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田口ランディ – モザイク

やっと読んだランディ氏のこの本。この人の文章は濃い。内容もそうだけれど、表現の質が濃い。スピードがめちゃくちゃ速い。とくにこの本では文章に切羽詰ったようなスピード感と質量が感じられる。一度読み出すと止まらない。

もちろんフィクションなわけだけれども、ほんとにフィクションなのか?と思ってしまうのはなぜ?”いかにもありそうな話”だからというわけではなく、それはランディ氏の中にあるリアルな話だからか?いま、もしかすると、渋谷で本当に起こってることなのかもしれないと思わせる、鬼気迫る気迫がこの本にはある。

世間でいわゆる精神病というレッテルを貼られている人たちへの理解と観察、そして描写がすごくおもしろく、感心させられた。常識(と経験)でしか人間はものを考えられないけれど、もしかすると、その常識とおもってる、それで構成されている世界というのは、単に全体の一部に過ぎず、それ以外の世界が常に平行に存在しているのに、いわゆる大多数の人々のための社会システムによって、それらが切り捨てられ、切り分けられ、理解されずにいる、というのが事実であるかもしれない、というのは、考えても考えても本当はどうかわからないが、否定できることでは決してない。そんなことを考えると不安でおかしくなってしまいそうだ。

幻冬舎 2003

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