バリサク

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NY在住のサルサシンガーYOKOさんのツアーが終わりました(正確にいうとまだ東京が残っているので終わってないのですが、東京は別のホーン隊なので僕らのツアーは終わり)。昨年はいけなかったので2011年以来2年ぶり(忘れもしない3/11から始まったのでした)。今回も楽しかったです。最近はぜんぜんラテン音楽とくにサルサはやる機会がなくなって寂しいのですが、こうやってがっつりセクションでできる機会があるとうれしいです。とくにツアーみたいになると、どんどん変化するし。

このYOKOさんのツアーでは僕はバリサク(バリトンサックス)なのです。持っていても持ち運ぶのも大変だし、レコーディングとか以外ではなかなかがっつり吹く機会のない楽器なので、まあ慣れてないのもあるし、チャンスがないのですが、今回4回ライブやらせてもらって、なんだか楽器を操るのがうまくなったというか楽器との親和性が上がった気がします。前まではもう少しこのバリサクにたいして苦手意識があったのですが、今回ツボにうまくはまれたというか、この楽器の吹き方が少しわかったように思いました。ソプラノサックスがそうであるように、バリサクもバリサク的吹き方をちゃんとしてやる(当たり前ですが)必要があるということなんですね。で、元々魅力的だなー思ってた以上に好きになりました。

その理由のひとつがバリサクの役目というかおいしさ(味ではなくて、出す音のかっこよさというかなんというか)なのですが、YOKOさんの譜面は仕掛けがいっぱいあるタイプで、ベースとユニゾンをやってみたり、非常におもしろいテンションノートを吹いたりするアレンジの妙があって、それがバリサク心をすごくくすぐるのです。やりながら「あー、これかっこいいハモリの音吹いてるなー」とか「ベースとユニゾン気持ちいいー」とか思ってたりしたのです。まあ、テナーも割と低い音担当したり、とくに割とモダンなジャズのビッグバンドだとすごくかっこいいハモリのセクションとか吹いたりすることもあるのですが、やっぱりバリサクだともう一段突っ込んでいるというか、おいしさが違うというか、吹いてる人にしかわかんないのですが(笑)

なんせとても楽しかったので、もっと機会をつくって吹きたいです。その時はもうバリサク専門で(テナーとかももっていく、とかはしんどいし)やりたいですね。そんな機会ないかなあ。ビッグバンドよりも、そうですね、4とか5管編成ぐらいで、というのが楽しいかなと思います。

しかし今回のツアーではハプニングもありました。ライブ初日の前日にリハーサルをみっちりやったのですが、そのときに「やっぱりバリサク重いなー」とか単純に思っていただけだったのですが、大阪でのライブが終わった後、ばりばり吹いたこともあってか身体が痛い(特に左側が)と感じたのですが、その日はそのまま帰宅。次の日高松へ移動するのに集合場所まで移動中もまだ痛いなーとか思っていたのです。が、高松つく頃になると息するのもままならないぐらい左胸あたりが痛くなってきて、オリーブホールにたどり着いたものの楽器を出すこともできずにへたりこんでしまって、そのまま病院に連れて行ってもらいました。

もしかして気胸とか肋骨が折れてたりするんじゃないか?と勘ぐりたくなるぐらい痛かった(病院での問診票にもロクに字を書けないぐらいだった)ので、日曜だったけれどいろいろ急いでもらってレントゲンとCTを撮ったのですが、結局のところ肺や骨には異常なし(ほっ)。でも自分の身体の内側見るのってとても気持ち悪いというか緊張しますね。へんな陰映ってたらどないしよかとか思いますし。

なので、たぶん大阪でのライブの日に吹きすぎた&構え方がダメだった(重かったので横向きによっこらせと担ぐみたいにして吹いていた)んだろうなーということにして(結局そうだったかどうなのかは分からずじまい、これ書いている時点ではだいぶ治ってるのですが)、高松のライブはなんとか吹くことはできそうだったので、スタンドを調節して楽器をぶら下げずに演奏しました。姿勢ちょっとしんどかったですけれど、断然楽でした。なので、昨日今日のライブでもスタンドにおいて吹きました。2度とあんな痛いの嫌ですしね。やっぱり身体も筋力が落ちてるのもあるでしょうし、頸椎痛めたりしたら目も当てられませんからね。気をつけねば。ほんと肝を冷やしたハプニングでした。何もなかったからこうやって笑って書いてますがw

いやはや、こんなことも含めて楽しいツアーでした。

みなさんお疲れさまでした!

