女王フアナ

実在した人物を描いた作品。

女の人の一途な愛。狂おしいほどの。男からは見ていて少しこわくなるけれども、この人は幸せだったのかもしれない。実際は不幸な人生を歩んだのだけれど。

マダガスカル

アニメ。久しぶりにこういうの見たぞ。のーてんきで楽しい。でもこういうものでさえ、最近はノリが結構黒人ノリ(?)みたいな感じでスピード感があっていい。英語ははやくて聞き取れないっす涙。

主役となる4頭はいいとして、サブキャラとしてでてくるペンギン達が異様にクールでいい。かっこいいぜペンギン!やるなぁ。

しっかしアニメーション技術ってこの10数年でえらいかわったなぁ。ほとほと感心。

きみに読む物語

回想(これが物語になってる)していく視点で描かれる、ある夫婦・カップルの愛の物語。

話の筋書きとしても、映画の進み方としても、言ってしまえば特に特別なこともないような、ちょっと頑固な男とまっすぐな性格の女の話。そのカップルが一夏の恋に落ちて・・・別れて・・そして出会って、と何ということもないストーリーなのだが。話の昇華の仕方も見ているうちにわかってくるのだが。

この映画が普通にやっぱり2人は結ばれてハッピーエンド!とかだったらぜんぜん面白くないのだが、いや、しかし。映画のラスト5分ぐらいが、すごくすごくよかった。ほんまよかった。最後の最後で涙がちょちょぎれてしまった。

認知症の妻に記憶を取り戻させたくて、何度も読み聞かせるその回想録。ある瞬間、妻は記憶を取り戻し、夫を思い出すが、すぐに戻っていってしまう。その悲哀、諦め、でも消せない小さな希望、そういうものが画面に、俳優の顔にあふれてくる。以前ならひとつの物語としてしか捉えられなかったような話だけど、実際の年老いた両親のことを思い、また自分の遠いのか遠くないのか、そんな将来を思いやるとき、このあまりのせつなさが心を突き破ってきてしまう。「この映画のこのシーンのような場面に出くわしたら、自分は何を思うのだろう」そんな気持ちばかりになってしまう。

そして、ある意味、究極の幸せな死に方、かもしれない。思い出すだけで、泣いてしまうな・・・

ビヨンド・ザ・シー ~ 夢見るように歌えば ~

歌手、エンターテイナー、ボビー・ダーリンの半生を描いた映画。知人からもすごく薦められた。最近音楽関係者を描いた映画が多くて、どれもいい映画だなーと思うんだけれど、、これはどうだろう?

つかめそうで掴みきれない大きな栄光、そして挫折、転機。スターにありがちな紆余曲折が生々しくつたわってくる。

冒頭とラスト間近の大勢でやるタップや踊りのシーンがとてもかっこいい。決して派手なものじゃないけれど、あぁいう”いかにもハリウッド風”なんが好きなのよね。ケビン・スペイシーの踊りもさることながら、中で使われてる歌が全部本人というのは、やはり米国俳優陣の奥の深さを感じざるを得ない。

しかし、ちょとこの役柄設定にはケビンは年食いすぎかなぁ。30代にはみえないぞー。

ヒップホップ・プレジデント

なんじゃいなーと思うタイトルだが、内容はだいたい予想通り笑。とってもエンターテイメントあふれる、アメリカならではの映画。音楽がかっこいい。

筋はいわずもがな、という感じ(でもエディーマーフィー的なミラクルはあまりなく、普通なストーリー運び)のいわゆる夢を掴む話だけれど、ところどころ、主人公の発言には考えさせられるものがある。いまのアメリカ社会のひずみについて。深くは掘り下げてないけれど、問題提起にはなってるような気もする。

えてして政治は難しくてわかんないもの、という若年層が感じがちなイメージを、ある意味払拭できる手がこの映画の手法のなかにあるのかもしれない。平易な言葉で、簡単なたとえで、まるで隣の家のことかのように政治(この場合は大統領候補演説=アメリカの政策への考え方)を語る(というといいすぎか)というのは。

終わりのほうにある台詞「銃所持の如何について、わからなかったら、ラップか、デスチャ(DistinyChild)の歌詞にして歌わせればいい」(とか、そんなだったと思う)ていうのは、「は?」と思う反面、なるほど。そのほうが入りやすいもんね。

愛だの恋だの、ラブなキラキラな歌もいいけど、本気なひとが本気で歌う骨太政治歌もあっていいよねー。

サタデー・ナイト・フィーバー

実は見たことなかったこの映画。このジャケのシーン(でも途中でこのシーンあったか?)つまり踊るシーンばかりが有名で、単にディスコでフィーバーしまくる映画かと思っていたが、実は単に青春映画なのね。まだトラボルタが今の半分ぐらいしか(とくに顔)なくて「誰?」て感じ笑。

30年前のダンス、いまのストリートダンスと比べるとテンポ半分ねー。でも最初はだっせーと思ってみていても、よく見てると実はかっこいい。なんかダサかっこいい。今のオールドスクールものとかのもとになってるんですかねぇ。今のディスコでおもいっきりこのノリでやったら面白いかも?

