モリコーネ

映画「モリコーネ」(英題ではENNIO)を観にいってきた。それほどたくさんの彼の音楽を知ってるわけじゃないけれど、大好きな映画「NEW CINEMA PARADISO」の曲が本当に素敵で、ああ、これがモリコーネの音楽か!と認識して以来、ずっと好きな人。

惜しくも2020年に亡くなってしまったけれど、彼がまだ生前に撮影された(多分この映画作る予定だったんだろうねえ)インタビューも交えながら、錚々たる映画監督や音楽家が彼のことをいろいろ語る映画。そして全編にモリコーネの音楽が流れる。

2時間半以上あるけれどあっという間。いかに彼が、編曲者として仕事をスタートさせてから、芸術としての音楽家たちから軽蔑されつつも、映画音楽を素晴らしい高みに上げ、今知られる地位に至ったのか、それがたくさんの音楽とたくさんの言葉で綴られる。観たことある映画もあれば知らない映画もたくさん。そして映画音楽以外にもたくさんの芸術音楽(現代音楽みたいなのやってるの知らなかった)を生みだし、晩年まで精力的に活動して、今もなお次の世代にも若い人々にも影響を与えている、そんな全然しらなかったことがたくさん語られていた。

曲のことや、映画のこと、その当時のことなど、本人の口から語られることは貴重で面白いし、ほんと音楽を愛し愛されたんだろうなとスクリーンを通して感じられる。そしてとても真摯で勤勉で。彼の言葉を通していろんなことを与えてもらったように感じる。

にしても、映画を観るにしても、本を読むにしても、音楽を聴くにしても、まして演奏するにしても、人生は短すぎるな。いくらあっても時間が足りない。

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