 

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今回のホーンセクション

YOKO
YOKO

とくちゃん
とくちゃん

岡本くん、安藤さん、macomoさん、Raviちゃん
岡本くん、安藤さん、macomoさん、Raviちゃん

ヤマダさんとちえみさん
ヤマダさんとちえみさん

北九州〜博多

先週末ほんと久しぶりに九州にいってきました。ピアノの吉岡かつみさんに昨年も誘われたのですがサマソニと重なって行けなかった「門司港レトロジャズストリート」、今年はうまくずれてくれたので参加できることになり、ついでにそのジャズストリートと同じメンバーと一日、そして後にこれまた本当にご無沙汰しちゃってるテナーの雄・KenGさんこと清水賢二さんにお願いしてライブをすることにして、3日間と短いけれど充実した九州への旅となりました。

1日目は朝から移動して小倉まで移動し、そこから在来線で黒崎へ。そこで拾ってもらってその日の会場である直方(のおがた:読めない。。。)のTHE BARというお店へ。この日はある方主催のライブで予想以上にたくさんのお客さんがこられて満員の中、これまたいいのか?というぐらい熱い演奏が繰り広げられました。吉岡さんと演奏するのは実は2度目だし、共演したベースの山下さん、タイコの左海さんは初めましてでしたが(彼等は山口から来たそう)普段吉岡さんとトリオでやってるだけあって息もぴったり、僕のへんてこな曲もいい感じに演奏してもらえてとても楽しかったです。

ライブ後のショット。左から、僕、左海さん、吉岡さん、山下さん、先生。
ライブ後のショット。左から、僕、左海さん、吉岡さん、山下さん、先生。

明けて2日目は今回のメインイベント「門司港レトロジャズストリート」へ。すごく力いれているだろうだけあって綺麗でおしゃれな街。コンパクトでいい感じの門司。やっぱり昔建てた旧財閥系の建物ってすごく手が込んでるし、しっかりしてるし、美しい。今回はそれらの中で三井倶楽部という建物でしたが、その昔アインシュタイン夫妻も宿泊したことがあるそうで、とても瀟洒な建物でした。

今回はこの週末2日間で開催されるこの門司港レトロジャズストリート。実はこのイベント以外にも複数のイベントが(しかもライブ系の)同時に開催されていました。このイベント、もう4回目になるそうなんですが、実は市民イベントで吉岡さんが主体となって市民企画で行政に働きかけてやってるそうで、いい演奏をして観光イベントのひとつみたいになってもっと大きくなったらいいなぁと思います。吉岡さん頑張ってー!

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ぼくらの会場では地元のサックス近藤くんとピアノ渡辺くんの若手デュオと吉岡トリオ+武井のダブルヘッダー。会場は自由に出入りできるし涼しいのもあってかたくさん来場頂けてうれしかったです。数年前にぼくが北九州にきたときなどに見に来てくれた方々もいらしてくれたりして感激しました。雰囲気いい会場とあったかな人に囲まれて幸せな時間でした。最後にセッションしたのも楽しかったです。

対バンの近藤・渡辺デュオ 2013081708
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そして3日目は昼を食べに出たついでに北九州のあちこちを見せてもらい(海際とか)、海のものもおいしいけれど、海そのものもすごく綺麗で(しかもぜんぜん人いないし)日差しはきつく暑かったですが、心が洗われてとても涼しく気持ちよくなりました。この辺一番の宗像大社にもお参りできたし。

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そしてそのまま博多に移動して(在来線はいいなぁ)、river sideで清水さんらと合流しました。清水賢二さん、ぜんぜん変わってなくて若いなぁ。今日は2テナーにベースとタイコというコードレス。お相手してくれた榊原くんと武本くんは九州期待の若手でぜひぜひこの地で頑張ってほしいです。演奏も素晴らしかった。んで清水さんは渋みと凄みを増してて並んでやっててこれまた楽しかったです。いろいろ教えてもらいました。

