東北ライブ!

来月頭に秋田と仙台でライブがあります。いままで東北は旅行以外ではほとんど足を踏み入れたことがないのですが(バンドのツアーとかはありましたが)、ちゃんとライブをする機会ができたのでとても嬉しいです。

日程は

9/1(木) 秋田 カフェ・ブルージュ 018-852-0888
18:30 Open / 19:00 Start \3,500 (1ドリンク付)
[メ] 武井努(Sax)、Super Matrix: 伊藤ツト虫(Pf)、ゲーミー湯川(B)、Yuki Moritoki(Ds)

9/2(金) 宮城 仙台 KABO 022-261-3792
20:30- \2,500
[メ] Acoustic Jazz Trio : 勝部彰太(sax)、三浦佳明(gt)、勝本宣男(b) ゲスト: 武井努(sax)

9/3(土) 宮城 仙台 Mondo bongo 090-9037-6636
20:00頃- \1,000 + お食事代
[メ] Acoustic Jazz Trio : 勝部彰太(sax)、三浦佳明(gt)、勝本宣男(b) ゲスト: 武井努(sax)
※セッションもします。奮ってご参加を!

です。

秋田でのライブは大学時代の同級生(というか軽音の同期)の守時くんと約20年ぶりとなる再演。彼にお願いして彼所属するSuper Matirxというピアノトリオとやらせてもらいます。初めましての土地での演奏はとても楽しみですし、演奏もきっととても刺激的なものになるんじゃないかなと選曲などのやりとりをしながら期待に胸膨らんでいます。

そして仙台でのライブは同じサックス奏者の勝部くんにお願いしてセッティングしてもらいました。彼とは彼がとあるコンテストで関西にきた時にであったのですが、まだ若いけれど優秀な奏者です。テナー二人でお互い響き合うような演奏にできたらな、と思っています。9/2はライブですが、3日はセッションも。Mondo Bongoは飲みに行ってばかりでしたが、ようやくマスターにも演奏が聞いてもらえるとおもうととっても嬉しいです。

新しい場所や、初めましての方々と演奏するというのは緊張しちゃうところもありますが、それ以上にどんな世界が広がっているのか楽しみのほうが大きいですし、まだ見知らぬ場所や方々と出会えるであろうとおもうとワクワクします。ご近隣のみなさん、お時間都合よろしければぜひいらしてくださいね。

有川浩 – ストーリー・セラー

storyseller

一気に読んだ。いままで読んだ有川さんの本の中である意味最高傑作かもしれないとまで思う。

内容はもちろん、恥ずかしくなるくらいのラブラブ恋愛小説度も物語のスピードも、没頭のしやすさもそうだけど、何より文章というか本自体の構成が素晴らしすぎる。Side:A、Side:Bという2つの相対する物語そのものも素敵(そして悲しい)だけど、それを書いている主人公の立場とそれがうまくスライドして物語の中身とオーバーラップするようになってるそのスムーズさというか、現実と虚構の混じり具合が物語に没頭するとわからなくなって、最後に、あ、と思わされてしまうその構成(というか没頭させる文章力)が見事で、それが対になっていて、どこからどこまでが物語上の現実で、どこがその中で書かれた物語なのかわからなくなってくる。没頭して感情移入してしまうともうどうしようもない感情にさらされてしまうぐらいの濃い恋も、この人の物語の中なら何故か安心して読めてしまう。不思議。

そしてもしかしたらこれ有川さん本人の物語じゃないの?とまで思ってしまう。というのも、作家が主人公なので作家に向けられる言葉や作家が一人称で思う言葉が物語の中ででてくるのだけど、それらが作家じゃないと言えないような言葉なので、有川さん本人の言葉のように思えて仕方ない。文中にも「あたしは作家だ。腹の足しにもならない空想を、絵空事を、夢を、この世でお足に替えている。あたしは夢を操る生き物だ。」とか「小説なんて自分の一番脆いところをさらけ出して勝負してるのに」とあったり、それに主人公が家族から投げつけられる罵詈雑言の数々。まあ想像力の豊かさは作家必須の才能だとおもうけど(物語からも逆説的にそうなるよねえ)、なかなかこんな具体的に出るものなのかな。

