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2017

五代ゆう – 豹頭王の来訪(グイン・サーガ139)

guin139

グイン・サーガ、139巻。ああ、手元に買い置きしてあるグインも底を尽きてきた。たまに本屋さんにいって大量に出てるのを発見して喜んで買うのだが(普段チェックしてない)、何冊かあってもおもしろくてずんずん読んでしまうので、あっという間に読みつくしてしまう。

跡目騒動や少しずつあきらかになってきたまた別の陰謀などに悩まされるグインとケイロニア。災害があってあきらかになった皇女の息子シリウスの存在、行方不明のシルヴィア本人、彼らを探しに馬を駆って国中を巡るグイン。寸でのところでその子シリウスを助け出すグイン。

そしてケイロニアのはずれにあるベルデランドにはパロから落ち延びているヴァレリウス、マリウス、リギア、そして魔道の力を持ったがゆえに事件を起こしてしまった子・アッシャが滞在していた。彼らの元へも突然訪れるグイン。旧交をあたためつつもグインとヴァレリウスは会談し、パロのこの先や、現在おこっているケイロニアまわりの異変について語り合う。グインは陰謀の中に潜むある人物の存在にも薄々気づいているよう。

やっぱりグインが剣をもって戦うとわくわくする。単純にヒロイックファンタジーというのはこういうことだ、とか思ったり。外伝一巻で描かれたケイロニアの異変以降、グインの周りには良きにつけ悪しきにつけ、運命の変転が訪れる。どうなるのかケイロニア?!

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「オフィス座の怪人」ありがとうございました

20170317-2少し時間が経ってしまいましたが、先週末3/10-11と上演された劇団レトルト内閣 本公演「オフィス座の怪人」にいらしてくださったみなさま、ありがとうざいました。各方面からお芝居はもちろんですが、楽団にもたくさんのお褒めの言葉いただいたようでとても嬉しく思っています。

劇団レトルト内閣のお芝居に参加させてもらうのは一昨年ぶり、2度目ですが、今回のお芝居もとても面白かったですし、前回よりもっとお芝居に参加していること自体を楽しめたようにおもいます。今回は準備がなかなか時間とれなくて、お芝居と楽団の合わせも数多くできなかったので、当日を迎えるまでどうなるかと思っていましtが、そこは演出と役者さんたちの力によって素晴らしい仕上がりになっていき、3公演目はほんと何もかもうまくいったんじゃないか、と思えるほどでした。

普段の演奏とは違い、お芝居にあわせて演奏するというのは難しいですが、楽しいものです。前回もですが今回もお芝居の最初から最後まで出ずっぱりで、音きっかけのものも多く、緊張をしつづけるので消耗します。でもお芝居に熱がはいってくると、音が自然になってくるというか、きっかけの音や効果音、楽曲もお芝居や役者さんに引き出されるような感じになっていきます。稽古のときもそうですが、本番を迎えてさえ役者さんたちの熱意と集中力、あくなき探究心・研究心に圧倒されっぱなしでした。自分の普段の音楽生活を省みて、いろいろ考えさせられます。

あっという間の3公演でしたが、その時間はまったく違うものが近鉄アート館のあの空間に出現し、一つのおおきな世界を作り出し、そして跡形もなく消え去っていく、音楽も同じようなものですが、お芝居はもっと複雑でいろいろな要素が絡み合って一つのものに結実させていく、これはほんとすごいことだと思いました。そんな時間に立ち会えてとても幸せです。それらの膨大な作業のひとつひとつがその世界を形作る大事なものになっていて、そこに費やされたエネルギーがちゃんと観劇している人々にも伝わっていく。表現すること、そのために必要なこと、普段何気なく行っていること考えていることを見つめ直すこと、お芝居の中には気づいてないけど、音楽をするにあたっても大事なことがたくさん示唆されているようにおもいます。

ああ、僕もすっかり劇団レトルト内閣の一ファンです。改めて、スタッフのみなさん、劇場のみなさん、制作のみなさん、バンドのぼくたち、役者のみなさん、お疲れさまでした!そしていらしてくださったみなさんに感謝します。またお会いしたいです。

夢のような2日間でした。
ありがとうございました!

20170317-1

宵野ゆめ – ケイロンの絆

グイン・サーガ正伝138巻。この巻は宵野さん。話は変わって場所はケイロニア。先帝アキレウスの死去にともない次期皇帝選びでもめる国内。グインを擁立しようという一派とそうでないものたち。いくら先帝の寵愛を受け、娘婿となり、息子とまで呼ばれたとしても、ふらりと現れた傭兵であったグインではなく、やはり血を引き継ぐものを後につけたいと思うものはいるはずであり、グインもそのことをよくわかっている。またこれをネタに国を揺さぶろうとする輩も現れているよう。そこでグインはもう一人の皇女であるオクタヴィアを推すのだった。

