11年

今日2022年3月11日で東日本の震災から11年。はやいです。阪神の震災からはもう27年経ちましたし。しかしどれだけ時間が経ったとしても体験した人には忘れられない経験であり、今も生々しく続いている現実だけれど、そうでない人々には過去のこととなりつつあるのが実際のところなのかなと思います。

もちろん僕もそのひとりだけれど、何もできなくとも、せめて記憶していたり、心寄せられたりできるかなと思い、去年震災10年目のときに東北3県を訪れてきました。岩手の陸前高田から福島の楢葉町のJヴィレッジ(当時自衛隊の基地になってましたね)まで。2014年に行って以来どうなってるのかな?という興味もあって。そのときいろいろレポートしようと思っていたのですが、複雑な気持ちになりすぎて何も書けずじまいでした。

街や産業などの復興や再構築はすごく頑張ってだいぶ進んでいるように見えますが、その一方津波対策の護岸工事や土地の嵩上げ、数多くある小さな入江の改造工事(ほんとにこれらが必要なのかどうかも含め)はまだまだ途中ですし、原発周りはほぼ景色は変わってないように見えました(以前よりだいぶ範囲は狭まったとはいえ)。

そこで僕は「10年も経ったのに未だこんな状態。一方では東京オリンピックも開催されたりしてるのに東北は忘れられているのか?そして今一度景観をすべて台無しにするような護岸工事は必要なのか考えたほうがいいのでは?」とか声高に言おうと思ってました。でも、新たに形作られた場所にこれからの希望を持って住み始めている人も増えていますし、今までのいろんな経緯を受け入れた上でたくましく生活してる人々がいるということも目にして、そんなことを言うよりは、新たに東北に興味が湧くような好きになるようなことをしたりするほうがいいと思ったのでした。それについてはまたこれから、です。

なので、ただただ昨年の写真を載せておくことだけにします。これらは10年目の東北の震災あとの一部分を記録しただけに過ぎないですが(しかも偏ってる)、自分のためにも残しておきたくて。同じ場所でとった写真については2014年のものもあわせて。

こんな写真ばっかりですが、実際は東北はとてもいいところです。空は広いし、山も海も綺麗だし、空気がおいしいから食べ物はなんでも美味しいし、人々はやさしくてたくましいです。こういう場所を訪れることもですが、普通に旅をしに行って欲しいところです。いいところほんとたくさんありますから。

とにもかくにも今願うのは、震災などの影響をまだまだ受けている方々が少しでもはやく平穏になりますように、です。


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