そして物語とは離れるけど、作家という部分を音楽家と読み替えたら、腑に落ちたり、ああと膝を打ったり、頭を垂れたくなることも多々。同じようにものを作っていく(でもそれは”腹の足しにもならないシロモノ”であって)人間としては、気づいたり学んだり考えたり、態度を改めさせられる言葉もたくさんあった。有川さん、すごいです。

しかしほんと見事。

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シン・ゴジラ

shingozilla
知人が「とっても面白かった。いままでゴジラ観たことない人でも楽しめるヨ!」と言っていたので観に行ってきました。実はいままでゴジラ作品一本も観たことないのです。同じように実はクロサワ作品も一本も観たことないのです。釣りバカ日誌も寅さん(これは一つ二つあるけど映画館ではない)もぜんぜん観たことがないのです。いったいいままで何してたんだ?w

いろいろ面白い作品を世に送り出している庵野監督というのもあって、庵野さんがいったいゴジラをどう料理するんだろう?という興味もありました。最近の庵野さんといえば「風立ちぬ」の声優してたなーという感じですが。

で、肝心の映画は単純に楽しめました。ゴジラを得体の知れない巨大な生物として存分に映像化することに成功してたとおもうし(ちょっとしつこいぐらいだったけど。でもあんなん現れたらもう逃げまくりますよね)、いままできっとなかったんだろうゴジラ自体が進化するというネタもまるほどなーという感じで面白かったです(まあ、完全にエヴァじゃん、とかとも思いましたが)。

ゴジラが何者なのかを研究する流れの細かさとか専門的っぽい感じ、日本という国のシステムのだらしなさ(またそれがいい部分もあったりするが)、自衛隊の限界を描いたこと(想像でしょうけど。全面的に自衛隊の協力受けてましたもんね。あまりにもすごいのでプロパガンダか?とかまで思ってしまうほど)などなど、いろいろ映画をつくるにあたって庵野さんが伝えたかったことや、面白がって欲しいとおもったことが盛りだくさんで、ほんとよくできた映画だなーと思いました。が、結局のところゴジラがなぜ東京にやってくるのか?という一番単純なところが描かれてなかった(見落とした?)ように思えて、そこがちょっと消化不良でした。なぜあの生物が生まれたのか?というのがもともとのゴジラのテーマだったように聞いたことあるのですが。

しかし、映像すごかったです。やっぱりゴジラは日本人が描いたほうがよりゴジラっぽいのでしょうかねえ?(ハリウッドのやつも観てないけどw)

E.D.F. NHK-FM再び

E.D.F.で4月に出演し、5月に放送のあったNHK-FMのSession2016ですが、本放送では流れない、各収録回のアンコール曲などを集めて放送する「未放送音源セレクション」という番組があり、再びE.D.F.も登場します。近々になってしまいましたが、今週木曜日です。

NHK-FM Session 2016 プレゼンツ 未放送音源セレクション(3)
放送日時:2016.8.11(木) 16:00-18:00

E.D.F.は番組冒頭、最初の登場となる予定です。
詳しくはこちらをご覧ください。

本放送を聞いていただいた方も、そうでないかたも、E.D.Fや全国で活躍するさまざまなミュージシャンの演奏を聴くことのできるチャンスですので、ぜひチェックして聞いてくださいね!

各地のNHK FMの周波数はこちらからチェックできます。またスマートフォンやパソコンなどでインターネットラジオ(らじる★らじる)を通して聴くこともできますよ。ぜひ!

新譜「Valley」

ツアーにでたりあちこち行ってたので投稿が遅くなってしまいましたが、ベーシスト中島教秀・ドラムス清水勇博と録音した新作「Valley」、完成しました。こんなアルバムになりました。

NN-0006jacket Valley

1. 大杉谷
2. 岩魚の気持ちは言わないで
3. Nobody Knows
4. Resting
5. 小籠包ステップス
6. 分岐点
7. All Too Soon

bass – 中島 教秀 Norihide NAKAJIMA
sax – 武井 努 Tsutomu TAKEI
drums – 清水 勇博 Takehiro SHIMIZU

