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五十嵐貴久 – Fake

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私立の興信所を営む主人公宮本と、ある理由からそれを手伝う天才女子大生加奈。彼らは浪人生昌史にセンター試験で高得点をとらせるために絶対にばれないと自信を持つカンニングを実施させた。が、どこからかそれがばれて二人は摘発され、何もかもを失ってしまう。実は一連のこれらの事件は罠だった。そしてその陰には昌史の父親である議員の失脚が目的であった。宮本は彼らと組んで、罠を仕掛けた人物に復讐をしかける。それは高額な掛け金をともなうポーカーだった。

10年ほど前の作品なのでいささかパソコン関連の技術は古さを感じてしまう(いまならもっと巧妙にできる、けど、それへの対策もある)けれど、なるほどなるほどという感じ。カンニングの部分はまあ序章みたいなもので、ポーカーと、それにまつわる騙し合いがこの本の面白いところ。完璧に騙しているはずなのに、じわりじわりとその自信が揺らいでいく。いままで負けたことのない男に勝つことができるのか?ポーカーの技術的なこともだけれど、心理的な側面がよく描かれていて手に汗を握る。

あちこちに伏線が張ってあり、その伏線が物語上の伏線でもあったり、読者へのものでもあったり。最後まで気が抜けなくて面白い作品だった。

幻冬舎文庫 2007

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