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グイン・サーガ

五代ゆう – 風雲のヤガ(グイン・サーガ141巻)

グイン・サーガ141巻。栗本さんの手から離れて、未来の話になってはや11冊目、はやいなあ。このところ目下の注目はすっかり生まれ変わってしまったミロク教の聖地ヤガ。

本巻も密命をうけたブランとそれを助ける白魔導師イェライシャが、囚われたヨナ博士とフロリーを助け出そうとする。そこに同行しはじめる弥勒の僧侶2人。この2人が面白いのだけれど、やがて大きな伏線になったりするのかな?そしてあの外伝「七人の魔導師」ででてきた魔導師がいよいよ揃ってくる。面白い展開。あの巻では変なやつばっかりって感じだったけれど、一人一人にフォーカスしていって個性が見えてくるとこれまた楽しい。

一方ケイロニアのはずれではヴァレリウスとその弟子となったアッシャ。彼らのもとにも竜王は手を伸ばす。追い込まれていく彼らパロの残党はどこへ追いやられるのか?

大きな運命の渦に巻き込まれるように、中原はキタイの竜王という異世界のものに蹂躙されようとしている。それに争う人間たち。やがてそれはグインのもとにやってくるんだろうな。やっぱりこのシリーズは壮大で本当におもしろい。次巻にも期待。

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宵野ゆめ – ヤーンの虜(グイン・サーガ140)

guin140

グイン・サーガ140巻。138巻ぐらいから一気読みしてしまった。いくつか読みたい本がある場合は、なるべくいろんな作家さん(シリーズとか)を順番にするようにしてるんだけど、このグインのシリーズだけは続けて読みたくなってしまう。まあ読むペースが速いってのもあるのだけれど。

ロンザニアで起こった不穏な空気はそのままアンテーヌへ。謎の使者はここでも陰謀の種をふりまくのか。そして無事シリウスを助け出したグインは彼をどうするのか?一方失踪をつづけるシルヴィアは、、、ケイロニアの災難は続きつづける。そしてあの闇の司祭がグインの前に。。。グインが縦横無尽に活躍日が来ると思うとまた読んでいてワクワクしてしまう。もっとたくさん出して欲しいなあ。

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五代ゆう – 豹頭王の来訪(グイン・サーガ139)

guin139

グイン・サーガ、139巻。ああ、手元に買い置きしてあるグインも底を尽きてきた。たまに本屋さんにいって大量に出てるのを発見して喜んで買うのだが(普段チェックしてない)、何冊かあってもおもしろくてずんずん読んでしまうので、あっという間に読みつくしてしまう。

跡目騒動や少しずつあきらかになってきたまた別の陰謀などに悩まされるグインとケイロニア。災害があってあきらかになった皇女の息子シリウスの存在、行方不明のシルヴィア本人、彼らを探しに馬を駆って国中を巡るグイン。寸でのところでその子シリウスを助け出すグイン。

そしてケイロニアのはずれにあるベルデランドにはパロから落ち延びているヴァレリウス、マリウス、リギア、そして魔道の力を持ったがゆえに事件を起こしてしまった子・アッシャが滞在していた。彼らの元へも突然訪れるグイン。旧交をあたためつつもグインとヴァレリウスは会談し、パロのこの先や、現在おこっているケイロニアまわりの異変について語り合う。グインは陰謀の中に潜むある人物の存在にも薄々気づいているよう。

やっぱりグインが剣をもって戦うとわくわくする。単純にヒロイックファンタジーというのはこういうことだ、とか思ったり。外伝一巻で描かれたケイロニアの異変以降、グインの周りには良きにつけ悪しきにつけ、運命の変転が訪れる。どうなるのかケイロニア?!