清水さん、榊原くん、僕、武本くん@Riverside
清水さん、榊原くん、僕、武本くん@Riverside

んで、最後は清水さんと軽く呑んで就寝。明けて朝に博多までおくってもらって(何から何まですいません)帰路についたのでした。

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行くまではいろいろこちらで忙しく作業も滞ってるのもあって「タイミング誤ったなあ」とか思ってちょっと重い気持ちで旅立ったのですが、九州のみなさんの人柄やおいしいご飯たち、綺麗な空気と海に癒されて、ほんと行ってよかったなーと思いました。家にずっといるとどうしても気持ちの風通しがわるくなっちゃいますが、だいぶ風穴が空いたような気がします。

共演したり企画したりしてくれた吉岡さん、山下さん、左海さん、清水さん、榊原くん、武本くん、そしていらして下さったたくさんのみなさん、本当にありがとうございました。また必ずいきますね!ビバ九州!

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PS
帰りの電車でのお弁当。ぜひこれを食べろと言われた北九州名物かしわめし(北九州でも鶏のことかしわいうんですね)。駅弁としてはいろいろ売ってるみたいだけれど、みんなが口を揃えていう 東筑軒 のかしわめし。うまかったです!

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備忘録メモ:
九州へはこだまで行きました。JR東海のぷらっとこだまプランは有名ですがJR西日本でも同じようなものがあって、こだま早特往復きっぷというものがあり、新大阪〜博多間が往復で15000円(H25.8現在)。5時間ほどかかるけれど、車より速いし、飛行機より高いけれど移動は面倒でないし、座席も隣はかならず空くという設定になってるのですごく楽でした。お盆の時期でもガラガラw

 

沖島

15日、琵琶湖にある沖島という島にいってきました。琵琶湖自体久しぶりだったけれど、その島にいくというのは初めての経験でした。さらにぜんぜん知らなかったのですが、日本にある湖に浮かぶ島のなかで、人が住んでいるのはこの沖島だけだそうです。

沖島は近江八幡の近くで、渡船で10分ほどで着くちいさな島です。なので車がぜんぜんないそうで、住民のほとんどが漁師で、でも高齢化がすすんでいて年々人が減っているそうです。15日はその沖島の夏祭りで、このときばかりは普段島を離れている出身の人たちや、家族、観光客なんかもきてすごくにぎやかになるようです。ぼくはSみんとそのお祭りのゲスト。歌のお姉さんのおまけで。

すごく暑い日だったけれど、やっぱり渡船はいいです。とくに湖は塩臭くもないし波もないので快適だし、やっぱり水の上は楽しい。昔から観光船とかも大好きで、船にのってるのは非常に楽しい。あ、フェリーとかはそうでもないけれど。

お祭りは島中総出でみんなで楽しもう!という感じでとてもよかったです。屋台も、ステージもいい感じだし、最後には手作り感満載の花火もあがって(一発ずつゆっくり上がるの、とてもいい。で、最後はばーーっとにぎやかだったり)とてもいい夜でした。

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徳島ジャズストリートvol.51

昨夜、徳島ジャズストリートにいってきました。

前回今年の2月にはE.D.F.で出演させてもらったのですが、こうやってピンでいくのはずいぶん久しぶりです。というのも、毎回誘ってくれているピアニストのケンゾーちゃんが数年倒れていたため彼のバンドができなかったからなのですが、6月に見事に復帰ライブをして以来ずいぶん元気で、今回のジャズスト復帰となったのでした。

明石海峡大橋 大鳴門橋
夏の雲

いつもは高速バスとかでいくのですが、今回は事情あって車で。ひさしぶりにのんびりドライブ。晴天にも恵まれて、そんな長い距離ではないけれど、やっぱりドライブするのはとても楽しいし、最近家に引きこもりがちだったので、とてもリフレッシュしました。やっぱり走るの好きなんですねぇ。

