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田中啓文 – 鍋奉行犯科帳


まずタイトルが面白いじゃないですか!犯科帳といえば「鬼平犯科帳」ってのをすぐ思いついてしまうけど、今回は奉行なのか、なるほど、、、でも鍋ってw 解説で有栖川さんも書いてるけれど、ほんとタイトル思いついて書き始めたんじゃないかと思ってしまうw

大坂(大阪)の西町奉行所に赴任して来た大邉久右衛門は巨漢の強面であるが、実は大食漢で美食家。なので付いたあだ名は「大鍋食う衛門」。食うこと以外にはまったく興味がなく仕事は滞る一方。奉行所の関係者は迷惑被っててんてこまい。しかし、そんな型破りの奉行が食がらみになると突然ひらめいたり。まったく謎な漢である。大阪は食べることには目がない。田中さんの途方もない蘊蓄とともに江戸時代の大坂の町や人々、食など、魅力的な大坂をみせてくれる。

時代背景や考証などもちゃんとしていて(当然か)ほんと当時の大坂が目に見えるよう。解説にもあるように侍ものの小説というとほとんどが江戸ものになってしまうので、こういう大坂ものがあると、親近感がわくというか、知ってる町並みがでてきてとても楽しい。ああ、いま東横川沿いだなーとか淀屋橋あたりかな、なんて。しかもいつものようにうまい言葉遊びというか、食と言葉の関係づけから生まれる物語がどれも楽しい。しかもただの侍ものではなくて謎解きもあって、いや、この短いなかにこんなけたくさんよく詰め込んだなーという感じ。すばらしい。というか面白い!

これシリーズ化してほしいなぁ。ふぐ食べたいなぁw
って、あ、あるのか。ほかも読もう!

集英社文庫 2012

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