ハヤカワ文庫 2016

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五代ゆう – 紅の凶星(グイン・サーガ135)

guin135
舞台は変わって”新しいミロク教”の聖地ヤガ。白魔導師イェライシャによって神殿に潜入したブラン。囚われたヨナとフロリーを探してまわるが敵の罠にまんまとかかってしまう。しかしそこから逃れた彼の前に現れたものは?同時に別の場所ではパロから逃れたリギアたちに不気味な陰が忍び寄る。竜騎兵か?さらにそのパロではイシュトバーンが勝手気儘に過ごしていた。それをいさめるために無理やり入場した彼の右腕カメロン。その再会のゆくえは?

いろいろ急展開していく情勢だが、あんなことになるなんて!そしてあの人がやはり陰にいるのか?様々なパロの怪異にまつわる謎へ迫る序章となる物語たち。次はやく読みたい!

ハヤカワ文庫 2015

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五代ゆう – 魔聖の迷宮(グイン・サーガ133)

栗本さん亡き後のグイン・サーガ本編3冊目。131巻、132巻もすごく読み応えありうれしかったが、この133巻は栗本さん最後の130巻のラストシーンを引き継ぐもので、いよいよ物語が再開して、繋がっていくという感じがする。ミロク教の聖地ヤガから脱出しようとしたフロリーとその息子イシュトが何者かに襲われ、拉致される、、、そんなシーンの続きはどうだったのか?

ここに外伝1巻(読んだのが遠い昔だ、でもよく覚えている)で登場した魔導師たちがそろって登場する。しかも彼らは魔導師としてではなくミロク教の手先として。昔ながらのミロク教とは何かが変わってしまっている「新しいミロク教」とは何なのか、その後ろで糸を引くのは誰なのか?パロの怪異、サイロンの怪異、それらはすべてつながっているのか?いろいろな謎を紐解く伏線が語られる。

やっぱりいつ読んでも(もはや作者が変わって、少しテイストが変わったとしても)グインワールドは頭の中に存在して、そこで人物たちが息づいている。五代さんの描く世界はすこしとんがった感じもする(栗本さんはもっとジメッとした感じがする)けれど、瞼の裏にはありありとヤガの情景、醜い魔導師や美しく不思議な女の姿が浮かんでくる。楽しいなぁ。

このまま物語がどんどん進んでいくことを、すごく期待。この時点で135巻までは出てるしね!

ハヤカワ文庫 2014

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宵野ゆめ – 宿命の宝冠(グイン・サーガ外伝25)

栗本さんがいなくなってからのグイン・サーガ・シリーズの3冊目、外伝25。今回の舞台は沿海州の花と歌われる美しい王国レンティア。そこへ急ぐパロからの留学生タムが出会った人物は碧い瞳をもつ不思議な人物だった。この人物がレンティアを訪れた理由とは?タムが巻き込まれた犯罪とそれを助けた絵描きにより、その謎の人物は死んだと思われていたが実は密かに出奔していた王国の王女であった。彼女がもどったのは女王、つまり彼女の母の死。しかしこの死には不可解な点もあり、次の王を選ぶ争いなど、国を挙げる騒動に発展して行く。

宵野さんの本は初めてだけれど、そしてグインを描くのは初めてだそうだけれど、いままで読んで3冊の中で、これが一番栗本ワールドに近い雰囲気があるような気がする。題材がそうなったからだからかもしれないけれど、明るい表向きの裏に潜む、魔導や、大いなる歴史、そこに隠された謎/秘密、などなど、昏い部分の描かれ方というか存在する感じが、もしかすると僕の好きな栗本ワールドに似てるから、なのかも。久々に、冒険とか謎とか秘密といったような言葉から連想される雰囲気を味わってわくわくした。洞窟とか好きなのかなぁ。

最後まで展開を読ませない話運びにも関心。宵野さん、もっと書いてくれないかなー。

ハヤカワ文庫 2013

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牧野修 – リアード武侠傳奇・伝(グイン・サーガ外伝24)