ちょっと早めにはいってリハーサルして、そのままのんびりご飯食べたり、ほかのバンド覗きにいったりして、いざ本番。スウィングでのKENGO GROUPの演奏はやっぱり定番なのか、本当にたくさんのお客さんが集まってくれて、しかも熱い期待感溢れる中での演奏で、こっちも鼓舞されてとてもいい時間を作れたと思います。実際楽しかったし、あっという間だったなあ。もっとやりたかったけれど。

swing前にて

本当は一切合切終わってからのセッションも毎回楽しみなのですが、後ろ髪ひかれつつ帰路へ。でもこれまた深夜の高速道路のドライブってのも好きでねぇ。まっすぐ帰るのがもったいなかったので、明石海峡大橋わたってすぐおりて(ほんとならフェリーで渡りたいところですけどねぇ)、垂水〜塩屋〜須磨あたりなんかの2号線を走っていると懐かしいことがたくさん思い出されて、ちょっと寂しくなりました。

でも、ちょっとした旅行気分でとても楽しかったです。聞いて下さったみなさん、スウィングのママ/マスター、そしてKENZO GROUPのみんな、ありがとう!

深夜の交差点

 

見原洋子@CHOVE CHUVA

先日、見原さんのライブがありました。このところは毎年春秋の2度にミニツアーみたいな感じでやっていましたが、あまりにもバンドメンバーたちが熱心なので、夏にもやろうということになり、いつも和やかな雰囲気でライブをしているショビシュバにお世話になってのライブとなったのでした。

今回は見原さんが「歌いたい曲ばっかり歌う」ということで、普段のライブよりはしっとり目の選曲になったのですが、それはそれでとてもいいライブになったと思います。というか、やっぱりいつやってもいい感じなので。見原さんはもちろんのこと、メンバーみんな彼女の音楽が大好きだし、ライブもいつも楽しいからです。今回もぺっぺいさんの新曲もあって、いい感じでした。

ライブの様子(photo by Tammyさん)

しかし、毎回こうも「楽しい、楽しい」と書いてしまってますが、いったい何処までいくのでしょうねぇ。とにかくももう次のライブが待ち遠しいのでした。8/28にはワンマンではないですが、宮部企画のライブもあるので、それまた楽しみです。

 

 

E.D.F.@徳島ジャズストリート

明石大橋

2/10に徳島ジャズストリートにいってきました。今回で実に50回目。ほんとうにすごいイベントだと思います。地元密着で地元の店が結束して運営し、お店も出演者も、アマチュアもプロも、僕たちのように呼んでもらえた人もみんなハッピーな素晴らしいイベントです。やはり夏に阿波踊りで県内総出で一致団結するという県民性によるのでしょうかねぇ。

ぼくは結構ずっと行かせてもらっていたのですが、ここ数年は共演していたピアノのK氏が倒れたりして行けてませんでした。なので久しぶりの徳島ジャズスト、とても楽しみにして訪れました。しかもE.D.F.だし。午前中に集合していい天気のもとをゆったり走り、鳴門でうどんをちゅるっと食べて徳島入りしました。

いつもと変わらない笑顔で迎えてくれるスウィングのママとマスターにご挨拶して、ちょっとリハさせてもらって、出番まで店のまえでうだうだしたり。久しぶりの人にもたくさんあえてうれしかったです。

E.D.F.はP-パラダイスとスウィングに出演しました。どちらももちろん初めて聴いてもらう方も多い中での演奏で、しかも普段は不得意な(笑)時間がきっちりきまった中での演奏でしたが、清水さんのMCもすごく冴えて、演奏もいい感じでした。というか、お客さんたちが熱いし、素直に聴いてくださるのがとてもうれしかったです。

ライブの様子(photo by kottaさん)

イベントが終わってからの時間は毎回おなじみのセッションです。こうやってあちこちのミュージシャンが集まってセッションできる機会もそうないので、みんな疲れていてもやりたい放題で、毎度楽しいです。地元のミュージシャンをはじめ、今や売れに売れてるENCOUNTERのメンバーや森下トリオのみなさん、そしてもちろんE.D.F.の面々などなど入り乱れてのセッションは、3時ぐらいに終わるはずだったのに、うだうだやってたら5時ぐらいになってしまいました。でも普段会えない人たちとわいわい呑んでやるのは本当に楽しいことです。

