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映画

サマーウォーズ

公開から一年経ってやってこさ見た。もともと見たかった(予告で十分に面白さが伝わってきていた)んだけれど、最近どうもゆっくり映画館に足を運ぶ、という余裕がない、というかなくしているのか。

たぶん近未来の設定で、地球上の何割かの人間が同じネット上のシステムを共有してそれで社会システムが動いているような世の中になった時のおはなし。ある日そのシステムがハッキングされ、システム上の混乱がやがてリアル社会にも影響を及ぼし始める・・・。しかもその原因の一端が身内で。。。なんでもない10代の若い子たちの夏の恋愛話かと思いきや、そんな状況が降り注いできて、ハッキングの原因の一人がたまたま巻き込まれた一人の少年(主人公)にあると思われたり、と、話の展開もスムーズですごく面白い。

また舞台が長野の上田だったり、出てくる人々が元をたどれば武田家の家臣であったという設定だったり、旧家の家屋の感じ、夏休み、軒先、朝顔の鉢、などなど日本人が「ああ日本の夏だな」と無意識に感じられ懐かしさいとおしさを感じさせる演出や丁寧なアニメーション、女系家族の強い女の人達、たくさんの家族で囲む食卓、などなどいまは失われ忘れられ、嫌悪されているところもあるような日本の古式ゆかしきよさがあちこちに滲みでていてうれしくなる。

それらとネットのシステムという対比。冷たくコミュニケーションがなく、個が消えてしまうような世界。でもそのなかでも困難を前にしたとき人々はいろんなものを超えてつながることができるし、まだそういうやさしさもあるのだ、だってリアルな存在なのだから、という当たり前のことを提示されて、心揺さぶられてしまうなんて、ちょっと照れくさいけれど、なんかうれし。

いい映画。

約三十の嘘

何の先入観も無く見た。列車がおもな舞台になってるので、オリエント急行うんたらみたいなもんかとおもったら、すごくライトなコメディだった。ライトというのは「ふふっ」と笑えるぐらい、という意味。

椎名吉平が演じている役どころが演じてるキャラが友達にそっくりだったので、そうとしか見えず、そこばかりニヤっとしてしまう。田辺誠一もえぇ味だしてるしー。

話としてはとっても簡単で、もし同じようなネタをハリウッドとかがやったら、さぞかしややこしいどんでん返しをつくりこむのだろうけれど、この話は適度なストーリー展開で、楽に見れて楽しい。後味よし。

日本 2004
2004/12/18 公開
劇作家・土田英生の同名戯曲を新たに脚本化、椎名桔平、中谷美紀、妻夫木聡、田辺誠一などが共演した犯罪コメディ。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society

攻殻機動隊のSAC(Stand Alone Complex)シリーズの2NDシーズンの2年後のおはなし。草薙が隊をはなれ、トグサがチームリーダーになり、バトーが隊とは少し距離を置いた立場にいて。

ストーリーはさておき、やっぱりこの攻殻の魅力というのは、取り上げるテーマの面白さ、その視点、意外性であったり、ストーリーの伏線の張り方とその見せ方であったり(謎の解き方)、たくさんの物事を短い時間につぎ込んだスピード感であったり、だとおもう。この作品もそれに倣ってすごく面白いんだけれど、100分ちょっとという中では結構無理もあったんじゃないかなとおもう。決して説明不足というわけではないが、世界観の広がりが十分になしえられなかった、という風にも感じられなくもない。

社会システムからみれば、家族(血筋)というものは血の繋がった家族であろうがそうでなかろうが関係ない、いまはそういう理屈になっている。救われない子どもたちと、力なく何も残せないと嘆く老人たちを結びつけることは、システムの維持という観点からはすばらしいアイデアだ。しかし人間が培ってきた人間の社会システム(倫理)からははずれてしまう。そんなとき正しいのはどちらなのか?それは何者が判断できるのか?いまとなってはわからないし、誰もできないし、誰ができるのかもわからない。でもそんな狭間で人間たちは生きていく。いつかもっとよりよい社会ができるだろうという希望だけを力にして。