今度は牧野さんによる外伝。グインの外伝シリーズではいろんな人が主人公になるけれど、今回は本当にひさしぶりにノスフェラスが舞台で、セム族が主人公。

本編などの物語の後半ではもうリンダに付き添っていったセムの少女スニぐらいしかた出てこなくなってしまったので、彼らがこうやってたくさんでてくるのは久しぶり。ほんと30年ぐらい昔にグインやイシュト、そしてリンダとレムスがさまよった広大な砂漠の物語が思い出される。あのとき大口とかイドとか魑魅魍魎溢れるこの不毛の大地はとても不気味で怖かった。そしてそこで最初は人間の敵として現れるセムやラゴン。半獣半人のようなl彼らは不気味に映るが、彼らは間違いなくノスフェラスの民であり、彼らの文化・歴史を持っている。ああ、グインがラゴンを伴って現れたときの話、しびれたなあ。

その独自の文化をもつ彼らがグイン去りし後、それを武勇伝として、神の物語として語り継ぐセムの旅の一座のお話。彼らはリアード(つまりグイン)が見せた数々の冒険や戦いを語りと芝居をもって表現し、砂漠のあちこちの村を回っている。ある村で出会ったキタイの物売りがもたらした情報から彼らの禁忌が侵されようとしていることが分かる。勇気をもって立ち上がる彼ら旅の一座。しかしそれは大きな罠だった。

ほんとずーっと楽しみにして読んでいたこのシリーズだけれど、栗本さん亡くなっていったん終わってすごく悲しかったけれど、こうやって天狼プロダクションの作品として蘇ってくれるのとてもうれしい。そして、このセムの話のように昔すごく興奮して読んだ大いなる物語の記憶を呼び覚ましてくれるのがさらに嬉しい。なんか懐かしくていろんな気持ちが戻ってくるよう。

最初は栗本さんのではないグインシリーズに、当たり前だけれど、テイストも違うその感じにちょっと不満じゃないけれど、歯がゆい気持ちだったけれど、こうやって何冊か読んでいるうちに、また新しい世界がひろがって行くよう。もっと続けていろいろ新しい知らない世界を見せてほしい。

ハヤカワ文庫 2012

久美沙織 – 星降る草原(グイン・サーガ 外伝23)

天狼プロダクション監修のもと本編のつづきが数人の作家さんによって引き継がれたグイン・サーガだけれど、栗本さんが22巻(ヒプノスの回廊)まで書いた外伝も書かれることになったみたい。久美さんが選んだ物語の場所は草原。風雲児として暴れ回ったグル族の血を引く王太子スカールにまつわる物語。本編では語られなかった彼の出生や成長みせつつ、草原やグル族、アルゴスなどの種々事情をかたってくれる。

草原、懐かしいなぁ。もちろん僕は馬になんて乗れないけれど、物語を通してたくさん駆け回らせてもらった。この物語でもたくさんの駒が走り回る。懐かしいケイロニアも出て来たりしてちょっとうれしかった。

新しく作られた物語だけれど、久美さんはうまく栗本グインにつながるように書いてくれている。グル族とアルゴス、ひいてはパロとの関係や、なぜスカールがグル族を率いることになったのか、スカール誕生当初に起こったグル族内での不和などなど、新しいことだけれど、もともと織り込まれていたようにすっと読めるのはさすが。4章がちょっとずつ時間とんでいるので、最初「?」となってしまいそうだったけれど、それも読み進めば大丈夫。ちょっと説明多いかなーと思うけれど、面白かった。

ハヤカワ文庫 2012

宵野ゆめ – サイロンの挽歌(グイン・サーガ 132)


あっという間に読んでしまった131巻に引き続き、ゆっくり読みたいと願いつつも一気読みした132巻。こちらは宵野さんが書き手。栗本さんが残したテイストを踏襲しつつも131巻の五代さんともまた違うテイスト。ちょっとおどろおどろしいかな。