で、次の日はいつものごとく香川へ。清水さんと今回ベースを務めてもらった福呂さんと3人で。

ま、昔のように無茶はしないので、ゆっくりドライブしながら美馬から峠を越えていくコースでいきました。例年ならただの月曜日でどこも行きたい放題(笑)なのですが、あいにく今回は祝日だったのでどこもたくさんの人ひとヒト。まだうどんブームって続いてるのですねぇ。

結局、三嶋〜やましょう〜山の家と3軒だけまわりました。昔に比べたらなんて食べなくなったことか。でも、いつまでたってもおいしいです、香川のうどん。でも、ドライブしながらいろいろ話していたのですが、昨今ジャズ喫茶やライブハウスもなくなっていったりするご時世、もともと年配の方々がやってるお店が多いぼくらがなじみにしているうどん屋さんも、そのうちなくなったりするんだろうか、と。考えるだけで寂しい話です。

なにはともあれ、今回もとても楽しませてもらいました。いらしてくださったみなさん、ミュージシャン各氏、そしてイベントを作り上げてくれた徳島の方々に感謝したいと思います。ありがとう。

三嶋のつめたいのん

畑さんと

昨年10月にやって楽しかったのでギターの畑さんと再びDUOをやりました。昔はDUOでのライブというのはほんとに珍しいものでしたけれど、最近は気軽なのもあるし、どんな場所でもできるというのもあって小編成でのライブが数多くなってきていますが、サックスとDUOとなると一番相性もいいし機動力のあるギターが多くなるのじゃないでしょうか。

畑さんとはずいぶん前からいろいろご一緒させてもらってますが、こうやってDUOでやるのは実は今日でまだ2度目。まぁ大先輩ですしなかなかない機会です。今日も一緒にやりながら繰り出される華麗なフレーズにため息がでてしまいそうでした。本当に楽しいです。なのに、うろ覚えで曲やってしまったりしてほんとすいません汗

そして2度目となるこのお店、パイルドライバーもほんと居心地よくて(壁が緑なのもいいんですよね)、この雑多とした大阪駅前ビルの地下街の中のオアシスのようです。マスター、ママ、ありがとうございます。

しかしなんと言っても今日のトピックはその畑さんのギターでした。真っ赤!ほんとに真っ赤。もう少し暗い赤や茶色がかったものは(僕レスポールの赤好きだし)よく見るけれど、ここまで真っ赤なものは見たことないです。畑さんにギターを作ってくれる職人さんがいるそうで、その人が赤にしたい!と言ったそうなんですが、ここまで赤いとは畑さんも思ってなかったとかw

このDUO、またここパイルドライバーでやります。次回は6/22の予定です。ぜひ!

通天閣歌謡劇場

昨日チャーリーニーシオさんのバンドで通天閣歌謡劇場に出演しました。新世界、通天閣、そしてその地下にある通天閣歌謡劇場といえばNGKとならび大阪人あこがれの地(?)です。ここでは連日松竹系の芸人さんや歌い手さん、そしていわゆる人情芝居なんかが行われていますが、ここ数年毎月大西ゆかりさんのショーをやっていて、その88回目の記念公演ということで、古くからの友達でもあるチャーリーニーシオさんのバンドと東京から山崎廣明 with DYNAMICSが駆けつけ華を添えることになったのでした。

新世界♪
新世界♪

対バンイベントだったので入りも早く、まあまあぼちぼちリハも終えて時間がたくさんあったので、寒いから楽屋でぼーっとしてるのもよかったのですが、ピアノのM上さんが「動物園いけへん?」と言い出したので、これはナイスアイデア!と一緒にいきました。天王寺動物園なんていくの、もしかしたら幼稚園以来なので、38年ぶりぐらい?なのでした。もともとだいぶ古い施設なのに、年末の寒空の下の動物園、しかも4時前(つまり閉園前)ってのはとっても寂しい感じですねぇ。でもやる気のなさそうな動物たち(そらそうですわなぁ)でも久しぶりに生の動物を見るというのは(普段猫しか見てないし)とても楽しい経験でした。ライオンも虎も綺麗な動物ですねえ。つい先日キリンが亡くなってしまって見れなかったのが残園でした。

