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上橋菜穂子 – 虚空の旅人

kokuuno

ずいぶん前に読んでレビュー書かないままだったのだけれど、どうやら昨日からこのシリーズをNHKで映像化しているらしい、と聞いて思い出して備忘録的に。先に本を読んでいると(しかもこのシリーズはこれで4冊目)かなり世界のイメージが頭の中でできあがっていて、挿絵などもあるけれど、それではない登場人物のイメージや、下手をすると声までを勝手に想像しているので、あらたな映像が受け入れられなかったりするので(もちろんそうでないのもある)、みないで置こうかなーとおもってるけれど、どうだったんだろう?綾瀬はるかのバルサ。ぼくだいぶイメージ違うんだけど。

シリーズ4冊目となる今回は、主人公がチャグム。これはこのシリーズではじめてのことで(ずっとバルサだったから)上橋さんもこの世界をもっと拡げて描いていくことになるかな、みたいなことをあとがきで書いていたけど、うん、もっと拡げていってほしい。楽しいから。ファンタジーものは好きで機会があれば読むけれど、冊数の少ないものはそれなりで終わってしまうけれど、冊数を重ねていけるとその世界がぐんぐん広がっていって、もしかしたら海の向こうに実際にあるんじゃないかという錯覚を持つほどになるので、世界観が広がったものに出会えるのはうれしいこと(グイン・サーガがその最たるもの)。

チャグムが隣国サンガルの新王即位の式に招かれたことから、中のいい星読博士のシュガらと旅へと出る。そこで”ナユーグル・ライタの目”と呼ばれる不思議な少女にである。彼女の海の底にある別の世界のための生贄になるという。彼女と関わりと持ったチャグムは、彼女を助けたいと思ったが、その生贄の謎や、その裏に潜む陰謀に巻き込まれてしまう。海沿いの王国サンガルは多くの島国を従えていたが、陰で離反・転覆を狙っているものがいたのだった。そしてそれを陰から糸引いていたものは、はるか南で覇権をねらう国だった。

ヒロイックファンタジーではないけれど、どこでもないけれどどこかにあって、そんな版図とそこで生きている魅力的なひとたちがいる、という世界観をずいぶん感じられるようになったので、どのページを開いても、さっとそのシーンがイメージされてしまう。この巻になって、バルサやチャグムがいる新ヨゴ皇国以外の風土にふれられたので、実際に添えられている地図よりも、もっと立体的な、なにかそういうイメージができあがっている。なのでまるで旅行をしたような気分になれるお話だった。チャグムまた成長したなあ。彼はどうなるだろう。はやく続き読みたい。

新潮文庫 2008

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