようだ、あまり憶えていない。ただ体重が50kgを割りそうになった)。

でも今思い出してみると、こんなことを書くと確実に誤解を招くけれどそこを敢えて承知で書くと、あんな大変な日々だったのに、あの非常事態の数ヶ月間は楽しかった、というかワクワクした ? うまく表現する言葉を見つけられないけれど ? のでした。つらいこと、目を背けたくなるようなこと、諦め、恐しさ・・・いろんなことがあったけれど、それと同じぐらい生きている/生かされているという偶然のすごさ・素晴らしさ、人のあたたかさや優しさ、そんな当たり前のことを強く実感できる時間でもあったのです。実際あの時期、震災にあった人たちはみんな優しかった。お互い立場は同じなのだから、力を合わせよう、お互い補いあおうという感覚が普通のことでした。悲しい現実をみんなで分かち合い、そこからなんとか良くしようとみんなで協力する、言葉にするととてもシンプルなことだけれど、震災以前の生活の中ではここまで人々が同じ思いをすることはなかった(忘れていた)と思います。だからそんな時期はある意味楽しかったのです。でもこれは渦中にあった人間しかわからないことかもしれないですが。

昨年3月11日には東北での大地震そして津波があり阪神のとき以上(大きさで比較するのもおかしな話ですが)の災害となりました。数多くの映像や情報からその凄惨な状況が明らかにされていって多くの人が僕自身も含め心を痛めたことでしょう。でも事実を目の当たりにして酷い、気の毒だ、悲しいとおもう事は誰にでもできるけれど、揺れてどれほど怖かったか、津波がどんなに恐ろしいものだったのかということはそこにいた人間にしかわからないことです。だから僕たち外から見ていた人間はなにか復興の手伝いをする/しようとすることはもちろん大事なことだけれど、少しでもいいから被災した人たちが受けたものを想像し、忘れずに憶えておくこと、思い出すこと、考えること、共感すること、が本当に大切なことなのではないかなとおもいます。

今この世の中に欠けているもののひとつは”時間をかけてじっくり想像すること”なんじゃないかなと思います。次から次へと降ってくる情報に右往左往しているだけで精一杯でひとつのことに構ってられない状態では、たくさんの情報を得たとしても流れていくだけで心の底には積もりはしません。東北の震災以来「絆」という言葉がよく取り上げられていますが、そんな簡単(といってしまっては失礼ですが)なもんじゃないとおもいます。「絆」という言葉のイメージと、たくさんの情報を知っているというだけで繋がっているような気がするだけになっていないか、考えてみる必要があると思います。

2つの大きな震災(もちろんそれだけではないです。大きな地震は2~3年に一度起こってます)は僕たちに物質的に失ったものよりももっと大きな何かを失っていたことに気づかせてくれたのではないかとおもいます。ばらばらになってしまっていたものが近づいたときのあたたかさや喜び。手を差し伸べ、結ぶことだけではなく、同じ方向を見たり、想いを持ち寄ること、共感すること、人と人とのつながりは一方通行では無理なんだ、そんなことを忘れていた、と。

阪神の震災から17年経ってもまったく変わらず癒えないひとたちはたくさんいます。東北の震災についてはこれからです。でもこれらは終わることはありません。だからこそ今の気持ちを胸に抱いて忘れずに、思って、生きていきたいです。

浅田次郎 – 姫椿

相変わらずいい感じの味を楽しませてくれる浅田さん。短編が8つ、どれも素敵なお話ばかり。「?(シエ)」「姫椿」「再会」「マダムの咽仏」「トラブル・メーカー」「オリンポスの聖女」「零下の災厄」「永遠の緑」。どの話も似ていなくてテーマやシチュエーション、テイストが違うので飽きずに最後まですっと読めた。

可愛がっていた猫を亡くし悲しみにくれるOLの元にやってきた謎の生物「?(シエ)」、行き詰って自殺を考えた男がふと立ち寄った街でたどり着く銭湯「姫椿」、友人から妙な話を打ち明けられ自らもそれを体験してしまう「再会」、オカマたちが尊敬する大ママの見事な引き際「マダムの咽仏」、会社の窓際たちが追いやられた小さな部署の同僚は問題児だった「トラブル・メーカー」、数十年前の恋人が忘れられない男の前に現れる聖女「オリンポスの聖女」、事実は小説より奇なり「零下の災厄」、堅物の大学教授とその娘が通う思い出の競馬場「永遠の緑」。どれもいいなぁ。

とくに好きなのは「マダムの咽仏」と「オリンポスの聖女」そして「永遠の緑」かな。人と人とのつながり、人をいとおしくおもう気持ち、そういったものが行間にさらっと描かれているのがいい。ドラマチックでなくても、じわりと心を動かされる、ささやかだけれど強い想い。どういう生を歩んでいたとしても、人間て素敵だな、生きていることは素敵だなと思えるときがある、と教えてもらえるような気がしました。

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