天王寺動物園
天王寺動物園

ライオンさん
ライオンさん

ペンギンさん
ペンギンさん

こんな寒空でもペンギンたちはやはりへーきでした(笑)

で、寒いわ閉園やわで戻ってほどなくショーの始まり。ゆかりさんのショーということもあるけれど、この通天閣歌謡劇場という場所とそこのお客さんのなせる技なのか、初めましてのチャーリーさんも大受け!やっているこっちがとっても楽しい気分にさせてもらえる空間でした。拍手もかけ声もじゃんじゃん、すごい場所、大阪を煮染めたようなところ。いやー、こういう場所もっと早く知りたかったなぁ。30分の出番がほんとあっという間でした。

ウワサのチャーリーさんのこの衣装
ウワサのチャーリーさんのこの衣装

その後の山崎廣明 with DYNAMICSも大人数ですばらしいステージ、場を思いっきりあたためて、そしてゆかり姉さんの登場!いやほんとさすがですねぇ。歌はもちろんバンドもいいけれど、ショーとしてぜんぜん飽きない、しゃべってるだけでも面白いもんなぁ。またバンドがほぼ知り合いばかりというのもおもしろかった(笑)。最後は出演者揃っての大団円。年末特別の面白いショー、こりゃ見なければ損ですよね。

大西ゆかりさんとは春一とかのイベントでちょいと顔を合わせるぐらいだったのに、名前ちゃんと覚えていてくださっててびっくりしました。いつか一緒のステージに立てたらオモロいなぁと思ってますが、それはまたまたのお楽しみということで。ああ楽しかった。皆さんおつかれさまでした!

 

見原洋子@CHOVE CHUBA

28日に月初のRAGに引き続き、見原洋子の秋のワンマンツアー@CHOVE CHUBAがありました。

しつこく毎回書いてますが、ほんとこのライブいつもいつも楽しみにしていて、春秋にしかないのが非常に残念なのですが、今回もRAGが終わったあと、も一回あるなー、と楽しみにしていたのですが、いざ当日を迎えると、ああもう今日になってしまった、今日演奏したら終わってしまうやん、嫌だーー、という楽しみなのに嫌、というわけのわからないジレンマに陥りつつ、ショビを訪れると、すっかり濃くなった秋の気配といつものお店の佇まい、仲間の顔に癒されて、そんな気分はどこぞへ。今日もひたすらいいライブになるといいな、という想いで満たされました。

見原さんはちょっとしたこと(でもないか)があったそうで、リハからぺっぺいさんが「今日はえらいことなんでー」と言ってたように、リハからいつも通り(?)よく泣いていたのですが(こちらももらってしまいそうになるのですよ、ほんと)、ライブ本番は立ち直っていてほっとしました。RAGに引き続き最近の曲を中心に新曲たちももっといい感じになってたし、昔からの曲ももちろん、ピアノの竹内仁美さんもすっかり馴染んで(というかもう数年来のメンバーだったかのような存在感ですな)、素敵なお客さんに囲まれて、そして素敵なお店/空間でのライブ。もうほんと言うことなんてないです。いい時間を過ごせました。

んで、前回のRAGからとくちゃんに許してもらって(?)たたいてるタンタンが異常に楽しくて、サンバ系の曲もっとやらへんかなーとか思ったり(笑)。かなみちゃんにもえらく褒めてもらって(ま、素人芸ですが)調子に乗ってますが、あれ、敲いてるだけで異様に幸せな波動がでる、というか、もともと好きな打楽器、そしてああいうグルーブする音楽に参加できるというのは管楽器でいるときの立ち位置と全然ちがって、音楽自体の根っこにいる感じがするし、もっとよく曲が聞こえるので、ほんと楽しいのです。で、その楽しい波動がでているようで「そのままでいいでー、タンタンのこと研究とかせんでええでー」と言われました(笑)。いいねん、敲くだけで楽しいからw

最近は音楽(というか演奏)への依存度が高くなっているというか、へんてこな精神状態に陥りやすくなっているのですが、こういうライブ、とくに見原さんのライブに参加していると、だいぶ救われる感じがします。やっぱり曲や歌詞もだけれど彼女の歌を通して表現される世界がとてもピュア(正確には表現しにくいけれど、純な部分がよく見える感じ)で、そういったものがあちらこちらに開いた穴にすぽっとはまる感じというか、そんな感じがするのです。うまく書けないや。

なんせ楽しい夜でした。打ち上げもいつものショビの時のように深夜というか朝まで。だらだら喋って呑んで(今回は呑んでない)、セッションして。みんなほんとにありがとう!