しかし音楽がいい。BEE GEESをはじめ、KCやらKOOLやらやら。この時代の音楽、前はそうでもなかったのに、いまはめちゃくちゃサウンドする。僕も変わったということか??

トラボルタふんする主人公の部屋に、ロッキーやブルース・リーのポスターが貼ってあるあたりが、時代がかってて、かわいい。

ハリー・ポッターと炎のゴブレット

はい、早速行って来ました。といっても公開から1週間は経ったけれど。土曜日夜にいったのだけれど、結構空いてた、人気薄?

個人的には今回の作品がいままでで一番おもしろい。前作で確か監督が変わったのよね?で、そんときに「映像も感じもだいぶかわったなー」と思ったけれど、今回もその感想が強まった。1,2作目とは明らかに違うもん。世界観は似てるけれど、出し方というか、醸し出し方?が違うような。

でも今回はずっとシビアな感じじゃなくて、子供も笑えるようなシーンも多々あったり(よく笑うお客さんが後ろにいた)して、年齢層広く楽しめる感じかも。でも基本的に大人向けよね。めちゃ楽しめたもん。

あと、年々この手の映画のCG技術があがってるように思える。映像作る人のセンスにもよるのかもしれないけれど、映画全体としてCGとリアルの融合が見事で、まだよく見ればCGかなーと思うようなところもあるけれど、いやー、よーできてるわー、ひたすら感心。

3時間弱ぐらいある映画で、さすがにくたびれた(ネタ的には1.5話分ぐらいあるんちゃう?)けれど、いやー、おもしろいわー。

しかし、ハリーの髪型はださい。眉毛太すぎ!(笑)

2005 アメリカ
2005年11月26日 公開

ドラムライン

劇場に見に行きたかったけれど、行きそびれた作品(結構あるよな)。やっとDVDでみまひた。

話としては単純だし、別に特にといってとっぴなことがあるわけでもない。ごく普通の青春モノ(というのか?)だけれど、ドラム(およびドラム隊)には、正直しびれてしまいました。だってめちゃめちゃかっこいいもん。いや、かっこいいというより、クールでホット。どっちかいうと、クラシックでもない、素人にはブラスバンドのはでなやつか?とかそれくらいの意識しかないのだけれど、いや、これ、すごい、単純に技としてもすごいとおもうけれど、そのショー的要素が素晴らしく(きっと映画のためだからというのではなくて、実際にもっとものすごい世界があるに違いないと勝手に思い込み)て、目が点になってしまった。

スネアも極めればここまで単独でかっこいいか。うなってしまうわ。

でも、やっぱり多人数のバンドってのはグルーブものはだらっとしてしまうので、なかなか苦笑いなところやな。限界がやっぱあんのかな?それに比べ、ドラム隊はビシバシで、爽快やった。

欲をいえば、主役がもっと活躍してほしかった。

となりのトトロ

実はこの映画はテレビでしか見たことなくて、それもずいぶん前に見たきりだったので、ずっと見たいと思っていたのだ。ようやく見れた。DVDバンザイ。

ジブリ作品というか、宮崎監督の描く映画の世界(とくに日本やそれに似た土地を舞台にしているもの)は、昭和3~40年代のようにも見えるし、もしかすると現在どこか田舎にひょっとして存在してるんじゃないかーと思わせるような、そんな懐かしいあたたかな風景に満ちている。この作品で描かれている場所もすごくそんな感じ。年をくったせいか、そんな部分にすごく郷愁を感じ、涙ぐんでしまう。涙腺ゆるくなったなぁ。

改めて見てみて、ジブリ作品のなかでも一番か二番目に好きな作品と思う。話どーのこーのじゃなくて、単純にあったらいいなー的な夢を与えてくれる、そのシンプルさがダイレクトに伝わってくるから。トトロやまっくろくろすけ、ねこバスなんかがほんまにおったら、なんて素敵なんやろ!と単純に思ってしまえるほど、作品の中に没頭してしまえる。楽しい。幸せ。すごく単純に幸せを感じられる。

広っぱで泥んこになりながら走り回る、そんな子供のいる家って、いいなぁ。いいなぁ。いいなぁ。

デンジャラス・ビューティー 2

だいぶ前にシリーズ一作目を見たので、実のところ前の話をまったく憶えていなかった。憶えていたのは主人公のFBI捜査官グレイシー・ハート(サンドラ・ブロック)が鼻をんごんご鳴らすのがおもろい、ということだけだったのだが・・・・。

前作で顔が売れてしまったためにFBI捜査官としてめちゃやりにくくなってしまった彼女が、彼女の友人であるミス・アメリカを救うという話だけれど、今回もサンドラのいい感じのキャラが立って見ていて飽きない。べっぴんなのになぜか大阪のおばちゃん的キャラで、でも頭は切れる、でもなぜかちょっとドジくさい。今回の相棒役の人とのコンビもデコボコぽくて面白い。いいキャスティングだと思う。

後半のそっくりさんショーのシーン、もうちょいおもいっきりやってくれるともっと笑えたかなあ~。