イントゥ・ザ・ワイルド

クリス・マッカンドレスというひとの生きた記録。
アラスカの大地ですべての社会システムから自らを隔離して生きた彼がたどった運命とは・・・

もしかすると偏った生き方、融通の利かない奴、なんて言われるかもしれないけれど、このいまの人間の社会、そのシステム、とくに資本主義が築き上げた現代社会のゆがみ・ひずみに対して嫌悪感を抱く人間はたくさんいるだろうけれど、そこから逸脱できる人間はさほど多くないと思うし、それを実行する人間も、とくにここ日本ではいない/出現しにくい、だろうなぁと。

たしかに冷静に考えてみるといまの社会(というか社会システム)っておかしい。利潤を追求しないとまわらないし、お金というシステム自体、殖えていかないと成り立たないことを誕生したときからすでに内包しているものだから。

人間として、それ以前に生物として生きていくのに必要なことってなに?そんなことを問いかけられているような気もするが、悲しいかな、感情と理性をもつ人間は、それを分かち合う相手が必要だと気づく。すると自由気ままに生きているはずなのに、その隣には孤独があることに気づいてしまう。

たくさんの出会いと別れ。人間が人間として、動物として生きていくのに必要なものはなんなのか、それを考えさせられる映画だとおもう。

寝ずの番

すばらしい映画だとおもう。

下な話(というか下品な会話とか)ばっかりなので、そういうのが生理的に嫌な人はもしかしたらダメかもしれないけれど、決して映像がそういうものでははいので、これを美しい話だと思える人はたくさんいるはず。

「おくりびと」が納棺~葬式という人をおくる日本人の姿・形・精神を描いてアカデミーとれたなら、この「寝ずの番」も通夜という儀式を通して故人の在りし日を故人の好きなものを皆で分かち合って偲ぶ、という文化を描いたこの作品もアカデミー受賞にたりるんじゃないか?演技も筋も笑いも泣きも、どれも十分。

なによりも上方(よね?)にこんな文化があっただなんてこと、まったく知らなかった。花柳界や落語界てのはいまのひとたちには遠くなってしまった存在だけれど、この映画を通してこんな素敵なものごとが存在していた/いるってことを知って欲しい。

表面上は下品な話題(笑)が多くて、それは話の筋で落語家や芸妓さんにスポットがあたっているからであって、この通夜でのやり取りを通して、故人を偲ぶ人たちの故人への愛情がなみなみならず溢れるように描かれていて、笑いながらも泣いてしまう。自分もこういう風に死ねたらなとまで思ってしまう。にぎやかな通夜っていいよね。

たしかCMでは死体(笑)の長門裕之とその弟子たちのラインダンスのシーンばかりが強調されてなんだか「通夜でわっしょい!」みたいな印象を与えられてたけれど、いやいや、なんでああなるのか(落語らくだを知りたい)とか、彼の女房の通夜での歌合戦(?)のシーンの感動的なこと、など、もっともっと魅力的な映画なのに、どうやらあんまり観られていないようで残念だ。

アキレスと亀

子どものころに絵の才能を評価され、そのことから芸術家をめざす男の半生を描く。最初はなんだか昭和回帰な映像作品なのかなとおもっていたら、途中からどんどん男の生き方、夫婦の話になめらかにシフトしていって、すごくおもしろく見られた。

結局彼に芸術家としての才能があったのかどうかなんてどうでもよくて、邁進する心と勇気、幼稚なまでの一心不乱さ、その割にぱっとしない作品たち、それらがおかしくて、やれ「芸術家さまだい!」とふんぞり返っている”芸術”という名の不可思議な敷居の高さを笑っているように見える。結局は筆を持って現された物理的なものではなく、その人の生き様、人となりそのものが芸術になっていくのだろうか。そしてそこにはやはり理解者というものが必要なのだろうか。とうていあれでは生きていけないもんな。

全身やけどをして、目だけ出てる状態の北野武の演技(というか、素か?)がとても沁みた。朽ちたコーラの缶に20万という値段をつける。冗談なのか本気なのか単に苦肉の策なのか、それは理由なく心がそう思うからそうなるだけで、芸術なんて乱暴に言ってしまえばそういうことなのよ、と、北野武はいいたかったのか、な?