Nano Peaks NN-0006 CD

この作品は前作の「In The Kitchen」と同様宅録で作ったのですが、前回とちがってドラムが入ったトリオなので、どうなるかわからない中、試しながらやってみたのですが、これが意外ととてもいい音で録れました。結局はマイクの点数や設備の良さよりも、如何に音楽がちゃんと捉えられるところにマイクを置くかということだと思いました。楽器それぞれの”音”を録るのであれば、もっとデシベルの効率の高い場所や、それぞれの音色のいいところにセパレートで置いたほうがいいのは当たり前のことですが、”音楽”を録る場合なら、もともとわれわれのような音楽は(アンプを使ったとしても)その場でアンサンブルをしながら音楽を作っているので、それがよく表れているところにマイクを立てるのが音楽自体はより捉えやすいと思います。逆にそうして演奏されてる音楽を一旦バラバラにとってまた再構成するというのは、また違う意味になってくるんじゃないかと思います(いい意味でも悪い意味でも)。なので今回の録音はすごく面白かったし、勉強になりました。

聴くと「なるほど」と思ってもらえると思いますが、音質的にはそういうセパレートで録られたものにはかないませんが、ライブ感溢れる、音の混じり方がよくわかる(各奏者が横を向いたりするとわかったりする)仕上がりになっています。そんなに広くない部屋で録ってるなーという感じとか(ある意味小さなライブハウスで聞いている感じです)。これがマイクたったの2本で録ったというのが実に面白いです。

どんな感じかはこのPVでどうぞ。

ぜひたくさんの方に聞いていただきたいです。現在ライブ会場などでは販売しています。まだCD販売店やネットショップの販路はできていませんが、いずれ載せるつもりです。よろしくお願いします。

棟方志功 – 板極道

bangokudo

先日ある美術館で久しぶりに棟方さんの板画をみた。以前たまにいっていた宿にも棟方さんの作品がいくつか飾ってあって、その時からいいなあとは思っていたのだが、その美術館で久しぶりに見た棟方作品に衝撃を受け(華厳譜という作品だった)、棟方さん作品をもっと見てみたいし(やっぱり印刷されたものではなくて、実物を)、彼のことをもっといろいろ知りたくなって、まずは自伝ともいうべき本書を手に取った。

青森の鍛冶屋に生まれて、貧しいながらも絵筆をとって絵を描き始めた棟方志功。無頼でまっすぐな彼は、そのすさまじいエネルギーを絵だけではなく、字や、木版画にも発揮していく。やがてその才は大きく開花し、世界のムナカタとなっていく。その彼の半生を一人称で描いた自叙伝。

とにかく目の前で棟方さんがしゃべってるかのような、途切れのない、怒涛のような物語にすぐに飲み込まれてしまう。文章だけだと苦労もしたけれど、とってもうまくいった、って感じの人生に見えてしまわなくもないけれど、文章からも滲み出てくる、不器用さとまっすぐさ、尽きない熱意が彼の人生をそういうところへ持って行ったんだと思う。でも作品はもっともっともっといろいろ語りかけてくるように思う。この自叙伝からかいま見える彼の人間そのものの感じが。

優れた芸術作品は技術ややり方や考え方やらいろんなことを経て見え聞こえるものになるけれど、棟方作品はある点でその真逆をいっているんじゃないか。しかし同じものを指し示している部分がある、そんな風に感じる。迷いがなく、信念があって、無駄がなく、とてつもなく勢いと力強さがあって、その上で愛がある。そんな風に感じてしまう。そう感じる作品がいかに彼の中からでてきて、どう思ってそういう作品が出来ていった(彼は、生まれたという)のかもっと知りたい。禅、真言、いろいろヒントはあるけれど、まずは彼の言葉と作品からそれを感じてみたいと思う。

中公文庫 1976

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2016.8月のスケジュール

2016.7 2016.9 >

201608

※先の予定は随時変更されることがあります。
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8/1(Mon) – 8/2(Tue) Two Tenor Sax Battle –  今津雅仁 & 武井努

8/1(Mon) 東京 世田谷 Whisper 03-5787-5794
19:30- \3,500 / student 2,500 / TC \500

8/2(Tue) 東京 千住 Birdland 03-3888-1130
20:00- \3,000 / student 2,000

[メ] 今津雅仁(Sax)、武井努(Sax)、北島佳乃子(Pf)、古木圭佑(B)、山田玲(Ds)

