石田さんの本は相変わらず視点がするどく面白い。かなり今風な若者たちストリート系の話を、また若者たちの言葉で、でもそれらに詳しくないものたちにも、なぜかわかる(とくにそういう雰囲気がすごく良く伝わってくる)書き方で、いまの世相なんかをびしびしと。
池袋の片隅で果物屋を手伝う主人公真島誠に舞い込む数々の難題たち。池袋の街、ストリートからそれらはやってくる。それらをストリートのチームやら、警察やら、ときには組関係やらと関わりながら解決していく。こんなにいろんな人間関係持ってると楽しいだろうなー。
こういう風俗の描写の徹底さ加減もすばらしいけれど、起こる数々の事件(この本ではおはなしは4つ)の話の組み立てもとても面白い。すごくなるほどなーという展開するし、でもやっぱりストリート、こんな池袋界隈ならではの話題だし、ほんと石田さんって徹底しててすごいな。
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