映画の中にでてくる絵画は(たぶん)全部北野武のものだけれど、「しょーもなー」思うものから「おお!」思うものまでいろいろあって楽しい。

奇跡のシンフォニー

原題「AUGUST RUSH」(8月の狂騒)。まー、このままのタイトルだったら映画の内容わかりにくい(これは主人公の男の子が一時面倒をみてくれるおっさんにつけられた 芸名なのだが)から適当な邦題つけるのはいいと思うけれど、うーん、ちょっと違うような気がするけど、まぁいいか。「音に導かれて」とかそんなんのほうが いいよーな(笑)違うか(笑)。

偶然出会ったボーカリストの父とチェロイストの母。しかしそれは本人たちの希望とは裏腹に一夜限りの短い 出会いとなってしまい、2人はお互いが何者かもしらずに別れさせられてしまう。しかしそのとき母には子が宿る。しかしその子は不幸にも引き離され、施設に いれられてしまう。ところがその子には天性の音楽の才能が。彼は世の中のあらゆるところから音楽を受け取る事ができるのだった。

ストーリーはともかくとして、あちこちにちりばめられた音楽がすごくいい。主人公が開花させていく音楽の才能と、そこから生まれる音楽がすごく素敵。父親がやってたバンドのバラードがとても好き。全体に無駄に過剰な音楽がなくてよかったと思う。

物語のあちらこちらにでてくる音や音楽に関するちょっとした台詞がどれも沁みた。

絵に描いたような、でも嫌みじゃなく静かなハッピーエンドでよかったけれど、ハッピーエンドでなくてもよかったなとも思う。

奇跡のシンフォニー

奇跡のシンフォニー

ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛

ナルニア国物語第2章。第1章の筋を全然おぼえていないと最初少し背景とかでとまどう感あり。なので、第1章から見た方がいいかも。でも筋としてはすごく簡単なのでこれでけ見ても楽しめるかも。

ナ ルニアあるの世界としては第1章からかなりの時間がたった世界でのお話。ナルニアの人々は人間から虐げられ絶滅の危機に陥っている。そんななか同じ人間の 国での跡継ぎ問題で暗殺の危機にさらされた王子は密かに王家の秘密を知る博士から角笛をたくされナルニア人たちがひっそりくらす森に逃げ込む・・・・。

中世おとぎ話的な世界観やたくさんのキャラクターが楽しいけれど、映像やら美術が素晴らしい割にはそれらを十分に活かしきっていない気がするなぁ。もったいない。原作を読んでないからなんともいえないけれど。

個人的にはねずみの剣士たちが好き。

ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛

ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man

攻殻機動隊、見たかったので笑。

ストーリーとしてもよくできてるなーと思うし、9課課長の見事なプレーっぷりや各キャラが生き生きしてて面白い作品だなとおもったけれど、やはりGhost In The Shellほどのインパクトはなかった。緻密さというかアングラ感というか、密度というか。

主 役の一人である「笑い男」の台詞やらにちりばめられるたくさんの文学作品からの引用が、たしかに文学(記録文字文化)というものがこのストーリーのキーの 一つになってるということもあったとしても、ちょっと多すぎて、知らない人にはしんどいシーンもあったんちゃうかなーと。

生きている、生 きていた、今、過去、これからの時間、記憶、人格、そういう抽象的で実体がなく、暗黙の共通概念や主観の深層にのみ存在するであろう物事を、この電脳世界 に展開してしまったら、いまわれわれがおもう己とは何なのか?どこまでなのか?というような問いかけがこの作品にもある、よーな気がする、が、どーなの か?笑

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man

プロヴァンスの贈りもの

やり手トレーダーが子供の頃可愛がってくれていが、亡くなってしまった叔父のシャトーとブドウ園を引き継ぐお話。

ストーリーはあんまり特 色ないけれど、舞台となるプロヴァンスの風景、土地、色があまりにも美しく、見とれてしまう。そして叔父が遺したシャトーのすばらしさ。こういうのんて日 本にはまったくないものだ。子供時代の思い出としても、あんな風な贅沢な時間は過ごした人なんて少ないと思う。

太陽と手入れされた土地、気候、そして人。ワインが呑みたくなる映画。

プロヴァンスの贈りもの

プロヴァンスの贈りもの

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