20160801-02
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8/7(Sun) 溝口恵美子6
■ Mondo SUMMER JAZZ LIVE 2016
西宮 門戸厄神 J:SPACE 0798-52-2258(じゅとう屋)
16:00〜 \2,000 (学生\1,000)
[メ]溝口恵美子(Vo)、吉川元(Ds)、時安吉宏(B)、横尾昌二郎(Tp)、有田真大(Pf)、武井努(Sax)
20160807
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8/9(Tue) 中島教秀・武井DUO
奈良 ろくさろん 0742-26-6936
19:00- \2,500
[メ] 中島教秀(B)、武井努(Sax)
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8/11(Thu) ジモティーズ
西宮 Three Codes 0798-55-5184
19:30~ \2,000
[メ] 阪本正明(Gt)、武井努(Sax)
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8/12(Fri) 武井・河村テナーバトル
大阪 梅田 Azul 06-6373-0220
19:30- \2,000
[メ]河村英樹(Sax)、武井努(Sax)、志水愛(Pf)、三原脩(B)、中野圭人(Ds)
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8/13(Sat) We Are SOUL FEVER!
大阪 北新地 Mr. Kelly’s 06-6342-5821
19:30〜 前\4,200 / 当\4,500
[メ]松田一志(Vo)、東原力哉(D) from NANIWA EXP、西田まこと(G)、村瀬正樹(Key)、羽田北斗(B)、 武井努(Sax)、堂地誠人(Sax)、横尾昌二郎(Tp)、江崎愛(Cho)、岩田サオリ(Cho)
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8/14(Sun) 永田有吾DUO
大阪 朝潮橋 Piano Bar KIYOMI 06-4395-1200
15:00〜 \2,000
[メ]永田有吾(Pf)、武井努(Sax)
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8/14(Sun) 中島教秀・武井DUO
豊中 我巣灯 06-6848-3608
19:00- \2,000
[メ]中島教秀(B)、武井努(Sax)
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8/16(Tue) 中島教秀・武井DUO
兵庫 尼崎 JAMMER 06-7177-7501
20:00〜 カンパ制
[メ]中島教秀(B)、武井努(Sax)
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8/17(Wed) MITCH(Tp, Vo)) ALL STARS
大阪 梅田 ニューサントリー5 06-6312-8912
19:30- \1,800
[メ] MITCH(Tp,Vo)、武井努(Sax)、永田充康(Ds)、木畑晴哉(Pf)、時安吉宏(B)
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8/24(Wed) E.D.F.
神戸 摂津本山 Born Free 078-441-7890(19:00~23:30)
19:30- \2,500
[メ]清水武志(p)、武井努(Sax)、田中洋一(Tp)、西川サトシ(B)、光田じん(Ds)
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8/26(Fri) 中野圭人(Ds) 4
■ ジャズ夜会
神戸 六甲アイランド シェラトン 神戸ベイ スポーツパブ アリーナ 078-857-7040
19:30~ \1,000
[メ] 中野圭人(Ds)、武井努(Sax)、木畑晴哉(Pf)、萬恭隆(B)
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8/27(Sat) 豊田晃(Ds) 4
滋賀 草津 Jazz & Bar Coltrane 077-569-5854
20:00- \3,500
[メ] 豐田晃(Ds)、武井努(Sax)、樋上一郎(Pf)、津曲将成(Ba)
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8/28(Sun) 大我
京都 上賀茂 きらきらひかる 075-791-2111
19:00- 予約\3,800 / 当日\4,500 / 高校生\2,000 / 中学生以下\1,500(大人同伴)
[メ] 大我(ds)、武井努(sax)、木村知之(b)、辻”Z2″佳孝(p)
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8/29(Mon) たけうまDUO
寝屋川 萱島 アナンカフェ 072-823-5852
20:00- \2,500 (1drink付)
[メ] 武井努(Sax)、馬田さとし(Gt)
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8/30(Tue) MITCH’S LIL BRATS BRASS BAND
大阪 中崎町 NOON+CAFE 06-6373-4191
Open 19:30 / Start 20:30
前\2,500 / 当\3,000
20160830
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8/31(Wed) 永田充康(Ds) 5
大阪 梅田 ニューサントリー5 06-6312-8912
19:30- \1,800
[メ] 永田充康(Ds)、足立知謙(Pf)、時安吉宏(B)、TAKU(Gt)、武井努(Sax)
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