こちらはサイロンのお話。黒死病の蔓延をなんとか抑え、魔導師たちの怪異を収めたケイロニア王グイン。彼とケイロニアをまたさらなる怪異が襲う。それは信じられないぐらい大きなトルク(ねずみ)の大量発生だった。しかしその影には謎の魔導師のような男が。彼を駆り立てた原因は実はグイン自身にあった。ケイロニア皇帝家を悩ませる跡継ぎ問題。グインにひた隠しにされていた王妃の子供の問題。そして狂ってしまった王妃の処遇。問題が山積するケイロニア、そこに起こる事件にグインがどう立ち向かうのか。

131巻とほぼ同時期ぐらいの設定の話かなと思うけれど、まだ両者の関係はみえず、でもなんか関係してくるのだろうなーと楽しみながら読んだ。やっぱりグインが活躍する(しなくても出てくるだけでも)のはうれしい。やっぱヒーローだから。栗本さんのときは何巻も出てこないこともあったし(笑)。こちらも懐かしいケイロニアの皇帝家の人々や重臣たち、そしてグイン王の部下たちがでてきて、それだけで楽しい。

131も132もそうだったけれど、初めてこういう風に書くというのもあるからか、話をちょっと進めすぎてる(詰め込みすぎ?)感じもしないではない。けれど、待ってた人間にはそれもうれしいか。でもじわじわっと長続きしてほしいから、いいペースがでてくるといいなぁ。というか132巻、ラストあんなことになったけれど、いいの、いいの?!

ハヤカワ文庫 2013

五代ゆう – パロの暗黒(グイン・サーガ 131)


2009年に栗本さんが亡くなってしまい、その後しばらくして出版された130巻を最後に未完となってしまったグイン・サーガ・シリーズだけれど、先日本屋さんにいって、見たことない巻があるのを見つけて「え?!」と思って手に取った、131巻。どうやら栗本さんが主宰していた(のかな?)天狼プロダクションがファンなどの熱い思いに応えて、続き(正確にはそうではないけれど)を出版することにしたよう。なんてうれしい。なんて素敵な!

数人の作家さん(もちろんグインの大ファンである)たちがかわるがわる物語を紡いで行くそう。でもそれは栗本さんが絶筆した箇所からではなく、もともと正伝で計画されていた最終巻のさらに後の話(つまり外伝一巻「七人の魔導師」のあと)の話。

というわけで、思いっきり30年ほど栗本グインワールドにどっぷりだった自分が、この新しく始まるシリーズをどう感じるのかおそるおそるページを開いたのだけれど、、、、、ああ、リンダやヴァレリウス、イシュトバーンにマルコなど懐かしい面々、パロの町並み、行き交う人々、広々とひろがる中原の景色、またあの世界が戻って来た!

たしかにテイストは違うし(それは五代さんがあとがきでもはっきり書いている。「五代のグインを書きます」と)、同じ世界を描いて、同じものがでてきたとしても、選ぶ言葉も違うし、行間の感じや筆の進み具合も違う。でも、それでも、あの続きが、というかあの世界にまた浸らせてくれ、新しい物語を見せてもらえる喜びにはかえられない。また、少しずつ変化していくとはいえ、目を瞑ればありありと思い出せる、ここではないどこかに確かに存在する世界(行ったことある外国よりよっぽど鮮明な感じがする)を覗くことができるのはとてもうれしい。この企画を立ち上げてくれたプロダクションに感謝。

話はグインいるサイロンでの魔導師たちによる怪異のあと、未だに疲弊しきってるパロにいる女王リンダと彼女に無理矢理求婚してきた古いなじみであるイシュトバーンのその後。一度は体よく断られたイシュトバーンだったが、あきらめきれずにひそかにパロに舞い戻りリンダに近づこうとするが、それをヴァレリウスに阻まれる。が、そこに得体の知れない魔導師が現れ、、、、パロの街に起こる怪異、そしてイシュトバーンの前に現れる、現れるはずのない人、、、、ああ、先が楽しみ、早く読みたい!

ハヤカワ文庫 2013

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