竹内さんと♪
竹内さんと♪(photo by 斉尾さん)
打ち上げ
打ち上げ。無限セッションループに(笑)タンタン楽しい!(photo by 斉尾さん)

 

 

信州JAZZ民Study-1

楽しい夜でした
楽しい夜でした(photo by 表さん)

先日長野県は松本市を訪れました。偶然から知り合った方(この方が信州JAZZ民を主宰しておられる方でした)からの話がきっかけで企画された”Study-1”というコンサートでした。初めての土地で、関西からのミュージシャンというのはなかなか難しい企画になりそうでしたし、なかなか難航もしたのですが、いざ蓋をあけてみると、大盛況。お客さんも熱いし、演奏も熱く、零下の気温なんてなんのその、素晴らしくいいコンサートになりました。

松本は昔からの城下町で観光地としても有名ですし、音楽も盛んなようで、毎夏にはサイトウ記念オーケストラが公演を行うようにクラシックが盛んです。そんな中にもちろんジャズファンもいらっしゃるそうなのですが、それでも都会とは違ってそんなに盛り上がっては(都会もどうだか、ですが)いない。そこでもっと信州でジャズを流行らせたい・・・そういう意味で立ち上げた「信州JAZZ民」というグループだそうで、その第一回目の企画になった今回のコンサート、その出来によって今後の様相も変わるかもねー、ということで、とても緊張して(実は)迎えたのでした。

途中寄ったSAから
途中寄ったSAから。うっすら雪景色。

最初はピアノの牧さんに声を掛けて・・・というところから始まったのですが、その仲介をしたこともあり、僕も入って、そしてベースに萬くんも、という風に話が進み、でも馴染みのない関西のミュージシャンばかりというのもなかなか難しいかもということだったので、現在松本在住のドラマー表直志氏に参加してもらってのカルテットになったのでした。

折りしも観光シーズン真っ盛りで予想してたとはいえ渋滞に巻き込まれたり、意外と遠い松本までちょっと時間かかってしまい、リハーサルも駆け足で、表さんともろくに挨拶もできず、という状態でのステージだったのですが、いやいや、最初に信州JAZZ民の水谷さんから聞かされていた「松本の人たちはおとなしいですから・・・」という話は一体どこへ?すごく盛り上がってくれたので、こちらも熱い演奏を繰り広げることができました。初めてでリハも十分じゃなかったのに、表さんも快くいろいろ付き合って下さるし、熱いドラムで盛り立ててくれて、すごく楽しかったです。

選曲もよかったとお褒め頂いたのもうれしかったです。普段はやらないようなド・メジャーなスタンダードから映画の楽曲、日本の曲、そしておまけで僕の曲とか。内容もだけれど選曲というのも(曲順やMCも!)やっぱり大事だよな、と改めて思いました。

いいコンサートができる/出会えるとこちらまで元気になります。どうなることかと心配ばかりしてたけれど本当に行ってよかったです。いらしてくださったみなさん、ありがとうございました!そしてメンバー、表さん、水谷さんをはじめ信州JAZZ民の皆さんと協力いただいたスタッフのみなさん、チクマ楽器の社長、ありがとうございました。また松本訪れたいです!

リハの様子
リハの様子
いい感じ♪
いい感じ♪(photo by 表さん)

PS
しかし、返す返すも残念なのは、次の日の予定が早かった(というか予定入れるなよ、という話なのですが)ので、コンサート終わって打ち上げも乾杯だけして夜行バスで帰る、という寂しい展開だったこと。牧さん萬くんは十分打ちあがって、次の日は温泉に蕎麦にネコ三昧だった様子、くーやーしーいーーー!