江國さんのエッセイ。ほんとなんでもない日常が江國さんのフィルターで素敵なものに変化させられる。彼女の想像力の中であらゆるものが不思議になったり、なんでもないものがとても面白くなったり、いつもは見えていないものに見えたり。ちょっとしたことに、本当にちょっとしたことにひっかかったりするのが面白く、それらが江國さんを作り上げてるんだろうなとおもう。
全体にとても幸せな時間が描かれていて、ちょっと羨ましくなったり嫉妬したりだけれど、お話とちがってエッセイは江國さんの人間の部分を垣間見られるので、これはこれでいい感じ。
たべものがどれもおいしそう。しかしこんなに果物食べる人だとはしらなかった。しかもこんなに真剣に食べる人も珍しいんじゃないかな。
文集文庫 2013