そして隠されていたもう一人の皇女の子供。これがまた物語に波乱を呼ぶ一人になることは間違いない。グインあるところに何かが起こる。その大きな波にケイロニアは飲まれてしまうのか、それとも新しい皇帝とグインがはねのけるのか。スカールの話もあって再びグインのもとにいろいろなものが集まりつつある。

ああ、面白いなあ。相変わらず一気読み。ここにきてケイロニアのいろいろな地方や特色が描かれることが増えてきて、ちょっと目が白黒。ケイロニアって広い国、連合国家だもんなあ。ガイドブック買おうかなあ^^;

関係ないけどこの本を読んでるとき電車に忘れていくってことをしてしまった。しかも電車だったかどうかもわからず、心当たりあるところに全部問い合わせてみたが出てこず。諦めかけた数日後JRから連絡あって見つかったと、しかも姫路で。無くしたの大阪城あたりだったんだけど、どうやってそこまでいったんだろうか?拾って届けてくれた方に感謝です。本もだけどこのブックカバー戻ってくるにこれで2度目だなー^^;

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伊坂幸太郎 – 残り全部バケーション

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やはり久しぶりに読むと面白い伊坂さん。なんてことはない物語であっても、パズルのように組み合わせられると、その断面の見え方で違う感じになったりして、例えばある人の意外な面を突然見せられたりするようで面白い。この物語は当たり屋やらなんやら非合法なことを生業として生きている岡田と溝口。この岡田がある日この稼業から足を洗いたいと言ったところ、溝口は「適等な電話番号にメッセージをおくってその相手と友達になること」を条件とする。そこから物語が始まる。

時系列を行ったり来たりするので相変わらずけむに巻いたような感じで話は進んでいくが、岡田がいろんな余計なことに首をつっこむ(彼の性格らしい)と、なんでも適等に考えずにやってるようにみえる溝口のキャラが軽妙で、割と深刻なことを描いてあったとしてもそう思えないから不思議。この辺りのさじ加減も伊坂さんらしいなというところか。子供の虐待をまるで映画ターミネーターとヤマトの話をまぜたようなネタで解決してみせたり、子供時代の岡田がでてきたり(描かれてなくても昭和感がででる)、同じ世代の人が書くもの語りは設明なしにシンパシーを感じてしまえる。

途中で岡田は溝口のさらに上司である毒島に連れ去られてしまって(仕事の失敗を溝口が岡田に押し付けた、この辺りも溝口の適等さ加減がでている)、その消息はわからなくなってしまうが、、、、そして溝口と毒島も対決することになってしまうが、、、その結末は。。。

ちょうど読んでいるときに北朝鮮の金正男氏の暗殺事件があって、その手口が複数人による手の込んだやり方で、実際に手をくだした人間はテレビのドッキリだと思っていたあたり、この物語で描かれるある場面に似ていてびっくりしていた。「作業は一つずつこなしていけばいい。分担するのだ」こういった溝口のセリフがこの事件に重なって強くなった。伊坂さんなんか知ってるの?(そんなわけはないがw)

解説で佐藤正午氏が見事にこの小説をひもといてくれているし、その中で伊坂さんの手法についても書いてくれている。。この本の仕掛けについても、伊坂さんのねらいについてもなるほどなあと思うことばかり。すばらしい。

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五代ゆう – 廃都の女王(グイン・サーガ137)

guin137

グイン・サーガの正伝137巻。栗本さんから複数の作家さんが引き継いで7冊目。物語のグインと並ぶ鍵となる人物・アルゴスのスカールはなんとか亡霊の国を逃れ、かつてグインも訪れたことのある魔都フェラーラにたどり着く。そこはいまも変わらず半獣半人のようなものたちが住まう土地であったが、ここも竜王の侵攻にあい、生き残った一部のものたちも神殿の奥深くに隠れているだけで、破滅の時を迎えようとしていた。女王リリト・デアも死の床についているような状態をみかねたスカールは彼らをなんとか助けようとするが。。。。

ここにきてスカールがとても重要な鍵を握るようになってきたこのシリーズ。栗本さんはここも書いていたのかいなかったのか。なんせ男気あるキャラクターが活躍するのは楽しい。そしていままでは絵がかれていなかった、ここ魔都にも存在する謎の船。そこで明かされるグインやこの世界にまつわる秘密の一端。この感じ、もとのグインの世界に近いなあ。でも栗本さんと違って若干このあたりは言葉の選び方も新しいような(コンピュータ関係が進んでるもんね)

そして一方魔導師ギルドが全滅したらしいパロの残された一人であるヴァレリウスのもとに弟子としてやってきた小さな女の子アッシャ。彼女が犯してしまった罪をどうしたらよいのか。まったく綺麗に消し去るか、それとも魔道の世界で生きていくのかヴァレリウスは迫る。このアッシャ(とそのの周り?)も今後の展開に影響を及ぼしそうな人物。どうなることやら。

どんどん続きが読みたくなって仕方ないこの感じ。やっぱりいいなあ。

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